【West ham×Arsenal】ついに4位を捉えたガナーズ。元日こそは、最後に慌てない快勝を!
試合が始まると、5分、CKのクリアにダイレクトで右足を振り抜いたソングの一撃が、見事にゴール左隅に吸い込まれます。古巣への恩返しとなる先制ゴールに喜びをみせないソング。しかしこれは、ゴール前にいた選手がボールに関与したとみなされ、オフサイドというジャッジ。アーセナルは命拾いしました。今のウェストハムを勢いに乗せると、追いつくのは相当大変でしょう。
リヴァプール戦同様、この試合の前半も、アーセナルは自分たちのペースに持ち込むことができません。37分に、ダウニングの右からのクロスにフリーとなったトムキンスがボレーを狙うなど、ゴールに近づいているのはホームのウェストハムです。40分まで枠内シュートゼロのアーセナルは、やはり疲れているのか。これは勝つどころか、1点も獲れずにロンドンのライバルを上位にいかせてしまうかもしれない…そんな心配をし始めた矢先に試合が動きます。
左からドリブルでペナルティエリアに侵入するのはサンティ・カソルラ。マークに付いたのは、アーセナル入りが噂されるウィンストン・リード。この攻防は、一度はリードがボール奪取に成功しますが、クリアをカソルラに当てた後、体勢を崩してカソルラに足を引っかけてしまいます。もちろん、これはPK。カソルラの冷静なシュートはゴール左隅。アーセナルは、最初のチャンスらしいチャンスをモノにすると、その4分後には貴重な2点めを追加します。
右サイドのスローイン。ドビュッシーが入れたボールをカソルラにつなぎ、さらにパスを受けたチェンバレンがペナルティエリア脇を突破。中に入れた速いグラウンダーをプッシュしたのは、プレミアリーグ16試合出場で3ゴールしか挙げておらず、結果がほしかったウェルベックです。サイドを3人で崩し、グラウンダーが入ったタイミングでアレクシス・サンチェスとカソルラにもパスコースがあったアーセナルのぶ厚い攻撃。前半残り5分からの2点という、相手にダメージが残る展開。たった2本の枠内シュートをいずれも決めるという効率のよさ。アーセナルにとっては、申し分のない流れです。後半に入ると、ウェストハムの右サイドからの反撃と、リードしたアーセナルのカウンターという展開でゲームは進みます。
54分のサコのクロスは、キャロルよりも先にメルテザッカーが触りますが、直後にカソルラを簡単にかわしたトムキンスのクロスは、クヤテをドビュッシーが抑えきれず、ウェストハムが1点差に詰め寄ります。早く追いつきたいウェストハムは、さらに攻勢を強めようとしますが、60分以降は完全なるアーセナルの時間でした。65分にウェルベックが左から持ち込み惜しいシュートを放つと、75分にはアレクシス・サンチェスのクロスをチェンバレンがドンピシャのヘッド。直後にアレクシス・サンチェスが左からDFをかわしたシュートも含め、アドリアンのビッグセーブ連発がなければ、勝負はここで決まっていたでしょう。前週もチェルシーの決定的なシュートを2~3発防いだ絶好調GKがホームチームの希望をつなぐと、ヴェンゲル監督が動きます。
85分にギブスとモンレアルを縦に2枚並べると、90分にはチャンバースまで投入。しかしまあ、懲りないですね。ヴェンゲルさん特製2段重ね弁当や、守備的な選手の起用はいつもバタバタになる印象ですが、そもそもコクランとフラミニを中央に並べて守備重視のフォーメーションをとっていた指揮官は、なりふり構っていられないようです。それでも90分まではカウンターで何度もチャンスを創り、カソルラやチェンバレンが惜しいシュートを放っていたものの、チェンバレンがピッチから去ると、追加タイムの5分はウェストハムの捨て身の反撃にさらされます。ケヴィン・ノーランの強烈なミドル、シュチェスニーの無謀な飛び出し、95分にシュチェスニーの留守を狙ったエネル・バレンシアのヘッドという3回のピンチは、どれか一発は刺さっていてもおかしくありませんでした。
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セスクがシュナイデルランを退場まで追い込んだらしいですね
古巣思いなやつだなあ(錯乱)
2段重ね弁当にするくせに具材は全て使わないという…。
モリニュが、「よし、守り切った!」だとしたら、ヴェンゲルは、「よし、点取られなかった!」感がすごくあります。
そんなあらゆる面でのバタバタが、アーセナルの愛すべき点だということを自分に言い聞かせつつ、これからも応援していきます笑。
(コクランより絶対ソングだろ…)
何とか勝ち点を拾えて良かったです。ここにエジル達が帰ってきて攻撃がさらに活性化、一月にCBとDMFを取って今回のようなバタバタした終わり方が減れば、プレミア上位とCLベスト4ぐらいまで行けないかなぁと妄想が頻りです。
元旦にまた試合ですが、なんとか負傷者を出さずに勝って、良い年明けにしてもらいたいです。特にこれまで大車輪のサンチェスが不安で不安で…
いつも楽しんで見ています。アーセナルの終わらせ方って本当に強豪とは思えないバタバタ加減ですよね(呆れ気味)。特製2段重ね弁当は言い得て妙だなとおもいました(笑)
更新ご苦労様です。
確かにバタバタ感が否めないですよね・・・守備的な選手を投入しても上手く守りきれない
事実こそがチームとしていかに守るかということを確立できていないことを何よりも雄弁に
語っていると私は思います。
1月にCBやセントラルMFの補強があるかどうかは分かりませんけど仮に補強があっても
それで全てが解決される考えるのは余りにも楽観的でしょう。それよりも守備組織の構築を
しっかりと行うべきです。アーセナルが本来競合すべきビッククラブにはチャンスを確実に
得点という結果に結びつける本物のストライカーが控えていますから。相手の決定力不足に
いつまでも助けられているようでは厳しいでしょう。
攻撃陣に不安はないでしょう。エジルとウォルコットが復帰すれば戦力はより上がります。
サンチェスとカソルラに休みを与えながらのローテーションも可能ですよね。そしてそれは
エジルやウォルコットに本調子になるまでの時間を与えられることにも繋がるはずですよ。
それにしても1月が楽しみです。補強があるのかないのか・・・私は今節のコクランを見て
ベンゲルが今冬の補強をあるとしてもCBに絞ったかなと思ったりしています。
更新お疲れ様です。
中一日なので、試合内容より結果ではありますが、本当に最後はバタバタでしたね。
守りきるために守備的な選手を投入するのはけっこうですが、ただ枚数が増えただけ、
で、=守備が固くなる、わけではない悪例を見せられているようでした。
結局、チームとしていかに守るか、というスタイルが構築されていないんでしょうね。
そこをどうにかしないと、根本的解決にはないな、と改めて感じました。
今のままでは、そのうち破綻する明白なので、一刻も早くどうにかしてほしいです。
京都グーナーさん>
シュナイデルランの不在は、元日のアーセナルにとっては大きいですね。
プレミアリーグさん ガナユさん>
ありがとうございます。「2段重ね弁当」作戦は、選手にとってわかりやすいのは間違いないのですが…。ヴェンゲルさんの采配は、よくいえば「ブレない、意志明確」ですね。
熊サポさん>
サンチェスが心配になるお気持ち、わかります。彼はどんな試合でも手を抜かないですからね…。
tomoさん サッカー小僧!さん>
そうなんですよね。後ろに枚数が増えた分、相手の攻撃回数は増え、最終ラインには却って混乱が生じたりもしています。今の選手起用をみる限りでは、CBは補強しても中盤は獲らない可能性が高いですね。