「クリスマスまで監督解任ゼロ」は19年ぶり!大混戦プレミアリーグは、全クラブに希望あり!
今季のプレミアリーグは、開幕2日前に、先季の残留の立役者であるクリスタル・パレスのピューリス監督が電撃辞任。クラブと折り合いが悪いと噂されていたウェストハムのアラダイス監督が解任第1号の最有力候補で、これに続いて新聞を賑わしていたのは、10月中旬まで未勝利だったニューカッスルのパーデュー監督でした。しかし、シーズンが進むと、ウェストハムはクリスマスまでチャンピオンズリーグ出場圏内の4位と大健闘。ニューカッスルも、初勝利から一気に5連勝でマージーサイドの2クラブの上をいく9位に浮上。現在、ゴシップの標的になっているのは、チャンピオンズリーグ敗退が決まり、プレミアリーグも10位と芳しくないリヴァプールのブレンダン・ロジャース監督ぐらいでしょうか。昨季のせわしなさと比べると、プレミアリーグの監督業界は別世界のように静かです。
この現象は「たまたま」なのかもしれませんが、昨季途中解任をしたクラブで明確に成功したのがクリスタル・パレスぐらいだったという結果から、「安易な解任見直しムード」となっているところはあるかもしれません。さらにいえば、今季の順位表は、4位のウェストハムから11位のエヴァートンまで勝ち点10差、12位のアストン・ヴィラから最下位のレスターまで同じく勝ち点10差という大混戦。優勝争いは2強のマッチレースムードですが、チャンピオンズリーグ出場権争いと残留争いにおいては、ほとんどのクラブに希望が残されているのも監督解任がない理由のひとつではないかと思います。最下位のレスターが、エヴァートンやアーセナルと引き分けてマンチェスター・ユナイテッドに5発大勝、直近絶好調のマンチェスター・シティを苦しめているのが、今季の戦国時代ぶりを象徴しています。
昨日、モウリーニョ監督が、こんなことを語っていました。「私はリーガ・エスパニョーラとプレミアリーグの違いを理解している。スペインでは、勝つとわかっていながらゲームに臨むことがある。それはリーグにとっていいことではない。2つのクラブが図抜けているんだ。昨季は3番手のアトレティコが優勝したが、それはよくあることではない。そういうなかで、勝ち点100で126ゴールの優勝チームができるが、同じことはプレミアリーグでは不可能だ」。
トップクラスはスペインやドイツにかなわないものの、中位以下のクラブががんばっており、強豪クラブといえども間違いなく勝てる試合などどこにもないのがプレミアリーグ。やはり、スタジアムの盛況とフラットに近いテレビ放映権料の配分が大きいですね。ストークにボージャン・クルキッチ、ウェストハムにソング、レスターにカンビアッソ、サンダーランドにはジャッケリーニ。バルサ、レアル・マドリード、ユーヴェなどにいた代表クラスの選手を、中堅や小規模のクラブが獲得できるのはプレミアリーグぐらいでしょう。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
去年は「モイーズ辞めろ」しか頭になかったですし、他のクラブに注意を払う余裕がなかったので、今年もいつの間にか何人か解任されているんだろうかと思ったら、まさかゼロとは。。。
どのチームでも、ある程度うまくいっているという証拠だとしたら、いいことだと思います。
モウリーニョの話ですが、自分も同意です。ですが、ユナイテッドがチェルシーとCL優勝を争ったときのように、ヨーロッパの舞台でも強いプレミア勢を見たいです。そうなれば、CL/ELでも強いのに、国内リーグでも手こずることもある、ということで、海外(イギリス外)のファンも増える……かもw
今季いい意味で期待を裏切ってくれたガリーモンクには個人的に後半戦期待しています。やや、攻撃的な布陣で心配ですが、モデルチェンジを成功したスワンズは魅力的なチームに仕上がってます。
aさん>
昨季にもまして、今季はボトム10のクラブがいい試合をしている印象があります。おっしゃるとおり、あとは欧州ですね。
リバサポ>
キ・ソンヨン、シグルズソン、ルートリッジ、ダイアー、シェルヴィ。スワンズ、中盤が魅力的ですよね。