主役はやっぱりチェルシー。プレミアリーグが元気だった冬の移籍金ランキング!
1クラブあたり11億円弱といういい方をすると、おとなしくみえる1月の移籍市場ですが、動いたクラブと静観したクラブの差が顕著だったのが特徴です。積極組は、チェルシー、マンチェスター・シティ、アーセナル、サウサンプトン、スウォンジー、レスター。静観したのはマンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、トッテナム。クアドラードを獲る一方でシュールレとバートランドを放出したチェルシーは、3人とも欧州の高額移籍ランキングに入っており、デッドライン・デーの話題を一身に集めました。主力大量放出による夏の貯金を使ったセインツは、元オランダ代表FWエリアとセルビア代表MFジュリチッチを獲得。アーセナルも、ビジャレアルのガブリエウ・パウリスタとワルシャワの若手MFビエリクといった的確な弱点補強をしており、プレミアリーグ4位以内確保に向けて上々の結果だったのではないでしょうか。
チェルシーは、クアドラード獲得しつつもバートランドとシュールレの移籍金でおつりが出ており、ボニーを獲得したマンチェスター・シティもシンクレアとナスタシッチを放出。ポドルスキやジョエル・キャンベルをレンタルで出したアーセナルも含め、収支が著しくマイナスになったクラブはなさそうです。マンチェスター・ユナイテッドに至っては、マイケル・キーンとザハを完全移籍で、フレッチャーとアンデルソンをフリートランスファーで放出しており、獲ったのはヴィクトル・バルデスのみ。夏に大型投資をかけた後のこの締まりっぷりは、関西風にいえば「お昼はご馳走やったから、夜はお茶漬けでええやん」といったところでしょうか。
「スカイスポーツ」は、欧州全体の移籍金ランキングも出していますが、トップ10のなかにプレミアリーグ絡みの案件が5件入っており、お金の話になると、やはり元気です。スカイスポーツが出している金額は、BBCに比べて一部高めです。BBCではクアドラードよりもボニーのほうが高かったのですが、まあ、数字はあくまでも推定なのでいいでしょう。「全体としてはこの冬はおとなしかった」「相変わらずプレミアリーグは活況を呈している」ということですね。欧州サッカーがはじめて過ごす、「バルサのいない季節」。補強禁止を喰らったスペインの雄だけでなく、ミュンヘンもパリも静かなら、小さくまとまって当然です。
■「スカイスポーツ」発表・2015年冬の移籍金ランキング
1位/2700万ポンド(約47億5000万円)クアドラード(チェルシー←フィオレンティーナ)
2位/2500万ポンド(約44億円) ボニー(マンチェスター・シティ←スウォンジー)
3位/2200万ポンド(約38億7000万円)シュールレ(ヴォルフスブルク←チェルシー)
4位/2000万ポンド(約35億2000万円)エンソ・ぺレス(バレンシア←ベンフィカ)
5位/1350万ポンド(約23億7000万円)ガブリエウ・パウリスタ(アーセナル←ビジャレアル)
6位/1200万ポンド(約21億1000万円)ドゥンビア(ASローマ←CSKAモスクワ)
7位/1150万ポンド(約20億2000万円)ルーカス・シウヴァ(レアル・マドリード←クルゼイロ)
8位/1085万ポンド(約19億1000万円)ベルナルド・シウヴァ(ASモナコ←ベンフィカ)
9位/1000万ポンド(約17億6000万円)バートランド(サウサンプトン←チェルシー)
10位/975万ポンド(約17億2000万円)ガッビアディーニ(ナポリ←サンプドリア)
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相変わらずチェルシーは商売上手ですね。
シュールレ&サラーを出してソリッドなスカッドが更にソリッドになり
スタメン陣のコンディションが厳しいようですがどうやり繰りするかお手並み拝見ですね。
アーセナルは厳しい前半戦でしたが苦肉の策の若手起用が実を結び、チェンバレン、
ベジェリン、コクランといったクラブ内育成選手が大きく伸びたのが大きいです。
デッドラインデーでやきもきする事もなく、大金を投資する必要も無くなりました。
錚々たるクラブから狙われていたらしいアクポムとの契約延長も決まったみたいですし
あとはコクランとの契約延長が決まれば、この冬の移籍市場は完璧だったと
言えるのではないでしょうか。
ゆうまさん>
チェルシー、ちゃっかり収支プラスです。バートランドがなかなかのお値段で売れたのも大きかったですね。今の起用法が続けば、コクランは残るでしょう。来季はフラミニがいなくなっているかもしれません。