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マン・シティ、チェルシー、トッテナム…FAカップ3回戦の爽快ゴールシーンまとめ!

マンチェスター・シティはチャンピオンシップで18位のバーミンガムに3-0、チェルシーはリーグ2(4部相当)で昇格を争っているモアカムに4-0、トッテナムはノーザンプレミアリーグ・ディヴィジョン1・ノースウェスト(8部相当)に所属するマリンを相手にせず、0-5圧勝。FAカップ3回戦に登場したプレミアリーグ勢のなかで、直接対決以外で敗れたのは、リーグ2のクローリー・タウンに3-0で完敗したリーズのみです。

さて、ここでは、ビッグ6のゴールシーンを紹介しましょう。本拠地にチャンピオンシップで下位のチームを迎えるとなれば、メンバーを落とす監督が多いのではないかと思われます。ペップ・グアルディオラも若手を抜擢するかと思いきや、前線はガブリエウ・ジェズス、フォーデン、ベルナルド・シウヴァ、デブライネ、マフレズ。カイル・ウォーカーのCB起用以外は、ガチンコのプレミアリーグ仕様です。コロナウイルスに感染した選手が次々に復帰してきたばかりで、試合を通じてコンディションを高めたかったのかもしれません。

試合は、序盤からマンチェスター・シティが優勢。8分と15分にゴールを叩き込み、勝負を決めたのはベルナルド・シウヴァでした。先制点は、右からのクロスのクリアを左足で叩いた爽快なボレー。走り込みながら高くバウンドしたボールに合わせる難しいシュートでしたが、並みの選手なら打ち上げてしまうところを、見事にコントロールしてゴール左上に収めました。

2点めは、いかにもマン・シティのゴールシーン。右サイドでキープしたマフレズが、ゴールエリアの脇に入ったデブライネに斜めのパスを通すと、中央に走り込んだベルナルド・シウヴァの足元にマイナスのグラウンダーが入りました。イージーなボレーがゴールのど真ん中を割り、2-0。33分の3点めは、4人を引き連れて中央を切り裂いたマフレズのドリブルが素晴らしかったのですが、ショートパスをもらったフォーデンのトラップからシュートまでの速さにも絶句させられました。20歳のプレーメイカーは、今季の公式戦21試合で7ゴール3アシスト。ダヴィド・シルヴァの後継者という難しい役割にすっかり慣れたようです。

スタンフォード・ブリッジに4部のクラブを迎えたランパード監督は、ハドソン=オドイ、ビリー・ギルモア、カイ・ハヴェルツ、ツィエクを先発起用。18分にゲットした最初のゴールは、メイソン・マウントの怖ろしいミドルでした。GKハルステッドは、トップリーグの経験がない選手ですが、20メートルを超えるシュートに手を伸ばすこともできないとは…。これほどのシュート力があるのに、今季プレミアリーグで1発しか決めていないのはなぜでしょうか。オンターゲット9本は、彼らしい数字ではありません。

44分の2点めは、ランパード監督が待ち望んだ形でしょう。クロスを上げたのはツィエク、ヘッドで折り返したのはカイ・ハヴェルツ、押し込んだのはヴェルナーという新戦力トリオのゴール。後半開始直後の49分には、ツィエクの絶妙な浮き球でハドソン=オドイがラインの裏に抜け出し、GKに当てながらも3-0。85分の4点めは、右から上げたアスピリクエタのクロスも、DFに競り勝ったカイ・ハヴェルツのヘッドも完璧でした。リーグ2のクラブに勝つのは当然ですが、不振のアタッカーたちが結果を出せたのは大きな収穫だったのではないでしょうか。

マリンとトッテナムのゲームを見て、最もテンションが上がったのはコンパクトなスタジアムでした。8部のクラブのホームグラウンドはスタンドが低く、脇にある民家からヴィニシウスのハットトリックを堪能できたのではないかと思います。24分にデル・アリが右から出した速いラストパスをファーで受け、GKを抜き去って先制。33分にはデル・アリがゴール右に浮かした絶妙なパスをドハーティーが右足で合わせ、GKが弾いたボールを押し込みました。32分にルーカス・モウラのFKがゴール左に突き刺さると、37分にはゴール前の混戦から左足のループシュートを左隅に決めました。

ヴィニシウスは、たった13分でハットトリック達成。怒涛の4発で勝負を決めたスパーズは後半も攻め続け、60分には途中出場のアルフィー・ディヴァインが左から斬り込んでニアの隙間にゲットしました。16歳163日は、クラブ史上最年少デビュー&最年少ゴール。小さなスタジアムで決めた初めてのフィニッシュは、大きな第一歩として将来語り継がれるかもしれません。

先ほど、ブライトンがリーグ2のニューポートをPK戦で振り切り(3本外して4-3)、本日2度めのジャイアントキリングを回避しました。ストックポートVSウェストハム、サウサンプトンVSシュルーズ・ベリーが終われば、4回戦に進出する32チームが揃います。組み合わせ抽選は本日行われ、来週末に16試合が開催される予定です。

コロナウイルスの蔓延で主力を欠いたダービー・カウンティを倒したカンファレンス・ノース(6部相当)のチョーリーは、どこと当たるのでしょうか。普段は小学校の校長を務めるジェイミー・ヴェルミリオ監督と選手たちに、サラーやマネのプレイを体感できるチャンスが訪れればと願っております。…いや、もしかして、勝てそうな相手のほうがいいですか?


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