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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Chelsea】あっぱれチェルシー!10人でレッズの猛攻を封じた納得のドロー!

プレミアリーグ開幕からクリーンシートの連勝スタート。トータル5ゴールで並ぶ優勝候補が、早くも3節で激突します。アンフィールドで開催されるリヴァプールVSチェルシー。クロップ監督の11人は、現在のベストメンバーです。GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFヘンダーソン、エリオット、ファビーニョ、FWサラー、フィルミーノ、マネ。サポーターの後押しを受けたホームチームは、キックオフからアグレッシブに攻めています

対するトゥヘル監督は、コヴァチッチをカンテに代えて決戦に臨みます。GKメンディ、3バックはアスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー。アウトサイドにリース・ジェームズとマルコス・アロンソ、センターはジョルジーニョとカンテ、メイソン・マウントとカイ・ハヴェルツの前にプレミアリーグ復帰戦ゴールのルカクです。4分にサラーのパスを受けたエリオットが、右ポストの脇を抜けるきわどいミドル。9分にCKのクリアを叩いたメイソン・マウントのボレーは、大きく浮いてしまいました。

アーノルドがファーに入れた10分の絶品アーリークロスは、走り込んだヘンダーソンの左足ボレーがミスタッチ。両者ともに攻守の切り替えが速く、これぞプレミアリーグと叫びたくなるスリリングな展開が続いています。21分、先制はチェルシー。左からのCKでニアに走ったカイ・ハヴェルツがバックヘッドで狙うと、ボールはアリソンのグローブの先を越えて右のサイドネットに吸い込まれました。

24分にサラーが右から入れた鋭いクロスは、マネの前に戻ったアスピリクエタがカット。2分後のチェルシーのカウンターは、カンテのラストパスをトラップしたカイ・ハヴェルツのシュートをファン・ダイクが足に当てました。34分にもカンテからマルコス・アロンソからメイソン・マウントにつながり、カウンターが発動しますが、左からのグラウンダーに合わせたルカクのボレーはファン・ダイクがブロック。直後、ルカクのラストパスで左から抜け出したメイソン・マウントは、アリソンとの1対1で右に外してしまいました。

42分、足を痛めたフィルミーノが下がり、ジョッタがピッチへ。46分のCKをニアのマネがヘッドで右に送ると、マティプが足を伸ばして触り、浮いたボールをメンディがファンブルしてしまいます。落下点に入ったマティプのヘッドはクロスバーにヒット。こぼれ球をマネが左足でプッシュすると、リース・ジェームズがゴールライン上でクリアしました。ところがこのプレーがハンドを取られ、PK献上となったうえに、ウイングバックにレッドカードが突き付けられました。サラーが冷静に決めて1-1。後半のチェルシーは、10人で戦わなければなりません。

トゥヘル監督はハーフタイムにカイ・ハヴェルツとカンテを下げ、コヴァチッチとチアゴ・シウヴァを投入。ひとり多いレッズのラッシュに、アウェイチームは中央に人数をかけて対応しています。51分、右のサラ-がアウトにかけた速いクロスを上げると、ジョッタのヘッドはバーの上。1分後のファン・ダイクのミドルは、左に飛んだメンディが外に弾き出しました。

一方的に攻めるレッズ、中盤を下げてシュートレンジを埋めるブルーズ。58分のヘンダーソンのミドルは、惜しくも右に外れます。1分後にファビーニョが右隅を狙うと、メンディが素晴らしい反応でセーブ。ショートコーナーからの波状攻撃で、クロスのクリアを叩いたマティプのボレーも守護神が冷静に弾き出しました。

64分、ようやくチャルシーが逆襲。オーバーラップしたアスピリクエタがファーに浮かし、マルコス・アロンソがヘッドで折り返したボールをルカクが左足で叩くと、マティプがコースに入って跳ね返しました。74分、ヘンダーソンに代わってチアゴ・アルカンタラ。84分にルカクをポストに使ったコヴァチッチが左からラインの裏に飛び出しますが、工夫がないシュートはアリソンが前に弾きました。

86分にロバートソンが下がり、ツィミカス。トゥヘル監督の最後のカードは、ジョルジーニョをトレヴォ・チャロバーです。あっぱれ、チェルシー。10人で過ごした後半を見事に守り切り、勝ち点1をゲットしました。ポゼッション66%対34%、シュート数23対6と攻め続けたレッズに足りなかったのは、ラストパスの精度でしょう。アーノルドとロバートソンのクロスは味方に届かず、裏を狙うパスもトゥヘルの堅守にことごとくカットされてしまいました。

クロップ監督としては、勝ちたかった展開でしたが、打てる手を尽くしてのドローを気に病む必要はないでしょう。復帰して間もないファン・ダイクとマティプがルカクを封じるなど、収穫もあったゲームだったと思います。

セカンドハーフは勝ち点ロストを覚悟して戦ったトゥヘル監督も、手応えを感じながらロンドンに帰れるでしょう。デュエルで強かったリュディガー、奪ったボールをつないでくれたクリステンセン、闘志をむき出しにして戦ったアスピリクエタは、プレミアリーグ屈指のフロントスリーにまともなシュートを打たせずにしのぎ切りました。

チェルシーは6節、リヴァプールは7節にマン・シティ戦が控えています。両者ともに、勝ち点で優位に立ったまま、最大のライバルとの決戦を迎えたいところです。チェルシーの課題は、前線と中盤の得点力の向上。リヴァプールが実現したいのは、ナビ・ケイタやチアゴの本領発揮による中盤の底上げでしょう。今季こそはペップの独走を許さず、昨シーズンのTOP4のバトルを楽しませてもらえればと思います。


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“【Liverpool×Chelsea】あっぱれチェルシー!10人でレッズの猛攻を封じた納得のドロー!” への1件のコメント

  1. n より:

    これぞPLという素晴らしい雰囲気のアンフィールド、前半からとても緊迫しせめぎ合うよい試合だったので、厳格なジャッジが試合を大きく変えてしまったのが残念です。ルールではたしかにそうかもしれませんが、レッドになるほどの明確な意思のハンドではなかったと思います。もちろんチェルシー目線ですが。
    何点か取られてのボロ負けを覚悟してたにもかかわらず、、、逆にチェルシーの堅固過ぎる守備が際立つ展開に勝利以上の充実感を覚えました。おっしゃるように、交代含めたトゥヘル采配も素晴らしかったです。連携不足のカウンターも今後更なる深化が進むでしょうし、この引き分けには勝ち点以上の価値がありますね。しかもカンテ無しで。チルウェル、オドイ、ヴェルナー、プリシッチ、残留すればツィエクのオプションもありますし。ただただ楽しみです。

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