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もしかしてさらに大物ゲット!? イギリス紙が予想する「この夏、チェルシーが獲得を狙う14人」

選手層に厚みが必要なので、何人かの選手を獲得することになるだろう。ルベン・ロフタス=チークのようにトップチームに昇格する若手もいるが、そうでない選手の次のステップはレンタル移籍だ」。先日、自身3回めのプレミアリーグ優勝を果たしたモウリーニョ監督は、来季のチェルシーについて戦力の不足を指摘し、さらなる補強を進めることを明らかにしています。チェルシーの課題として挙げられるのは、「最終ラインの高齢化」「チェフなき後のGK」「攻撃のオプション・バリエーション」、そしてもうひとつは、プレミアリーグとチャンピオンリーグを高いレベルで両立させられる選手層といったところでしょう。今季の前半戦で披露したような攻撃的なサッカーを継続してパリ・サンジェルマンと対峙できていれば、チェルシーは今日の夜、スタンフォード・ブリッジにスペインやドイツの強豪を迎えて戦っていたかもしれません。後半戦で再三見せた守備的なフォーメーションは、勝つための手段として意図的に使ったゲームと、チーム全体の疲労や主力選手の離脱でそうせざるを得なかったケースが半々なのだと思われます。

イギリスメディア「デイリー・メール」が、モウリーニョ監督がこの夏に獲得を狙っている選手として、14名をリストアップしています。「なるほど」と納得させられる名前と、それはないでしょうのひとことで片付けたくなる名前が混在していますが、移籍市場で起こる出来事について、素人が予断で否定してしまうのはつまらないことですね。昨夏のチェルシーにおけるドログバ復帰や、デッドラインデーに決まったウェルベックのアーセナル移籍など、直前まで誰も想像できなかったわけですから。まずは、リストを見てみましょう。

【2015-16シーズン チェルシー補強候補選手】
GK
マーカス・ベッティネッリ(フラム/GK)200万ポンド(約3億6000万円)
DF
ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード)3000万ポンド(約54億4700万円)
ジョアン・ミランダ(アトレティコ・マドリード)2200万ポンド(約39億9000万円)
ジョン・ストーンズ(エヴァートン)3000万ポンド(約54億4700万円)
シェイマス・コールマン(エヴァートン)2000万ポンド(約36億3000万円)
アーロン・クレスウェル(ウェストハム)1500万ポンド(約27億2000万円)
MF
ガレス・ベイル(レアル・マドリード)8000万ポンド(約145億2600万円)
ポール・ポグバ(ユヴェントス)5800万ポンド(約105億3000万円)
ドゥグラス・コスタ(シャフタール・ドネツク)2000万ポンド(約36億3000万円)
ジャネリ・インビュラ(マルセイユ)1500万ポンド(約27億2000万円)
FW
マウロ・イカルディ(インテル)2500万ポンド(約45億4000万円)
パウロ・ディバラ(パレルモ)2400万ポンド(約43億6000万円)
アレクサンドル・ラカゼット(オリンピック・リヨン)2000万ポンド(約36億3000万円)
ルイス・アドリアーノ(シャフタール・ドネツク)フリー

これをどこまで信頼していいのかはさておき、コンセプチュアルなリストであることは確かです。DFラインの最優先獲得候補はヴァランで、彼が獲れたらテリー引退の日を安心して迎えることができるでしょう。ストーンズとクレスウェルは、ホームグロウンを意識しながらのリストアップ。クレスウェルが左SBに入れば、アスピリクエタを右に戻して、イヴァノヴィッチを中央で起用することもできます。30歳のミランダは微妙ですね。ズマが成長して、クリステンセンが控える今のチェルシーの最終ラインにベテランを加える必要があるのでしょうか。さらにいえば、未成年の選手登録に関する規定違反で、FIFAから夏冬2回の市場における補強禁止処分を受ける可能性のあるアトレティコ・マドリードが、中心選手を放出する可能性は低いのではないかと思われます。この夏は、フィリペ・ルイスの代わりとなる左SBと次世代を担うCBが獲れればモウリーニョ監督も納得でしょう。

中盤には、マンチェスター・シティと競合しそうなポグバと、マンチェスター・ユナイテッドが獲得を画策しているといわれるベイルの名前があります。ベイルが入るならアザールの逆サイド、ポグバはオスカルを外してトップ下にいれるか、セスクをひとつ上げるか、あるいは3センターでマティッチがアンカーといった布陣が考えられます。仮に交渉がうまくいくとしても、2人で250億円という高額補強を一気に進めるとは考えにくく、ひとりまたはスルーということになるでしょう。

FWに関しては、ケガが多くてフルシーズン働けなさそうなジエゴ・コスタ不在時の人材探しというテーマかと思われますが、ここにはさほどお金をかけないのではないでしょうか。アドリアーノを除く3人は、イタリアやフランスでゴールを量産している若きストライカー。獲れたら心強いですが、ジエゴ・コスタとポジションを争うという環境にイエスというでしょうか。モウリーニョ監督は、DFとMFには投資するかもしれませんが、最前線はそれほどよくばらないのではないかと推測します。

