【QPR×Tottenham】得点王を争うストライカーの競演は、2発決めたハリー・ケインに軍配!
5分、ハリー・ケインに最初の絶好機。カイル・ウォーカーの完璧なクロスを叩いたヘッドは、GKグリーンが必死のセーブでCKに逃れます。アウェイチームペースかと思われたゲームで、QPRがつかんだ最初のチャンスもまた、カイル・ウォーカーからでした。19分、GKロリスの前にオースティンが残っていたにもかかわらず、これに気づかなかった背番号2が不用意なヘディングのバックパス。GKの目前で先に触ったオースティンは、右足アウトで巧みに流し込もうとしますが、ロリスが素晴らしい反応をみせて左手で弾き出し、ホームチームの先制を阻止します。以前はキックミスが多く、不安定なシーズンを過ごしたこともあるロリスですが、今季はチームの敗戦危機を何回救ったことか。開始早々にザモラに打たれたきわどいヘディングも落ち着いて処理しており、QPRに簡単にゴールを許しません。
29分、オースティン2度めのチャンスは、左サイドから上がってきたフィリップスが中に入れたグラウンダーのパスからでした。スティーブン・コーカーとイスラの動きに目を奪われたエリック・ダイアーは、いちばん危険な選手をフリーにしてしまい、チャーリー・オースティンの前にはロリスだけ。PKよりイージーだった左足シュートは、しかしエースがバーにぶつけてしまい、これもゴールなりません。「ピンチの後にチャンスあり」とはまさにこのこと。34分、タウンゼントが左足で巻いたFKに反応したのはハリー・ケイン。アーセナル戦ではいいプレイをみせていたQPRのGKグリーンは判断を誤り、ゴールマウスから飛び出しながらも全く触れず。ハリー・ケインのヘッドが無人のゴールに転がり、トッテナムがリードを奪います。
38分、コーカーの浮き球に抜け出したイスラは、猛然と走り込み大の字になってコースを塞ごうとするロリスにシュートを当て、同点ならず。QPRのほうにいいシュートが多かった前半は、0-1で終わるべきではありませんでした。後半開始直後、エリクセンの見事なミドルがポストに当たると、こぼれ球はハリー・ケインの元へ。追加点かと思われたシーンは、CBコーカーを気にしたストライカーがボレーをミスしてしまい、ホームチームは胸をなでおろします。
58分、ハリー・ケインが今度はお膳立て。右サイドから中に絞ってきたカイル・ウォーカーへのスルーパスが決まり、1対1をGKが弾いた後、こぼれ球をフォローしたエリクセンがボレー。決定的な一撃をスライディングで止めたのは、何とチャーリー・オースティンです。前がかりになったところをトッテナムに速攻で崩され、その都度必死に耐えてきたQPR守備陣は、67分のライアン・メイソンのパスについに崩壊しました。縦1本でハリー・ケインとシャドリが完全に抜け出し、GKと2対1。ヨーロッパリーグのフィオレンティーナ戦では、同じ状況でソルダードがGKにパスをキャッチされるという信じられないシーンがありましたが、ハリー・ケインは悠々とGKを抜き去り2点めをゲットしました。
QPRは75分、チャーリー・オースティンのグラウンダーのクロスをザモラが落とし、サンドロが丁寧なコントロールショットでゴール右隅を抜いて1点差に迫りますが、あと1本が出ませんでした。77分、ゴール前でベンタレブがボールを手に当てたようにみえたシーンは、必死のアピールもレフェリーは反応せずノーホイッスル。シュート数で上回ったQPRはトッテナムの試合運びのうまさにやられ、プレミアリーグ降格ゾーンから抜け出すことはできませんでした。
ここぞというチャンスをきっちり決めたハリー・ケインは見事でしたが、ピリッとしなかった最終ラインのミスを拾いきったロリスもまた、この勝利の立役者でしょう。スパーズの次戦は、アウェイのマンチェスター・ユナイテッド。今季プレミアリーグの5敗のうち、2つが1-2、2つは0-1と競り合いでやられているマンチェスター・ユナイテッドにとって、トッテナムのカウンターはやっかいです。この試合は、先に点を取ったほうの勝ち、といった展開になるのではないでしょうか。ファン・ハール監督は、ハリー・ケインとエリクセンをどうやって止めるのでしょうか。モウリーニョ監督がズマに託した仕事を担うのはダレイ・ブリントか、あるいはキャリックか。こちらもまた、おもしろい試合になりそうです。
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更新お疲れ様です。
ミッドウィークの試合を現地で見てシグルズソンに決められ、ヒヤヒヤして観ましたが、今度はサンドロでした。
リバモアといい出て行った選手に優しいスパーズ。嫌いじゃないです。笑
にわかスパーズファンさん>
サポーターからすればハラハラなのかもしれませんが、盛り上がる試合ばかりですね!今季のスパーズは、接戦に強い印象です。