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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Aston Villa×Liverpool】FW陣が開眼!美しい2発で完勝のリヴァプールは、6戦負けなし!

プレミアリーグで直近5試合を3勝2分け。アーセナル戦は押しまくってのドローで、取りこぼしはレスター戦のみと、ロジャース監督の3-4-3が結果につながってきました。アストン・ヴィラは、ここ3シーズンは2勝1分け2敗の互角と相性のいい相手ではありませんが、ポール・ランバート監督のチームは21試合でわずか11ゴールと得点力不足が深刻。プレミアリーグどころか、4部までの全92クラブのなかで最少で、21試合終了時の記録としては2007-08シーズンに降格したダービー・カウンティに次ぐワースト2の記録だそうです。サポーターの67%に「解任してほしい」といわれているランバート監督は、最近の6試合で1ゴール&勝利なしという泥沼から脱出して、今後チームが好転していくとアピールしたいところでしょう。

試合が始まってしばらくは、両者攻め手を欠く展開。ジェラードを欠いたリヴァプールは、積極的に前からつぶしにいく動きはよかったものの、一発で裏を狙おうとしすぎてチャンスを創れず。アストン・ヴィラは重症で、本拠地ヴィラ・パークでのゲームにも関わらず、勝ちにいこうとする気概が見られません。17分、左から裏をとったアルベルト・モレノが左足でGKグザンを破るも、判定はオフサイド。19分にも速攻からアルベルト・モレノのパスにスターリングが走りますが、先に追いついたグザンが難なくキャッチします。

レッズがハーフライン付近に網を張り、奪ったボールをショートカウンターで決めにいこうとしているのは明らかなのに、アストン・ヴィラに対応する気配はなく、アウェイチームの攻勢を止められません。24分、あっさりリヴァプールが先制。スローインからマルコヴィッチがヘンダーソンにつなぐと、ゴール前にふわっとした絶妙なクロス。ボリーニを完全に見失ったCBオコレは、フリーのボレーがゴールに転がるのを呆然と見送るしかありませんでした。

37分には、左サイドのコウチーニョからの短いパスを受けたボリーニが、DFを一瞬かわして右足シュート。38分、中盤で競ったルーカスのヘッドがDFの後逸を誘ってラインの裏に抜けてしまい、持ち込んだスターリングのループシュートはグザンの正面。チャンスをつかむのはリヴァプールばかりで、アストン・ヴィラはデルフのクロスにしか可能性を見出せません。前半終了直前、左サイドに斜めに出たパスをクレヴァリーが狙ったのがホームチームの最大のチャンスでしたが、この日守備でもいいプレイを見せていたマルコヴィッチがコースをカバー。前半は0-1で終了します。

後半開始直後の49分、リヴァプールにビッグチャンス。CKに合わせたシュクルテルのヘッドをコース上にいたボリーニが触ると、ボールはグザンをすり抜けてポストを直撃。しばらくは、前半同様リヴァプールペースだったものの、55分を過ぎるとアストン・ヴィラがボールを持つ時間が増え、60分には同点に迫ります。きっかけはやはり、デルフのロングクロス。右サイドでヘッドで勝ったハットンが縦に落とすと、走り込んできたベンテケが強烈なボレー!この試合は、攻撃陣だけでなく、ミニョレをリスペクトしなくてはいけません。至近距離からのシュートを見事に弾いたベルギー代表GKは、直後のヴァイマンのヘッドもフィスティングでペナルティエリアの外にクリア。ここで追いついていたらわからなくなっていたゲームは、リヴァプールリードのまま進みます。

ここからの10分は、完全なるヴィラの時間。シュクルテルが体を張って、ベンテケに出たチャンスボールをクリアした後の66分。リヴァプールの守備は、右から上げたハットンのクロスについに穴が開いてしまいます。高く上がったボールは、ゴール前5メートルにいたファーサイドのシソコにぴったり。どフリーだった23番が右足でゴールに軽く流し込めば、さすがのミニョレも何もできなかったでしょう。しかし、シソコはボールを見失ったのか、足を振ることもなくただ体に当ててしまい、こぼれ球が舞い込んできた中央のベイカーもまさかの空振り。ピンチをしのいだリヴァプールは、77分にルーカスが惜しいミドルを放つと、その1分後に勝負を決める追加点をものにします。

敵陣のペナルティエリアのすぐ外で、無謀なドリブルをカットしたスターリングは、すぐ右で待っていた途中出場のリッキー・リー・ランバートにラストパス。ランバートは軽快なドリブルでシソコをかわすと、狙いすましたクロスのシュートをポストぎりぎりに突き刺します。やはり、この人が決めると、レッズは盛り上がりますね。0-2は、ゴール欠乏症のアストン・ヴィラにとっては絶望的な大差です。クリーンシートで勝利を飾ったリヴァプールは、これでプレミアリーグ6戦負けなし。4位との勝ち点差5をキープしました。

後半、引かされてピンチが続く時間帯があったものの、リヴァプールはハーフライン付近での積極的なプレスが効いており、ラストパスさえ正確なら速攻でもう1~2点は奪えていたのではないかと思います。この日よかったのは、今まで以上にFWを使えていたこと。なかなかゴールを決められなかったボリーニとランバートの2発で勝った手応えは、次につながるでしょう。プレミアリーグ上位同士の対決だったマンチェスター・シティ以外は、8位以上のクラブがすべて勝った22節。マンチェスター勢がやや停滞気味で、リヴァプール、アーセナル、トッテナムが調子を上げてきた4位争いは、俄然おもしろくなってきました

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“【Aston Villa×Liverpool】FW陣が開眼!美しい2発で完勝のリヴァプールは、6戦負けなし!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    なんだかんだで、ロジャーズのサッカーが浸透してきましたね。
    今回はFW2人とミニョレを讃えたいと思います。
    アウェイ2連戦を勝ち点6は上々の結果です。
    順位は変わりませんが見え始めてきましたね上位が。面白くなってきました。

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