この情報を見て、むしろ気になるのはチームを離れる選手のほうです。大本命チェフと、ロンドンになじんでいないといわれるフィリペ・ルイスに加えて、中盤の獲得状況によってはオスカルも戦力外となるのではないかと思います。サラーをろくに使わず、1年で出そうとしているところを見ると、ベイルやドゥグラス・コスタなどを獲ろうものなら、クアドラードも早期に見切りをつけられるかもしれません。いやいや、怖ろしい。シュールレ、サラー、オスカル、クアドラードまで要らなくなるかもしれないチームが、武藤をピッチに送り出すわけがありません。悪いことはいいませんから、海外に出るならブンデスリーガからいきましょう。アーセナルの宮市も、もはやノーチャンスですが、武藤のプレミアリーグデビューはそれ以上の低確率です。(ポール・ポグバ 写真著作者/Muhammad Ashiq)

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“もしかしてさらに大物ゲット!? イギリス紙が予想する「この夏、チェルシーが獲得を狙う14人」” への7件のフィードバック

  1. アスピ(ry より:

    チェルシーはマティッチ、ファブリガス以外に計算の出来る中盤がいないので、ポグバ、インビュラを獲得してほしいですね。最終ラインにはヴァランとストーンズ、またはクレスウェルがはいれば安泰でしょう。ラカゼットは欲しいですけど来てくれますかね…
    予想としては希望も含めて
    IN
    ヴァラン
    クレスウェル
    インビュラ
    ポグバ
    ラカゼット
    OUT
    フェリペルイス
    ミケル
    ラミレス
    オスカル
    レミー
    というフランスIN、ブラジルOUTですがどうでしょう?

  2. パチ より:

    真っ先に欲しいのはCBでヴァラン。
    守備範囲の広さもそうだが今シーズンはボランチのセスクを経由しないと攻撃が始まらない傾向が強かったので、攻撃の起点としてCBもある程度使えるようにならないと来シーズン以降は厳しいかなと。

    CBからパスが出るようになれば次は左SB、アザールの主戦場であるこちらサイドの強化は必須。アスピリクエタを右に戻し、左利きで攻撃力も備えた選手、もしくは右利きでもラームみたいに左足の使用頻度も精度も高い選手が欲しい所。個人的にはアケを左SBとしてでいいので使って欲しいが…。

    中盤にはポグバが獲れれば盤石だろうけど、高額なのとロフタス=チークの起用とかを考えると微妙な所ですね。マティッチ・ポグバ・セスクの中盤とか見てみたいけど。なんにせよセスク・アザールらとアイデアを共有できる選手が必要かと。

    大物もいいけど若手もきっちり起用していって欲しいですね…。

  3. MILKY より:

    プレースタイルとかみてるとドグラスコスタは凄いチェルシーぽい選手だなとずっと思ってました。

    バンフォードなどのレンタル復帰組がどのくらい重宝されるかも補強に関わってきそうですね。プレミアで頭出てるチェルシーに他チームも食らいついて欲しいところです。

  4. Joe より:

    右サイドのアタッカーとCB、セカンドGKが欲しい。他は下部組織に有望な選手がいますし、Special Oneは少数精鋭派、無理に獲得する必要はないと思います。ラミレス放出は絶対に駄目です。縦への推進力、あんなに献身的で複数のポジションをこなせる選手はなかなかいない。

  5. a より:

    若手をあちこちから獲ってガンガンレンタルに出してで有名ですが、シニアの方もこんなに見境無くなると、選手からの評判が悪くなって来たがる選手減りそうですが、どうなるでしょうか。

  6. モウ より:

    ヴァランがやはり1番欲しいですね。
    ただ最近レアルでの出場機会が増えているので、どうなりますかね〜
    ヴァランが無理ならここには載ってないですが、個人的にはラポルテがいいです。

    ポグバも欲しいですが、高すぎやしませんかね?
    ボランチにはマティッチやセスクとの遜色ないくらいか少し落ちるくらいの選手が欲しいですが。

    アザールが得意な左から右に移して、大金使ってベイル取るってのも、どうなのかな〜って思います。

    FWはドログバから、ソランケやバンフォードにするくらいでいいんじゃないでしょうか?

  7. makoto より:

    アスピ(ryさん>
    それだけinされたら、年末で決まってしまいそうです。ポグバは控えていただければ(笑)

    パチさん>
    ヴァランは獲れたらいいですね。若手、見たいです。特に見たいのはアケとソランケです。

    MILKYさん>
    ドゥグラス・コスタは、ウィリアンとオスカルがいるピッチに入れば、何年も前からいた選手のように溶け込みそうです。

    Joeさん>
    CBは今獲らないと、ですね。クアドラードとウィリアン、オスカルのローテで、右はダメですかね?

    aさん>
    いやいや、まだリストの段階ですから。ときどきサラーのような空振りはあれど、モウリーニョさんは、そんなにムチャはしないと思われます。

    モウさん>
    ベイルを獲るとすれば、トッテナム時代のように右にベイル、左アザールという手があります。こうされたほうが、われわれからすると怖いです。ベイル自身もさることながら、後ろから上がってくるイヴァノヴィッチが。

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