2021.03.16 アーセナルの話題
ウーデゴーア、スミス・ロウ、サカ…スパーズのサイドを分断した若きユニットの戦いぶりに注目!
運動量が豊富で、サイドもトップ下もインサイドMFもOK。ドリブル突破、ラストパス、プレーメイクと中盤の仕事をオールラウンドにこなし、下がってボールを受けても速いパスワークで一気にゴール前に攻め上がることができます。マルティン・ウーデゴーアだけをリスペクトしているのではありません。エミール・スミス・ロウとブカヨ・サカも、同じ表現で激賞しても違和感はないでしょう。平均年齢20.3歳。アーセナルの新しい2列めは、左でも右でも中央でも自在にプレイできる3人のユニットです。
宿敵を2-1で下したノースロンドンダービーでは、スミス・ロウのパス成功率が97.3%、ウーデゴーアは96.6%。ティアニーとともに左サイドを蹂躙したユース出身のプレーメイカーは、鋭いミドルをクロスバーにぶち当て、上下動をさぼらず前線と最終ラインをつないだノルウェー代表のキャプテンは、チームに自信をもたらす貴重な同点ゴールをゲットしました。プレミアリーグ初ゴールがノースロンドンダービーというグーナー歓喜の快挙は、ベントナー、メルテザッカー、ルーカス・トレイラに続く史上4人めです。
彼らの最大の手柄は、スパーズのサイドアタッカーたちを孤立させたことです。ウーデゴーアが両チームのアタッカーでは最多の56本、スミス・ロウは36本のパスを通したのに対して、ガレス・ベイルは13本に留まり、57分にベンチへ。ソン・フンミンとラメラを足しても、16本しか味方につないでいません。スミス・ロウとの連携が素晴らしかったティアニーが7本、セドリクは5本とSBがトータル12本のクロスを入れたガナーズは、ドハーティーとレギロンのクロスをそれぞれ1本に抑えました。ハムストリングを痛めたサカは、前半でアウトとなりましたが、3人とも絶好調なら最強マン・シティでも相当苦しむはずです。
ウーデゴーアが入団したとき、プレミアリーグファンの多くが「スミス・ロウのバックアッパーを連れてきた」と見做していたのではないでしょうか。ウィリアン、ニコラ・ペペ、マルティネッリ、サカ、オーバメヤンとサイドをこなせる人材は充足しており、あまりにも眩しかったスミス・ロウが左にまわる布陣はイメージできませんでした。ところが、リーズ戦でサカを含む3人を並べてみると、連動性の高さが目を引きました。オリンピアコス戦で、勝ち越した直後にウーデゴーアとサカを下げたアルテタ監督は、既にスパーズ戦のシナリオを描いていたのでしょう。
スパーズに勝った後のプレスルームで、ウーデゴーアについて問われた指揮官は、「スタミナがあり、運動量は信じられないほど」と評しています。セントラルMFをサポートしながら攻撃の起点となる役割に最適と判断したのでしょう。過去の戦い方に囚われなかった指揮官の慧眼も、ダービー勝利を実現した重要な要素のひとつでした。初めてのノースロンドンダービーを最高の舞台と捉え、高いモチベーションで臨んだ2人のヤングスターは、試合の展開について同じ感触を得ていたようです。
「前の晩から、今日のことを考えていた。このチームに参加し、一員になれて本当にうれしい。とても感謝している。初めてのノースロンドンダービー、これ以上の幸せはない。最初から、自信をもってやれていると感じた。動揺してしまった時間帯もあったけど、全体的にはいいパフォーマンスだったと思う。3ポイントにとても満足している」(エミール・スミス・ロウ)
「今日は夢が叶った。ダービーで大きな勝利を得ることができた。チームにとって、本当に嬉しいことだね。この勝利はファンのためのものだ。彼らが今日のわれわれに満足していることを願っている。最初からゲームを支配していた。レッドカードの後、少し変わった。ちょっとおかしかったね。それまではゲームを完全に掌握し、完璧な勝利に値する出来だったので、もっと多くのゴールを決めるべきだった」(マルティン・ウーデゴーア)
最前線に偽9番のマルティネッリ、その後方にウーデゴーアとスミス・ロウ、ウイングバックにサカとティアニー、3バックにガブリエウ・マガリャンイス、マヴロパノス、ウィリアム・サリバというU-23サイクルが完成したら、とてつもなくおもしろいチームになるかもしれないと妄想してしまいます。スミス・ロウと共存できることを証明したレフティは、マドリードに帰ってしまうのでしょうか。
「フットボール・ロンドン」が、「レアル・マドリードでは安定を見出せなかった。アーセナルで楽しめている。うれしいね。ここが好きだ。今はシーズンに集中している。その後、考えたい」という本人のコメントを紹介しています。プレミアリーグファンとしては、どこまでスケールアップするのか見続けていたいタレントですが、アルテタ&エドゥはヨーロッパリーグを制するより難しそうな完全移籍というファインゴールを決めることができるでしょうか。ストライカーの後ろで役割を変えながら動きまわる3人の連携を愉しみつつ、ロンドンとマドリードの綱引きにも注目していきたいと思います。
