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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×West Ham】サイドが機能しなかったチェルシー、タミー・アブラハムの2発で結局3-0!

エヴァートンとウルヴスに連敗し、勝ち点22の暫定8位に後退したチェルシー。スタンフォード・ブリッジにウェストハムを迎えるプレミアリーグ14節は、負けられない一戦です。ランパード監督は、タミー・アブラハム、ジョルジーニョ、アスピリクエタをスタメン起用。23歳のストライカーとベテランたちは、攻撃力が落ちているチームを活性化することができるでしょうか。GKエドゥアール・メンディ、DFアスピリクエタ、ズマ、チアゴ・シウヴァ、チルウェル、MFカンテ、ジョルジーニョ、メイソン・マウント、FWプリシッチ、タミー・アブラハム、ヴェルナー。開始早々にこぼれ球を叩いたジョルジーニョのミドルは、クロスバーの上に外れました。

序盤に足をひねったチルウェルが、8分のCKの参加できずにピッチに座り込んでいます。ランパード監督がエメルソンに代える決断をした直後に、メイソン・マウントの右からのキックをチアゴ・シウヴァが頭で押し込みました。36歳のニューフェイスは、プレミアリーグ2ゴールめ。追加点を奪ってゲームをコントロールしたいホームチームは、ポゼッションをとってサイドアタックを繰り返しています。ジョルジーニョの巧みなパスが、ボックス右のメイソン・マウントに通ったのは13分。高速グラウンダーは中央の2人に合わず、ゴール前を横切っていきます。

20分までのハマーズは守備一辺倒。ボーウェンとフォルナルスが自陣にこもっていては、カウンターもままなりません。ようやく攻めに転じた25分、サイドチェンジを左でトラップしたクレスウェルが中央に通したきわどいグラウンダーは、誰も反応できず。ノーブルが左に浮かしたボールにソーチェクが競り勝ったチャンスは、アレがDFを背負う格好となり、CKをもらうのが精一杯です。33分にドリブルで中央突破を図ったプリシッチは、ツォウファルをかわした後、オグボンナに体を入れられてしまいました。

チェルシーの久々のアタックは43分。プリシッチがドリブルで仕掛けた3対2のカウンターは、左を並走したヴェルナーがラストパスでファビアンスキと1対1になりますが、正直すぎた左足のフィニッシュはGKが足に当てました。前半は1-0のままで終了。後半の立ち上がりは、互角の展開です。48分、クレスウェルのクロスに競り勝ったアレのヘッドは右にアウト。プリシッチのスルーパスで右サイドを突破したタミー・アブラハムは、高速グラウンダーをヴェルナーに合わせられません。リース・ジェームズとチルウェルを欠いたホームチームは、サイドを制圧できずに攻めあぐんでいます。

59分、ツォウファルが中央に入れたFKをオグボンナがヘッドで狙うも、枠にコントロールできず。66分、モイーズ監督がフォルナルスをベンラーマに代えると、ランパード監督はジョルジーニョをコヴァチッチにスイッチしました。残り20分、明らかにハマーズのペース。課題はクロスの精度です。78分、ドリブルで上がったメイソン・マウントが左のヴェルナーに預けると、中に斬り込んで放ったシュートはミスキック。チャンスは潰えたかに見えましたが、ゴール前に転がったボールがタミー・アブラハムの足元に届きます。軽いタッチでコースを変えると、右隅に収まって2-0。これで集中力が切れたハマーズは、2分もしないうちに致命的な3点めを許してしまいました。

プリシッチがドリブルで中央に入り、左サイドでパスを受けたメイソン・マウントがファーにクロスをフィード。走り込んだプリシッチとファビアンスキが絡んでボールが右にこぼれると、外にいたタミー・アブラハムが無人のゴールに流し込みました。3-0で勝ったものの、SBがサイドから上がる形が見られず、メイソン・マウントとプリシッチの個人技に依存した攻撃はアーセナル戦に向けての課題となりました。気になるのは、決定機をものにできないヴェルナーです。カンテのラストパスを受けて、クロスバーにぶち当てた88分のチャンスは、決めなければならないシーンでした。

とはいえ、ハマーズにオンターゲットを許さなかった守備陣は見事。チルウェルのケガの具合が気になりますが、アーセナルの弱点となっているベジェリンのサイドを徹底的に攻めれば、決定機を創れるはずです。エミレーツで開催されるビッグロンドンダービーは、レスターVSマンチェスター・ユナイテッドと並んでボクシングデーの最注目カード。メイソン・マウントとプリシッチの果敢なアタックによって、眠れるヴェルナーはいずれ復活すると信じましょう。


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“【Chelsea×West Ham】サイドが機能しなかったチェルシー、タミー・アブラハムの2発で結局3-0!” への1件のコメント

  1. n より:

    新加入選手がフィットしたかに見えて、しっかり対策を練られると途端に厳しくなる、さすがPLの厳しさでの2連敗に意気消沈。なんとか負けずに粘って、CLくらいまでにまた勢いを取り戻して欲しいですね。コンディションを保つターンオーバー、ローテーション、攻めきれない時に前線や中盤のプレスが甘くなるあたりの改善に期待します。ロンドンのロックダウンもありますし、もちろん全員ですが、特に海外組のメンタルも気になるところです。

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