2020.12.09 監督トピックス
クロップ、ランパード、あの名将まで…プレミアリーグのプレスルームは、ほめ殺しブーム!?
「他のチームの動向は、もちろん気になっている。トッテナムは好調のようだね。でも、私のお気に入りはチェルシーだ。シーズンの序盤は立ち遅れたけど、素晴らしい選手たちが揃っており、うまくプレイしている。巨大なスカッドがあり、ゲームのなかで戦い方を修正して立て直すことができる」
ユルゲン・クロップ監督のいうとおりでしょう。フランク・ランパード率いるチェルシーは、プレミアリーグ2020-21シーズンのトロフィーに最も近いクラブだと思います。現在、TOPに立っているのは、堅守速攻のモウリーニョスタイルが浸透したトッテナムですが、ハリー・ケインとソン・フンミンが調子を落としたときに踏ん張れるか。リヴァプールはファン・ダイクとジョー・ゴメスが長期離脱というアクシデントに見舞われ、マンチェスター・シティはダヴィド・シルヴァの穴が埋まっていない感があります。
昨季プレミアリーグの2強が苦戦を強いられており、3位だったマンチェスター・ユナイテッドはオールド・トラフォードで1勝1分3敗。ホーム5試合で3ゴールしか決めていないチームは、マルシアルとグリーンウッドの復調や、ファン・デ・ベークとアレックス・テレスのフィットを確認しなければ推せないでしょう。CBが懸念のレッズ、中盤と最前線が以前のレベルを取り戻せていないマン・シティ、とにかく不安定なマンチェスター・ユナイテッドに対して、チェルシーのスカッドは充実のひとことです。
現在の負傷者は、ツィエクとハドソン=オドイのみ。9戦連続で負けなしのチームは、既に13人がゴールをゲットしています。最終ラインが8ゴール、中盤は5ゴール、前線が11ゴール。サイドアタック、カウンター、セットピース、中央突破とゴールシーンのバリエーションは他の追随を許しません。アスピリクエタ、ジョルジーニョ、プリシッチ、ジルーといったワールドクラスがサブというメンバーリストを見て、うらやましがらない指揮官はいないでしょう。
クロップ監督にほめ殺し…いや、リスペクトされたランパード監督は、導火線が短くなったダイナマイトを放り投げるように、自軍のアドバンテージを否定しています。
「リヴァプールとマンチェスター・シティが大本命だ。彼らの最近の戦績とスカッドの成熟度を見れば、間違いないといえる。(ウルヴス戦の)リヴァプールのスカッドを見ればわかるだろう。負傷者がいても、とてもいいチームだ。トッテナムとマンチェスター・ユナイテッドも、候補に含まれている」「彼には、あのような意見をいう権利があるけど、われわれのポジションが彼のいうとおりではないのは明らかだ。今は確かに調子はいいけど、プレミアリーグに来たばかりの選手や若手が多い」
いやいや、プレミアリーグに来たばかりの選手や若手がしっかりフィットしているからこそ、本命視されているのでは?…とはいえ、クロップを牽制しつつ、ちゃっかりペップを巻き込んだ若き指揮官は、トークバトルには乗っからないといいたいのかもしれません。
クロップ、スールシャール、ランパード、アルテタ、ペップと、明るく温厚で自制心が強い監督が増えたプレミアリーグは、指揮官たちが言葉で殴り合う場外乱闘がなくなりました。サー・アレックス・ファーガソン、アーセン・ヴェンゲル、ブレンダン・ロジャース、ジョゼ・モウリーニョがヒートアップしまくっていた時代を知る者としては、少々もの足りないのですが、アラフォーの若い監督が主流となったプレミアリーグに、あの熱さ(あるいは暑苦しさ)が戻ってくることはないのでしょう。
「アルテタには、こんな言葉を贈りたい。彼はとても難しい試合にした。アーセナルは戦術的に優れたチームで、組織的だった。さまざまな問題を与えられたが、われわれは解決することができた。彼らには素晴らしいメンタリティがあり、素晴らしい監督がいる」
モウリーニョさんまで、ほめ殺しブーム(?)に乗っかるとは…。これはこれで楽しく、特段文句はないのですが。時代は変わったのですね。
