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5年で1億ポンド超の価値はあるのか!? 地元記者が語る「ポール・ポグバを最大限活かす方法」

現在の週給は29万ポンド(約4400万円)、新たな契約では40万ポンド(約6100万円)。実現すれば、37万5000ポンドを得ているダヴィド・デ・ヘアを抜いてプレミアリーグNo.1となります。33歳までの5年間で、総額1億400万ポンド(約158億円)。マンチェスター・ユナイテッドとの契約が残り12ヵ月となったポール・ポグバは、残留を求めるクラブに応じて快くサインするのでしょうか。

「マンチェスター・イブニングニュース」のジョス・チャーリーズ記者は、最高額のサラリーを提示されるプレーメイカーについて、「彼のパフォーマンスがその金額に値するのかという疑問がある」と問題提起しています。2017-18シーズンはプレミアリーグ27試合6ゴール10アシスト、翌シーズンは35試合13ゴール9アシスト。当時は、ジョゼ・モウリーニョとの確執が話題になっていたものの、目に見える結果を残していました。

スールシャールにバトンが託された2019-20シーズンは、負傷でシーズンの大半を失い、プレミアリーグ16試合1ゴール4アシスト。昨季は公式戦トータルで6ゴール9アシストを記録しているものの、リーグは26試合3ゴール5アシストという凡庸な数字に終わっています。ピンポイントで前線に合わせる超絶ロングフィードや、ストライカーをフリーにする高速スルーパスが激減したのは、ブルーノ・フェルナンデスに遠慮したからではないでしょう。

「マンチェスター・ユナイテッドにおける5年間の成果は、自身を含む多くの人の期待を下回っている。対照的に、国際舞台では優れている。ワールドカップウィナーとなったレ・ブルーのセットアップでは重要な役割を果たしており、ユナイテッドはそこから学ばなければならない」

地元メディアの記者は、「チャンスを生み出すために自由に前進するセントラルMF」というベストポジションでプレイする必要があると主張しています。スールシャールの下では、2センターや2列めのサイドが多いのですが、左のインサイドこそが彼の持ち味を発揮できる場所といいたいのでしょう。

「ブルーノ・フェルナンデスがいるので複雑ではあるが、2人の自由を妨げるものは何もない。ポグバの後方をカバーする役割としては、ウェストハムのデクラン・ライスが最有力候補だが、ハマーズの要求は1億ポンドを超えるだろう。しかし、国際舞台におけるポグバとエンゴロ・カンテのパートナーシップを見れば、ユナイテッドは契約に踏み切ることができるはずだ」

トップはカバーニかグリーンウッド、ウイングにラシュフォードとジェイドン・サンチョ、デクラン・ライスの左右にブルーノ・フェルナンデスとポール・ポグバ。攻撃的な4-3-3が機能すれば、ポグバは1億ポンドに見合う存在になるというお話ですが、スールシャール監督は最高のパフォーマンスを引き出すことができるでしょうか。ライバルの失敗を例としながら、補強の必要性を語る記事のまとめを紹介して、この稿を締めることとしましょう。

「2018年に、エジルを移籍金ゼロで失うリスクがあったアーセナルは、週給35万ポンドとなる3年半の契約を結び、史上最高額の選手とした。しかし、このディールの後、エジルの関与は減少してしまった。ウナイ・エメリに気に入られず、2019-20シーズンのプレミアリーグ延期の前に、ミケル・アルテタの下で過ごした時間が偽りの夜明けだったと証明された。彼は今年の1月に、フリーでフェネルバフチェに入団した」

「アーセナルは、エジルの能力を最大限に活用しようとしなかった。彼が得意とする10番のポジションで自由を与えることを拒否したため、最終的に非常に高額な代償を支払った。ユナイテッドは、ポグバについて同じ過ちを犯さないようにする必要がある。セットアップの自由度を高めなければならない。フランス人とフェルナンデスが両方活躍できるように、守備を固められる新たなセントラルMFのサインを得る必要がある」


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