爆発マンチェスター・シティ&劇的チェルシー!チャンピオンズリーグ直前、好感触の勝ち点3!
ミルナーの珍しいヘディングシュートで勝ち越し、PKとナスリの今季プレミアリーグ初ゴールで1-4と大勝したマンチェスター・シティですが、前半はストークに押されており、決して本調子とはいえない出来でした。勝因は、先にゴールを許さなかったことだと思います。38分にクラウチに同点のヘディングを許し、8試合連続クリーンシートなしとなったものの、失点シーンは素晴らしいクロスを入れてドヤ顔だったアルナウトヴィッチをほめるべきでしょう。来週のチャンピオンズリーグに向けて、攻撃も守備も好感触をえられたのではないでしょうか。72分にピッチを去ったアグエロの足は心配ですが…。
チェルシーとエヴァートンの試合は、スコアだけ見れば「プレミアリーグ首位が、12位相手に大苦戦」ですが、素晴らしい一戦だったと思います。ジエゴ・コスタが「最後のおつとめ」でスタンド観戦だったチェルシーの注目は、プレミアリーグ初先発のクアドラード。対するエヴァートンも、アーロン・レノンが頭からピッチにいます。圧倒的に押していたチェルシーは、決めきれなかったというよりも、GKハワードをはじめ、エヴァートンの守備陣に最後の一線だけは許してもらえなかったといったところ。セスクの不在を忘れさせてくれたのは、マティッチとウィリアン。とりわけマティッチは、単独のドリブルからシュートを狙うなど、いつも以上に攻撃的。86分の「幻のゴール」は、オフサイドポジションで肩にボールを当ててしまったイヴァノヴィッチが打った瞬間にしゃがんでくれれば…という惜しいシーンでした。
DFの間をかいくぐって右ポストすれすれに決まった、89分のウィリアンのスーパーゴールをお膳立てしたのはチェフでしょう。7分のカウンター、68分にオヴィエドのクロスにどフリーとなって放った至近距離からのボレー。ロメウ・ルカクの素晴らしいシュートは、2発とも名手チェフの足に阻まれました。とくに後者は、信じられないビッグセーブ。これが決まっていれば、結果は逆になっていたのではないかと思います。ワールドカップを再現したかのような美しいセーブを見せていたハワードともども、「GKがいいとゲームは締まる」の見本のような一戦でした。
クアドラード、よかったですね。何年も前からプレミアリーグにいたかのような積極的なプレイぶりで、スピードもさることながら、シンプルにさばけるのがチェルシー向きです。ガレス・バリーがイエローカードを獲られたシーンは、「前に軽く出すだけで、あんなに簡単に抜けるのか」と驚きました。攻守に貢献してくれそうなサイドアタッカーは、シュールレよりもモウリーニョサッカーにフィットしそうです。
これだけいい試合をして、しかも首位チームらしく最後にきっちり勝ち切ったのですから、モウリーニョ監督、いいじゃないですか。イヴァノヴィッチの頭突き疑惑への質問拒否や、「バリーはもっと早く退場になるべきだった」というジャッジ批判は、自らの首を絞めるだけだと思います。絶対にプレミアリーグ優勝を遂げたい気持ちの表れなのでしょうが、終盤に近づくにつれネガティブなコメントが増えているチェルシーの指揮官を見ていると、「最近、よくおっしゃる”チェルシーへのネガティブキャンペーン”を仕掛けているのは、あなた自身かもしれませんよ」といいたくなります。チェフ、ハワード、そしてウィリアン、ブラボー!いい試合を観た。私はこの言葉のみで、幕を閉じたいと思います。
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