イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Reading×Saints】 明らかに1枚上手。サウサンプトン3連勝で残留濃厚!

残留争いでもあり、監督の座を巡る因縁の対決でもあるこの1戦。新監督ナイジェル・アトキンス率いるレディングが、ホームらしい戦い方を見せたのは前半20分まで。アトキンス解任を受けて1月に就任し、短期間でチームを進化させることに成功したポチェッティーノ監督が、サウサンプトンのほうがあらゆる面でレベルが高いことを証明したゲームでした。0-2、アウェイのセインツが快勝です。

試合開始直後は、レディングの勢いにセインツがのまれ、後手を踏むシーンが目立ちました。20分にはゴール前で2回もクリアに失敗し、こぼれ球がゴール前5メートルにフリーで立っていたアダム・レ・フォンドレへ。チェルシー相手に後半40分過ぎから2点を挙げてドローに持ち込んだとき、チェフもお手上げの見事なゴールを2発叩き込んだエースは、なぜかシュートをふかし、ゴール上に外してしまいます。後で振り返れば、ここがこの試合のターニングポイント。ピンチをしのいだセインツは徐々に落ち着きを取り戻し、ホームチームが守勢にまわります。そしてセインツが先制すると、レディングはリッキー・リー・ランバートとロドリゲスを中心としたサウサンプトンの攻撃に翻弄され続け、選手交代も機能しないまま、タイムアップの笛を聞くことになります。ここというところで決められないと強烈なしっぺ返しがくる、というお手本のようなゲームでした。

セインツは攻撃陣が絶好調です。この日のMVPは、チェルシー戦でも先制点を獲って立役者となったロドリゲス。ランバートとの見事なダイレクトパスの交換から抜け出し、飛び出してきたGKより先に浮き球を軽くプッシュして決めた1点めは、テクニックと瞬間的なスピードという彼の強みが出たゴールでした。そして、2点めは彼のアシストから。吉田麻也からロドリゲスとつなぎ、走り込んだ途中出場のララナにラストパス。抜け出したララナはこれを落ち着いて枠におさめ、ゲームを決めました。

ランバート、ロドリゲス、ガストン・ラミレスという大型でテクニックのある選手が揃う前線は迫力があります。昨夜はパンチョンとララナをベンチスタートさせ、それでも悠々と相手を圧倒するのですから、この1年で本当に地力が上がりましたね。そして、攻撃だけでなくディフェンスの安定感も格段に上がりました。昨日の前半はここ3試合の中ではいちばん不安定でしたが、最後の一線を破られなかったのが彼らの実力だと思います。吉田麻也はいつもよりもヨミが悪く、ボールが出そうなところをうまくカバーできずに後手にまわるシーンもあり、出来が悪いとまではいいませんが今ひとつでした。縦へのフィードも、そのままチャンスになるナイスパスが何回かあった一方で、インターセプトされることも目立ち、いいプレイと悪いプレイがはっきりした1日。とはいえ特段、大きな課題があったわけではないので「クリーンシートに乾杯、次もがんばろう!」でいいのではないでしょうか。

セインツ、3連勝で暫定11位まで上がり、ノーウィッチやストークをかわしてスウォンジーに届く勢いです。今の調子を考えれば、残留は間違いないでしょう。次戦はホームでウエストハム、その次がアウェイでスウォンジーです。この2試合を勝ちきって、いっそトップ10に入ってほしいなと思います。

麻也、次戦もがんばって!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す