チェルシーまたもや快勝!ドローも痛いがベイル負傷が激痛のトッテナム
チェルシーは、A.コールをケガで欠いた穴をバートランドが埋め、オスカルとアザールを休ませ、モーゼスとベナユンが出場。日曜日は絶不調のサンダーランド戦なのでメンバーを落とす必要はなさそうでしたが、マンチェスター・ユナイテッドとのFAカップの疲れが残っていたのかもしれません。しかし、結果はOK。移籍前のニューカッスル時代にELに出場していたデンバ・バが出られない状況を、ステアウア・ブクレシュティ戦でも得点を挙げたF.トーレスが2ゴールという形できっちり埋め合わせ、快勝。テリーのハンドで与えたPKは余計でしたが、敵地で2点やらなければいい、という結果は80点ぐらいは付けてもいいでしょう。F.トーレスは、ヨーロッパでの戦いはいいですね。プレミアリーグで、なぜあんなにくすぶり続けているのでしょう。昨季、「チェルシーのサッカーに彼は合わない」などといわれていましたが、現在の監督はリヴァプール時代と同じベニテスですからね。スピードが落ち、相手のレベルが下がらないと機能しないのでしょうか。少なくともFWをもうひとりほしいチェルシーは、彼の処遇も含め、来季に向けて考えないといけません。
昨年、マンチェスター・ユナイテッドをチャンピオンズリーグで1次リーグ敗退に追い込んだバーゼルは、やはり油断ならないチームでした。トッテナムは、30分からの”魔の5分”で立て続けに2点を失い、追いつくのがやっと。奪った2点は、ゴール前の混戦と、シグルズソンのシュートが相手に当たってコースが変わったスッキリしないもので、逆に、完全に崩してがら空きのゴールにパーカーが放ったシュートは倒れていた味方に当たって外れるなど、チグハグなゲームでした。完全に優位に立ってゲームを進めていただけに、この結果は痛いです。さらに痛いのは、終盤にギャラスとべイルガ負傷退場したこと。先日、ケガをしたデフォーも含め、主力3人を欠いた状態で週末、やっかいなエヴァートンと戦います。ホワイト・ハート・レーンで戦えるとはいえ、好調の6位チーム相手に勝ちきることができるでしょうか?さらに来週のEL第2戦は、おそらくベイル不在の戦いとなります。決勝トーナメントに入ってから、ホームでは2試合とも2-0と完璧な勝利を挙げているバーゼル相手に勝たないといけないという状況。トッテナム、大ピンチ。この2週間、踏ん張らないとすべてを失うことになるかもしれません。
ニューカッスルは、勝てた試合を拙いプレイで落とすという最悪のゲームでした。シセが得点機で2本、シュートをポストに当て、1-1からの2失点はバックパスをさらわれたものとハンドによるPK。いずれも、やらなくてもいいゴールでした。先制し、何度もチャンスを作ったにもかかわらず、集中力を欠いたプレイで大きなツケを払うことになりましたが、ホームでの第2戦で2点が必要という状況で、きっちり結果を出せるチーム状態にはないでしょう。今後は、プレミアリーグ残留に向けた戦い1本に絞られることになりそうです。
トッテナムのアンドレ・ビラス・ボアス監督は、ちゃんとした診断結果が出る前から「ベイルは2試合くらいの欠場で戻るだろう」と根拠のない楽観シナリオを口にし、ニューカッスルのアラン・パーデュー監督は「次戦、先に1点獲ったらあと1点でいいんだ」などとこれまたむやみにポジティヴな発言。「その1点、獲れるなら今日獲っとけよ!」とツッコミを入れたくなりますね。ピンチのときこそどっしり構えるべし、なのかもしれませんが、このおふたりは天然キャラ疑惑が高い方たちなので、思惑通りにはならない予感がします。
セカンドレグは4月11日です。トッテナム、ニューカッスルの逆転なるか!?
(写真はスタンフォード・ブリッジ:著作者/James Bentall)
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