ユルゲン・クロップ監督のいうとおりでしょう。フランク・ランパード率いるチェルシーは、プレミアリーグ2020-21シーズンのトロフィーに最も近いクラブだと思います。現在、TOPに立っているのは、堅守速攻のモウリーニョスタイルが浸透したトッテナムですが、ハリー・ケインとソン・フンミンが調子を落としたときに踏ん張れるか。リヴァプールはファン・ダイクとジョー・ゴメスが長期離脱というアクシデントに見舞われ、マンチェスター・シティはダヴィド・シルヴァの穴が埋まっていない感があります。
昨季プレミアリーグの2強が苦戦を強いられており、3位だったマンチェスター・ユナイテッドはオールド・トラフォードで1勝1分3敗。ホーム5試合で3ゴールしか決めていないチームは、マルシアルとグリーンウッドの復調や、ファン・デ・ベークとアレックス・テレスのフィットを確認しなければ推せないでしょう。CBが懸念のレッズ、中盤と最前線が以前のレベルを取り戻せていないマン・シティ、とにかく不安定なマンチェスター・ユナイテッドに対して、チェルシーのスカッドは充実のひとことです。
現在の負傷者は、ツィエクとハドソン=オドイのみ。9戦連続で負けなしのチームは、既に13人がゴールをゲットしています。最終ラインが8ゴール、中盤は5ゴール、前線が11ゴール。サイドアタック、カウンター、セットピース、中央突破とゴールシーンのバリエーションは他の追随を許しません。アスピリクエタ、ジョルジーニョ、プリシッチ、ジルーといったワールドクラスがサブというメンバーリストを見て、うらやましがらない指揮官はいないでしょう。
クロップ監督にほめ殺し…いや、リスペクトされたランパード監督は、導火線が短くなったダイナマイトを放り投げるように、自軍のアドバンテージを否定しています。
「リヴァプールとマンチェスター・シティが大本命だ。彼らの最近の戦績とスカッドの成熟度を見れば、間違いないといえる。(ウルヴス戦の)リヴァプールのスカッドを見ればわかるだろう。負傷者がいても、とてもいいチームだ。トッテナムとマンチェスター・ユナイテッドも、候補に含まれている」「彼には、あのような意見をいう権利があるけど、われわれのポジションが彼のいうとおりではないのは明らかだ。今は確かに調子はいいけど、プレミアリーグに来たばかりの選手や若手が多い」
いやいや、プレミアリーグに来たばかりの選手や若手がしっかりフィットしているからこそ、本命視されているのでは?…とはいえ、クロップを牽制しつつ、ちゃっかりペップを巻き込んだ若き指揮官は、トークバトルには乗っからないといいたいのかもしれません。
クロップ、スールシャール、ランパード、アルテタ、ペップと、明るく温厚で自制心が強い監督が増えたプレミアリーグは、指揮官たちが言葉で殴り合う場外乱闘がなくなりました。サー・アレックス・ファーガソン、アーセン・ヴェンゲル、ブレンダン・ロジャース、ジョゼ・モウリーニョがヒートアップしまくっていた時代を知る者としては、少々もの足りないのですが、アラフォーの若い監督が主流となったプレミアリーグに、あの熱さ(あるいは暑苦しさ)が戻ってくることはないのでしょう。
「アルテタには、こんな言葉を贈りたい。彼はとても難しい試合にした。アーセナルは戦術的に優れたチームで、組織的だった。さまざまな問題を与えられたが、われわれは解決することができた。彼らには素晴らしいメンタリティがあり、素晴らしい監督がいる」
モウリーニョさんまで、ほめ殺しブーム(?)に乗っかるとは…。これはこれで楽しく、特段文句はないのですが。時代は変わったのですね。
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元々、取って付けたように対戦相手を褒める文化が英国にはあり、それは試合後酒を酌み交わす習慣と密接に結びついていた。ベンゲルはそれを拒絶し、外国人監督が受け入れられる下地を作った。ランパードの反応は異様だが、クロップは正直に外交儀礼をおこなってるに過ぎない。そしてこれは今後の政治の在り方でもある。…モウリーニョ氏が何を言ってるのか解らない。この2つは似てるようで別物と思う。
更新ご苦労様です。
ラファの噛みつきが割と好きでした、、、、。
少し寂しいというか、物足りないという感情は分かります。
ペップがスパイクを選手にぶん投げたり、アルテタがクロップのネクタイを掴んでブチ切れたりすることは想像できません。
モウリーニョがヴェンゲルに皮肉を言う度に『絶対コイツだけは許さん!』と我が事のように怒り狂っていたのが懐かしいです。