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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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これぞマン・シティ!アグエロ、ヤヤ・トゥレ、コンパニ抜きの完勝で、大逆転のCL2位通過!

プレミアリーグ2チームめの敗退か、大逆転の勝ち抜けか。スタリッジとバロテッリを欠いてチャンピオンズリーグ敗退となったリヴァプールに続き、本日決勝トーナメント進出を賭けて戦うマンチェスター・シティもアグエロ、ヤヤ・トゥレ、コンパニが不在で、復帰したダヴィド・シルヴァはベンチスタート。アウェイチームは、立ち上がりからトッティやジェルヴィーニョのシュートを再三浴び、ボールを持てば激しいブーイングにさらされます。ゴールを奪わなければ勝ち抜けできないマン・シティが反撃を始めたのは、15分を過ぎてからでした。

ショートカウンターから右サイドを攻め上がったヘスス・ナバスのクロスは、フェルナンジーニョにわずかに合わず。19分にはミルナーの強烈なシュートをディ・サンクティスがセーブした直後に、ローマのジェルヴィーニョが持ち込んで左ポストすれすれのシュート。攻守がめまぐるしく変わるスピーディーなゲームです。

23分、右サイドでボールをキープしたナスリが、縦に走り込んだミルナーを使い、グラウンダーのクロスをジェコがボレー。ようやくマンチェスター・シティらしい、ペナルティエリア脇をえぐる攻撃が見られるようになってきました。カウンターしか攻め手がなくなったローマの攻撃に、さほど怖さはありません。38分のジェルヴィーニョの突破はシュートがあまりにも正直で、GKジョー・ハートがキャッチ。直後に裏をとってGKと1対1になったミルナーは、コースを絞られてシュートをGKにぶつけます。

ハーフタイム。ミュンヘンから、バイエルンが1-0でリードしているという朗報。CSKAモスクワが負けた場合、スコアレスドローなら、エティハドでアウェイゴールを奪っているローマが2位。ゴールを奪って引き分け以上に持ち込めば、マンチェスター・シティが決勝トーナメント進出です。このままいけばローマですが、ペジェグリーニ監督は、どこでランパードやヨヴェティッチ、ダヴィド・シルヴァという勝負のカードを切ってくるのでしょうか。

後半開始直後、最初のシュートはフェルナンジーニョの浮き球を左サイドでもらったミルナー。ローマのCKにマンチェスター・シティの守備陣は冷静に対処し、攻撃に入るとフェルナンジーニョの積極的な攻め上がりが目を引きます。52分、左でフリーになったナスリの右足アウトのクロスは通らず。57分にはピアニッチのミドルがジョー・ハートを襲います。ローマのCBにラストパスをはね返され続けたプレミアリーグ王者が、ついにゴールを陥れたのは59分でした。左45度から中に切り返したサミル・ナスリの右足は、左ポストの内側に当たる完璧な一撃。ベンチで準備していたダヴィド・シルヴァはガッツポーズ。この瞬間、アウェイのマンチェスター・シティが今大会で初めてグループステージ2位に浮上しました。

67分、ヘスス・ナバスに代わってダヴィド・シルヴァ登場。ボールキープで時間を遣おうとするマンチェスター・シティに対して、後がなくなったローマは攻勢に転じます。71分、右サイドのFKに合わせたピアニッチのヘッドはポスト直撃。CKに飛び込んだイトゥルベとジョー・ハートが交錯したこぼれ球は、デストロをデミチェリスがブロック。78分にジェコとチェンジした今夜のヨヴェティッチの仕事は、チェイシングとボールキープです。残り10分、ミュンヘンのスコアは動きません。ローマはシュートが打てません。マンチェスター・シティに、プレミアリーグ3チームめとなる勝ち抜けの瞬間が近づいています。

85分、左サイドからのヨヴェティッチのパスを、中央で受けたのはナスリ。軽く落としたボールに走り込み、勝利を決めるゴールを左隅に流し込んだのはサバレタでした。なすすべなし、ASローマ。最後まで集中力を失わなかったマンチェスター・シティが0-2で完勝。最後に切れてしまい、結局3-0で敗れたCSKAモスクワをかわして逆転突破を果たしました。

4戦未勝利からの復活はお見事。危険だったのはピアニッチだけで、監督といい選手といい、誰も何も間違えなかったパーフェクトなゲームだったと思います。ときに最前線に張っていたフェルナンジーニョの攻撃参加を後ろで支えたフェルナンド、スピードのあるローマのFWの仕掛けを読み切り、アクセルを踏ませなかったマンガラとデミチェリスは素晴らしかったですね。いやー、強い。控え選手をスタメンで5人使いながらスポルティングを問題にしなかったチェルシーとともに、プレミアリーグは一騎打ちモードに突入しそうな雲行きです。

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“これぞマン・シティ!アグエロ、ヤヤ・トゥレ、コンパニ抜きの完勝で、大逆転のCL2位通過!” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    面白いゲームでした。シティは飛車角落ちのメンバーですが、流石ですね。レベルが落ちることなくゲームを進めていたと思います。DF陣も素晴らしかったですね。
    ローマの怒涛の攻めもDFやハートが体を張ってのディフェンス。ここで敗退してたまるか!と言うプレミア王者の意地を感じました。レッズファンの私としては、その心意気は羨ましい限りです。今回はシティはチーム全体が良かったのではないでしょうか。プレミアを愛すものとしては、3チーム決勝トーナメント進出は素晴らしいです。

  2. a より:

    ユナイテッドサポですが、シティありがとう。おかげでローマから安くストロートマンを買えそうですw

  3. ぷれみあふぁん より:

    コンパニとアグエロは怪我 ヤヤは出場停止
    ジェコ、シルバ、ヨヨも怪我が明けたばかり
    不安要素が多く前半はかなり押し込まれました
    それでも良く勝ち抜けたと思います
    これで公式戦6連勝このまま勢いに乗って行けるのでしょうか

  4. makoto より:

    Mackiさん ぷれみあふぁんさん>
    セントラルMFとCBの4人の守備は気合入ってましたね。美しさすら感じるいいゲームでした。

    aさん>
    可能性ありですね。

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