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【Tottenham×Hull City】美しすぎる2ゴールで、トッテナムがヨーロッパリーグ出場権に一歩接近!

リヴァプール、サウサンプトン、スウォンジーとヨーロッパリーグ出場権を争っているトッテナムと、ニューカッスル、サンダーランドらとプレミアリーグ残留バトルを繰り広げているハル・シティ。ランチタイムキックオフでアストン・ヴィラと戦ったセインツが、試合開始からわずか16分、先制点を決めてから2分56秒というサディオ・マネのプレミアリーグ最速ハットトリックで6-1と大勝した直後とあり、トッテナムにとっては、ますます負けられないゲームとなりました。

プレミアリーグ開幕直後にエースのスノッドグラスを失ったことから迷走が始まったハル・シティは、大事なゲームでさらに頼れる主力がチームを離脱しました。コカイン陽性反応が出たリヴァモアは、この古巣対決に顔を見せておりません。イェラヴィッチやハドルストーン、アルムハマディは揃っているものの、ベストメンバーで勝利必須のホームゲームに臨むトッテナムとの一戦は、厳しい戦いになりそうです。

4月以降のプレミアリーグで1勝2分け3敗と絶不調のトッテナムは、この日の序盤もローテンション。気になったのは、なかなかシュートまでいけない攻撃よりもむしろ守備で、16分にファシオのパスミスからエンドイェにクロスを上げられたシーンと、18分にアルムハマディに右サイドを突破されて中に放り込まれたシーンは、いずれも完全にマークがずれており、中もファーサイドもフリー。左サイドから狙ったイェラヴィッチの2発が枠を捉えていれば、トッテナムの勝利はなかったのではないかと思います。

ホームチームがようやく決定機を創ったのは28分。最近、存在感が薄くなっていたエリクセンが中央をドリブルで突破し、左のハリー・ケインに預けたシーンは当然エースがシュートを打つものと思いましたが、ハリー・ケインのチョイスはクロス。ゴールを量産し、プレミアリーグ得点王争いのトップに立っていたときに見られた強引さがなくなった21歳の停滞もまた、1ヵ月の間にホームで2度も完封負けを喫したトッテナムの苦境を象徴しているようにみえます。37分にライアン・メイソンをフリーにさせたハリー・ケインのロングパスは見事でしたが、左サイドを突破したメイソンのクロスに飛び込んだラメラの一撃は、惜しくも左ポストの脇。両者ともシュート4本、枠内ゼロという静かなゲームは、先にゴールを奪ったほうが圧倒的優位に立ちそうな神経戦の様相を呈しています。

後半が始まり、再三チャンスを創ったのはハル・シティ。50分に左からのクロスを競ったイェラヴィッチはヘッドで合わせることができず、52分にもイェラヴィッチはハドルストーンのFKから左でフリーになるものの、クロスのシュートを右に外してしまい、4度めの正直はなりません。これだけ時間が経ってもイェラヴィッチをつかまえられないトッテナムの右サイドに、アウェイチームの勝利を予感した矢先の53分、スパーズが背筋がぞくぞくするようなファンタスティックなゴールを決めます。左に流れながら一撃でDFラインの裏を突いたエリック・ラメラのスルーパスは絶品。スピードでDFを振り切り、中央から右に流れてGKまでかわしたシャドリの動きにムダはありませんでした。大きな大きな先制点。トッテナムはこれで落ち着くでしょう。ポチェッティーノ監督は、58分にパッとしなかったエリクセンを下げてデンベレ。すると61分、ホームチームに試合を決める2点めが入ります。

このゴールも、素晴らしいコンビネーションでした。左から上がり、ライアン・メイソンにボールを預けたダニー・ローズがシャドリのように裏に抜けようとすると、ライアン・メイソンがふわりと浮かせたラストパスは、ダニー・ローズの右足にぴったり。イングランド代表を狙う左SBのボレーは完璧で、ゴール右上に突き刺されてはGKハーパーは何もできません。決定的な2点差。左右からの長いクロスしかないハル・シティは追いつけないでしょう。それでも70分、ハル・シティは右サイドから絶好のチャンスを創ります。グラウンダーを中央からフリーで狙ったアベル・エルナンデスのシュートはDFがブロック、こぼれ球に詰めたエンドイェもダメ。さらにこぼれたボールをアベル・エルナンデスがバイシクルで決めにいくも枠の中にいたファシオに弾き返され、4発めのエンドイェは右に外してしまいます。勝負は、決定力の差でした。トッテナムが右サイドの守備の不安を左からの攻撃で帳消しにし、1月のWBA戦以来というクリーンシートでの勝利をものにしました。

今日のゲームでスウォンジーがマンチェスター・シティに勝つと、5位から8位までが勝ち点3差のなかに収まることになり、2/4がヨーロッパリーグへのチケットを確定させるという激戦となります。一方、プレミアリーグ残留争いの残り1枠のほうはレスターとアストン・ヴィラがセーフとなり、ニューカッスル、ハル・シティ、サンダーランドの3チームに絞られました。ハル・シティは、最終戦に勝たないとアウト。勝てば、ウェストハムとのホームゲームを戦うニューカッスルより、いずれもアウェイのチェルシー戦とアーセナル戦を残しているサンダーランドが危ないのではないでしょうか。もっとも、ハル・シティが「勝てば」といっている試合の相手は、マンチェスター・ユナイテッドですが。

降格の泥沼に片足を突っ込んでいるハル・シティのブルース監督が願うのは、今日のマン・ユナイテッドVSアーセナルで、ヴェンゲル監督が勝ってファン・ハール監督にチャンピオンズリーグストレートインの希望がなくなることでしょう。抜け殻となったマンチェスター・ユナイテッドなら、ハル・シティは大逆転の残留劇を決められるかもしれません。早々に優勝が決まった今季のプレミアリーグですが、最後にいくつかドラマがありそうなのは、例年と変わりません。

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“【Tottenham×Hull City】美しすぎる2ゴールで、トッテナムがヨーロッパリーグ出場権に一歩接近!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ハルはイェラヴィッチが外しまくったのが痛かったですね

  2. にわかスパーズファン より:

    更新お疲れ様です。
    ローズの頭を見て最初の5分は笑っていましたが、あんなゴラッソを決めるなんて笑
    今シーズン彼の成長もケインの飛躍とともに嬉しい驚きです。

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    ほんとにそうです。1本決めてくれていれば、逆の結果になっていたかもしれません。

    にわかスパーズファンさん>
    いやー、素晴らしかったですね。ダニー・ローズには、こと攻撃時は自信がみなぎっているのを感じました。

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