アザールが個人表彰3冠!プレミアリーグ最優秀監督に選ばれたのはモウリーニョ監督!
アザールを語るさまざまな数字があるなかで、何よりも素晴らしいのは1試合も休まなかったこと。シーズンを通じて不調に陥った時期がなかっただけでなく、同僚のジエゴ・コスタやエジル、アグエロと違って、試合から消えてしまうようなこともほとんどありませんでした。今季のチェルシーが優勝を語るうえで、ジエゴ・コスタの得点力、34試合に出場したセスクのゲームメイク、アザール同様フル出場でチームを支えたテリーやイヴァニヴィッチの的確なポジショニング、クルトワの奮闘も欠かせませんが、ベルギー代表のアタッカーなくしてマンチェスター・シティに次ぐ70ゴールはなしえなかったでしょう。
ここまでくると、直近の親不知3本の手術は残念ですね。術後に痛みが残り、FWA年間最優秀選手の表彰式を欠席したアザールは、日曜日のプレミアリーグ最終戦を欠場する見込みと伝えられています。全試合出場で美しくシーズンを終えてほしかったという思いはありながら、最後の最後で「アザール抜きのモウリーニョ采配」をやっと観られるというのも楽しいかもしれません。
さて、モウリーニョ監督ですが、こちらは2005-06シーズン以来の最優秀監督賞に輝きました。レスターを残留させたナイジェル・ピアソン監督や、後半戦で快進撃を見せたアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督を選ぶくらいならチェルシーの指揮官とは思ったものの、主力を抜かれながら上位を争ったセインツのクーマン監督、ボニー移籍後に追い上げてプレミアリーグ8位に躍進したスウォンジーのガリー・モンク監督は強力なライバルでした。
とはいえ、年間を通じてみれば、やはりモウリーニョ監督を選ぶべきシーズンだったと思います。評価すべきは、無敵を誇った前半戦の素晴らしいサッカーよりも、チームのコンディションが落ちたにも関わらず負けなかった後半戦のゲームマネジメントではないでしょうか。1月末のマンチェスター・シティ戦を引き分けてから、優勝決定後のWBA戦を落とすまでの間、2点差以上の勝利はレスター戦のみ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールとの直接対決を無敗でまとめ、8勝5分けで2位以下を寄せ付けなかったのは、絶対に先に点を獲られない堅牢な守備と、ハーフタイム以降の試合運びの巧さがあったからでした。
今回の受賞に関して、モウリーニョ監督は得意の例え話で、控えめに喜びを表現しています。「これはケーキの上に乗っているクリームのようなもので、ケーキのほうがクリームより重要だ。ケーキはプレミアリーグであり、われわれの目標。私はケーキのために働いている。もちろん、その上にクリームがあれば幸せだね」…相変わらず、ストレートにうれしがらない方ですね。私は、モウリーニョ節が大好きですので、「出た!今回はケーキ!」とテンションが上がってしまいました。
モウリーニョ監督の受賞は、ヴェンゲル監督と並ぶ3回め。現役の監督としては最多タイとなりますが、上には上がいるもので、最多受賞のレコードはサー・アレックス・ファーガソン氏の11回というとてつもない数字です。モウリーニョ監督に65歳までチェルシーの指揮を執る気力と忍耐力があれば、トップに追いつけるかもしれませんが、しばらくはこの記録のことは忘れて邁進していただくのがいいでしょう。アザールさん、モウリーニョ監督、おめでとうございます!来季も、今季と変わらない活躍を期待しています。ライバルクラブが強いチェルシーときわどい優勝争いができるようになれば、欧州でも「強いプレミアリーグ」が復活していることでしょう。
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更新お疲れ様です。
やはりという結果ですが、納得せざるおえないほどチェルシーは素晴らしかったシーズンでした。
アザールの凄いところは受け身がメチャクチャ上手いです。さすが柔道を経験しているだけあります。
一流に超がつくかつかないかは怪我をするかしないかにあると個人的に思っていますので、彼には今後もバロンドールに期待しながらスパーズと対戦するときはブーイングを送ります。
にわかスパーズファンさん>
確かに、ファールに強いですね。体が柔らかそうなので、ケガもさることながら疲労にも強いのではないかと思いながら観てました。