【Arsenal×Liverpool】エジル、ジルー、アレクシス…主力の4発でアーセナルCL出場権に接近!
極上のシックスポインターにベストメンバーを揃えたガナーズに対して、レッズは苦しい布陣です。シュクルテルを出場停止で欠いた最終ラインはコロ・トゥレ、エムレ・ジャン、サコ。負傷していたスタリッジとデヤン・ロブレンは間に合ったもののベンチで、トップはスターリング。前節のマンチェスター・ユナイテッド戦で、後半頭からの出場後40秒でレッドカードを受けたジェラード不在の中盤には、久しぶりのルーカスが入っています。この試合で勝ち点を落とし、直後のゲームでマンチェスター・ユナイテッドが勝てばリヴァプールのプレミアリーグ4位は絶望的。アウェイのロジャース監督のベンチには攻撃的な中盤の選手がひとりもおらず、先制点をやらないことが何よりも重要です。
開始早々から、アーセナルのパスワークが冴える一方的な展開。3分のカソルラのシュートはGKミニョレがセーブ。4分にはコロ・トゥレのミスを突いたガナーズがショートカウンターで攻め込み、ラムジーのシュートのこぼれ球にカソルラが飛び込むと、戻ったコロ・トゥレが間一髪で先に触ります。アーセナルの再三のチャンスは、ラムジーとベジェリンのパスミスで止まってしまい、いい時間帯に先制ならず。15分を過ぎると、リヴァプールがようやくペースをつかみ始め、スターリングを中心にサイドから揺さぶります。18分、レッズに絶対的な決定機。コウチーニョの素晴らしいスルーパスが右から走ったマルコヴィッチをフリーにし、ゴール前では2対0。マルコヴィッチは並走していたスターリングに決めさせようとしますが、パスが流れてガナーズは命拾いします。
21分、コウチーニョのミドルはわずかに左ポストの外。今日のレッズはこの人がいちばん危険です。24分に中盤のパスミスをさらわれ、スターリングにフリーのシュートを許したアーセナルには開始当初の余裕がありません。ビルドアップを執拗に追われてパスコースを失い、焦って出した縦一発はレッズの最終ラインの餌食です。しかし36分、最初のゴールはアーセナル。攻め手がなくなっていたチームの窮状を救ったのは、20歳になったばかりの右SBでした。右サイドに張っていたラムジーの落としを受けたベジェリンは、ドリブルでアルベルト・モレノをかわすと左足で完璧なフィニッシュ。ミニョレの右手の先を抜けたボールは左サイドネットに吸い込まれ、これでアーセナルは一気にほぐれます。
40分、追加点はエジルの芸術的なFK。ペナルティエリアの外、やや右。20メートルほどの距離からカーブをかけた一撃はミニョレが警戒していたはずのコースでしたが、キックの精度が高く、セーブを許しませんでした。45分、ハーフライン付近からのベジェリンのボールをラムジーが受け、中央に走ってきたアレクシス・サンチェスにつなぐと、コロ・トゥレを軽くかわしたアレクシス・サンチェスの無回転シュートがミニョレを破ります。先制からわずか10分、あっという間の3-0。シュクルテルがいないレッズは1対1でことごとくアーセナルのアタッカーに敗れ、失点を重ねてしまいました。
後半から入ったスタリッジは、試合を変えることができるでしょうか。49分、コシールニーがガブリエウ・パウリスタに代わったのはアクシデントでしょう。51分のスターリングのシュートは枠の上、直後にスタリッジが入れた左からのグラウンダーはGKオスピナがキャッチ。エジルの右足クロスを合わせたジルーのヘッドはミニョレ、エムレ・ジャンの強烈な右足はオスピナが美しいセーブで逃れます。どちらが次のゴールを奪ってもおかしくないオープンな展開。ヴェンゲル監督はこれを嫌ったのか、61分にラムジーをフラミニ。コクランアンカーを2センターにして、バイタルエリアを埋めにいきます。
レッズがようやく1点を返したのは、残り15分を過ぎてからでした。エジルがお役御免でウェルベックに代わった75分、ベジェリンのスライディングが宙を切り、スターリングを倒してPK。ヘンダーソンのキックにオスピナは触ったものの、弾ききれずに2点差となります。しかし84分、ビハインドを背負ったゲームにテンションが上がっていたエムレ・ジャンが、ウェルベックの足を後ろからはさんでしまいます。2枚めのイエローでしたが、一発めでも赤い紙が出ていたかもしれません。リヴァプールには、もうチャンスは巡ってきません。89分、ウェルベック、モンレアルとつないだボールをボレーで狙ったカソルラは惜しくもポスト直撃。91分、アレクシス・サンチェスの絶妙な縦パスを受けたジルーがダメ押しの4点めを決めると、アーセナルは落ち着いてゲームを畳み、プレミアリーグ7連勝を決めました。
両者の差は、メンバーの充実度やコンディションよりも、メンタルにあったのではないかと思います。シュクルテルの不在がもたらしたものは、アーセナルの最前線に構えすぎてしまい、冷静にチェックできなかったDFラインの混乱でした。1対1を止められずに決められたゴールがあれだけあれば、4-1という大差も受け入れるしかありません。グーナーのみなさんにとっては、決めるべき人が全員結果を出した最高のゲームでしたね。日本時間で23時からの試合でマンチェスター・ユナイテッドが勝つとレッズとの差は8となり、残り7試合のうち3つ落とさなければ、来季のチャンピオンズリーグはファン・ハール軍団のものとなります。ロジャース監督とリヴァプールの選手たちは、シャーウッド監督就任以降、調子を上げてきたアストン・ヴィラの健闘を祈るしかありません。
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更新お疲れ様です。
前半リバプールのカウンターで2度ほど危ないシーンがありましたが、あそこで決められなかったこと、そして
ベジェリンの先制点が大きかったですね、コクランもそうですが、ベジェリンの成長、アーセナルはあんまり
守備陣において若い選手の台頭が少なかったのですが(ギブスぐらい)、今シーズンはそういう選手が表れて
来てくれたことが、一番の収穫のように思います、あとはチェンバーズが成長してほしいですね。
サンチェスにゴールが戻りつつあるのも終盤に向けて、大きいです、チェルシーがこけるようには思えないので、
タイトルはないとは思いますが、久しぶりの2位フィニッシュに向けて、このまま勝ち続けてほしい、と思います。
更新ご苦労様です。
私はレッズがユナイテッドに負けた時に、ある意味今シーズンのチャレンジが厳しくなると感じてました。
そしてガナーズ戦完敗です。チーム完成度の圧倒的な違い、選手のピーク度合いと選手層の厚さと、、、どれを取っても完敗です。
CL出場権絶望的な感じですが、FA Cupだけは獲って欲しいですね。ガナーズは強い、そして素晴らしい勝利でした。
更新お疲れ様でした。
非常に楽しい試合でした。マルコビッチ→スターリングが決まっていたらこんな展開にはならなかったでしょうね。このまま勝ちを重ねていって2位フィニッシュを目指して欲しいです。もしかしたら優勝も…なんて期待しながら終盤戦を楽しみたいと思います。
アーセナルは序盤押し込んでも決めきれずグダグダの展開という何時ものパターンで
やきもきしましたが、エジルの視野の広さとベジェリンの思い切りの良さに救われました。
それにしてもリバプールのDFラインのドタバタ振りでは、この後かなり厳しい戦いを
強いられそうですね。
5月30日FAカップファイナル アーセナルVSリバプール戦でジェラードのリバプールラストゲームを
見送れる事を願っています。