【MAN.UTD×Leicester】幸運な3発!引かれると崩せない、個人技担保のファン・ハールサッカー
バレンシアのパスからファン・ペルシ、ファルカオが右で粘ったボールをバレンシアが中に入れてルーク・ショーがヘッドを狙うなど、序盤から積極的に攻めていたマンチェスター・ユナイテッド。20分には左からのクロスをルーク・ショーが頭で落とし、ディ・マリアがボレー。23分にもルーク・ショーのクロスをファン・ペルシがボレーで合わせますが、シュートは大きく浮いてしまいます。レスターの攻撃が単純なクロスしかなかったこともあり、ゴールを奪われる気配はありません。23分の先制点は、オランダ人コンビによるオランダ代表のようなゴール。縦パスを奪われた直後にボールを取り返したブリントが、右から裏に走り込んだファン・ペルシにふわりとした縦パス。ファン・ペルシの右足ハーフボレーは完璧でした。左のサイドネットに向かうボールにGKは反応できず、オールド・トラフォードは大歓声です。
30分、2点めはカウンター。中央をドリブルで上がったファン・ペルシのスルーパスにディ・マリアがフリー。左足のシュートはGKに弾かれるものの、こぼれ球をファルカオが詰めて泥くさくゲット。コロンビア代表のエースは、これでプレミアリーグ4ゴールです。マンチェスター・ユナイテッドの3点めは、前半終了間際のCK。ニアでブリントが頭に当てて流したボールを、モーガンがうまくクリアできずにオウンゴール。勝負は前半で決まってしまい、ホームチームが何点積めるかが後半の興味でした。
しかし、セカンドハーフのマンチェスター・ユナイテッドは、ゴールを奪えないどころか、レスターに反撃を許します。ヤヌザイやルーニーのクロスは狙いがなく、ミドルレンジからのシュートは枠に飛ばず。66分にはフィル・ジョーンズのミスを突かれてニュージェントがデ・ヘアと1対1。80分にはアルブライトンのクロスをヴァシリェフスキに頭で決められ、3-1でゲームを終えることになります。レスターは、相手の攻撃を呼び込んでシンプルに縦に攻める後半のサッカーが最初からできていれば、きわどい勝負に持ち込めたのではないかと思います。オフサイド気味だった1点めは仕方ないとしても、ショートカウンターから3人の攻撃でゴールを奪われた2点めが痛恨でした。
リヴァプールなら、スターリングとコウチーニョがワンツーで左サイドを完全に突破したシーン。マンチェスター・シティは、複数の選手が絡んでSBの裏のスペースを狙うサイド攻撃。エジル、アクポム、ウォルコットを最終ラインの裏で何度もフリーにさせた、アーセナルのカソルラの優しいラストパス。今週のプレミアリーグを見ると、上位のクラブには、それぞれ相手に引かれたときの崩しのアイデアがありますが、マンチェスター・ユナイテッドはあまりにまっすぐで単調、強引です。最前線にコンビネーションやパスのバリエーションを求めるなら、ディ・マリアを下げ、キャプテン・ルーニーが前に張ったほうがいいと思うのですが…。
セインツが敗れたため、プレミアリーグ3位を奪回したものの、好調アーセナルが勝ち点差1に迫っており、7位のリヴァプールとも5差しかない状況では、昨季と同じ順位に終わってもおかしくありません。8位以下との戦いしかない2月をチャンスと捉え、いま一度、引いた相手に対する攻撃のスタイルを構築していただきたいと願っております。
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ユナイテッドは相変わらずドタバタしたフットボールをしてますよね。守備力を考えるとルーニーを下げた位置で使いたいのはわかりますが、ディマリアがあの位置はきつい。レアルサポには脳筋の代名詞みたいに扱われていましたからね。もっと自由にサイドを突破させたほうが生きると思います。
ただこのゲームに限って言えば不満を持っているヤヌザイをとりあえず使ってやろうという意図も感じました。フィジカルも強いし、上手くサイドを突破できたシーンもあったのですが何か足らないんですよね。あれならマタかフェライニを中央で使いたくなるのもわかります。
Uボマーさん>
ヤヌザイに足りないのは、視野の広さ、周囲の選手の位置と意図を瞬時に判断する力ではないでしょうか。球離れが悪いというより、球離れが遅いという表現ですね。さばけない選手は、サイドに張りついてひたすらクロスを上げ続けるしかありません。