宿敵を2-1で下したノースロンドンダービーでは、スミス・ロウのパス成功率が97.3%、ウーデゴーアは96.6%。ティアニーとともに左サイドを蹂躙したユース出身のプレーメイカーは、鋭いミドルをクロスバーにぶち当て、上下動をさぼらず前線と最終ラインをつないだノルウェー代表のキャプテンは、チームに自信をもたらす貴重な同点ゴールをゲットしました。プレミアリーグ初ゴールがノースロンドンダービーというグーナー歓喜の快挙は、ベントナー、メルテザッカー、ルーカス・トレイラに続く史上4人めです。
彼らの最大の手柄は、スパーズのサイドアタッカーたちを孤立させたことです。ウーデゴーアが両チームのアタッカーでは最多の56本、スミス・ロウは36本のパスを通したのに対して、ガレス・ベイルは13本に留まり、57分にベンチへ。ソン・フンミンとラメラを足しても、16本しか味方につないでいません。スミス・ロウとの連携が素晴らしかったティアニーが7本、セドリクは5本とSBがトータル12本のクロスを入れたガナーズは、ドハーティーとレギロンのクロスをそれぞれ1本に抑えました。ハムストリングを痛めたサカは、前半でアウトとなりましたが、3人とも絶好調なら最強マン・シティでも相当苦しむはずです。
ウーデゴーアが入団したとき、プレミアリーグファンの多くが「スミス・ロウのバックアッパーを連れてきた」と見做していたのではないでしょうか。ウィリアン、ニコラ・ペペ、マルティネッリ、サカ、オーバメヤンとサイドをこなせる人材は充足しており、あまりにも眩しかったスミス・ロウが左にまわる布陣はイメージできませんでした。ところが、リーズ戦でサカを含む3人を並べてみると、連動性の高さが目を引きました。オリンピアコス戦で、勝ち越した直後にウーデゴーアとサカを下げたアルテタ監督は、既にスパーズ戦のシナリオを描いていたのでしょう。
スパーズに勝った後のプレスルームで、ウーデゴーアについて問われた指揮官は、「スタミナがあり、運動量は信じられないほど」と評しています。セントラルMFをサポートしながら攻撃の起点となる役割に最適と判断したのでしょう。過去の戦い方に囚われなかった指揮官の慧眼も、ダービー勝利を実現した重要な要素のひとつでした。初めてのノースロンドンダービーを最高の舞台と捉え、高いモチベーションで臨んだ2人のヤングスターは、試合の展開について同じ感触を得ていたようです。
「前の晩から、今日のことを考えていた。このチームに参加し、一員になれて本当にうれしい。とても感謝している。初めてのノースロンドンダービー、これ以上の幸せはない。最初から、自信をもってやれていると感じた。動揺してしまった時間帯もあったけど、全体的にはいいパフォーマンスだったと思う。3ポイントにとても満足している」(エミール・スミス・ロウ)
「今日は夢が叶った。ダービーで大きな勝利を得ることができた。チームにとって、本当に嬉しいことだね。この勝利はファンのためのものだ。彼らが今日のわれわれに満足していることを願っている。最初からゲームを支配していた。レッドカードの後、少し変わった。ちょっとおかしかったね。それまではゲームを完全に掌握し、完璧な勝利に値する出来だったので、もっと多くのゴールを決めるべきだった」(マルティン・ウーデゴーア)
最前線に偽9番のマルティネッリ、その後方にウーデゴーアとスミス・ロウ、ウイングバックにサカとティアニー、3バックにガブリエウ・マガリャンイス、マヴロパノス、ウィリアム・サリバというU-23サイクルが完成したら、とてつもなくおもしろいチームになるかもしれないと妄想してしまいます。スミス・ロウと共存できることを証明したレフティは、マドリードに帰ってしまうのでしょうか。
「フットボール・ロンドン」が、「レアル・マドリードでは安定を見出せなかった。アーセナルで楽しめている。うれしいね。ここが好きだ。今はシーズンに集中している。その後、考えたい」という本人のコメントを紹介しています。プレミアリーグファンとしては、どこまでスケールアップするのか見続けていたいタレントですが、アルテタ&エドゥはヨーロッパリーグを制するより難しそうな完全移籍というファインゴールを決めることができるでしょうか。ストライカーの後ろで役割を変えながら動きまわる3人の連携を愉しみつつ、ロンドンとマドリードの綱引きにも注目していきたいと思います。
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直近のウーデゴーアを見ていると、夏にはマドリーが「まいどあり!」と引き取りに来そうで複雑な気持ちです。
こればかりは本人に聞いてみないと分かりませんが「俺の居場所はこんなところではない!」と思うようであれば引き留めてもしょうがないでしょうね……。
嬉しい悲鳴ではありますが、スミスロウやサカなど鎖でつないででも引き留めたい選手が複数同時に出てきたのは頼もしいです。
それはそうと、最近のアーセナルは先日のような会心の試合のあとは大抵ボンクラな二流チームに逆戻りするのですが、、、
アルテタさん、どうか選手達のケツをいつもより強めに叩いておいてほしいです。