地元メディアの記者が絶賛!冨安健洋は「ガナーズの悲しき日本人」の歴史を変えられるか!?
2001年の稲本潤一はローン移籍。当時のアーセナルは、アンリ、ベルカンプ、ピレス、ヴィエラ、リュングベリを擁する欧州屈指の強豪で、22歳の日本代表はプレミアリーグの試合に出場すらできずに終わりました。2010年12月にアーセナルに入団した宮市亮のハードルは、ハイレベルなチームメイトではなく、イギリスの労働許可証と度重なる負傷でした。
フル代表経験がなかったため、フェイエノールトに貸し出された快足ウインガーは、ボルトン、ウィガン、トゥエンテといったレンタル先で負傷を繰り返し、アーセナルにおけるプレミアリーグ出場は2013-14シーズンのストーク戦のみに留まりました。3人めのチャレンジャーは、2016年の夏に入団した浅野琢磨。移籍金380万ポンドで加わったアタッカーにも労働許可は下りず、レンタル先のシュツットガルトとハノーファーで結果を出せないまま、3年後にパルチザン・ベオグラードに売却されてしまいました。
あまりにも高かったハイベリーとエミレーツの壁。ノースロンドンに招かれる直前まで、名古屋グランパスで指揮を執っていたアーセン・ヴェンゲルは、日本人選手を高く評価していたのですが、チャレンジした選手たちはレンタル先で苦しんだだけで終わっています。浅野がセルビアに去ってから、2年。4人めの勇者が、デッドラインデーにサプライズ移籍を果たしました。冨安健洋は、稲本と浅野が壁を見上げた時と同じ22歳。しかし、彼の評価と入団時のチーム状況は、苦い経験を積んだ2人とは大きく異なります。
アドオン込みの移籍金1980万ポンド(約30億円)は、即戦力に支払う金額です。稲本が入団したのはプレミアリーグとFAカップを制したばかりのトップクラブで、浅野が加わったのは前シーズンを2位で終えたCLの常連でしたが、冨安を引き入れたチームはプレミアリーグで最下位に沈んでいます。巻き返しを図りたい指揮官とTDがどうしてもほしかったタレントと解釈していいでしょう。
「タケヒロは、ス十ロングなDF。セリエAや国際的なレベルでの経験が豊富だ。優れた守備力、高い技術力、ボールを持ったときの冷静さを備えた万能型のディフェンダーでもある。彼はわれわれのチームにおいて重要なメンバーとなるだろう。代表での任務を終え、合流してくれるのを楽しみにしている」(ミケル・アルテタ)
現地メディアの評価は…「CBもSBもこなし、3バックでも4バックでもプレイできる万能型」といった判で押したような紹介が多く、彼らの本音は「Who is Takehiro Tomiyasu?」でしょう。ぶっちぎりで絶賛しているのは「フットボールロンドン」。アーロン・カターソン=レイド記者は「The Japanese Javier Mascherano(和製マスチェラーノ)」という大げさなキャッチフレーズで日本代表に寄せられる期待をレポートしています。
「多様な守備の役割をこなす能力の高さから、セザル・アスピリクエタと比較されることもある(筆者註:初耳!)」
「ブレントフォードが空中戦に弱いベン・ホワイトを狙ってきたが、1試合あたり3.51回の空中戦勝利を記録していたトミヤスは、その対策にもなる」
「アルテタ監督が好む4-2-3-1の右サイドバックに入るだろう。ビルドアップでは、セントラルMFのグラニト・ジャカがボールを前に送るために下がり、3バックになることが多いが、ボールをキープした際に冨安がベン・ホワイトやガブリエウとともに3バックに入れば、スイス人MFは中央にいられる。これによって、スコットランド人の左SBキーラン・ティアニーが前に出て、素晴らしいクロス能力を活かせるようにもなる。彼の加入は、ガナーズの両サイドにバランスを与えてくれるだろう」
記事を読んだ最初の感想は「ほめられすぎて、引くわ~(私がほめられたわけではありませんが)」でしたが、その後じわじわと期待感が高まってまいりました。いや、楽しみですね。セドリク・ソアレス、カラム・チャンバース、メートランド=ナイルズと3人いるポジションにわざわざ加えた新戦力が、レギュラーに定着する可能性は充分にあると見ていいでしょう。タケヒロ・トミヤスには、他国からエミレーツを眺めるしかなかった日本人選手たちの悲しい歴史を変えてもらえればと期待しています。デビュー戦は、宮市しか体験していないプレミアリーグ…!?
フル代表経験がなかったため、フェイエノールトに貸し出された快足ウインガーは、ボルトン、ウィガン、トゥエンテといったレンタル先で負傷を繰り返し、アーセナルにおけるプレミアリーグ出場は2013-14シーズンのストーク戦のみに留まりました。3人めのチャレンジャーは、2016年の夏に入団した浅野琢磨。移籍金380万ポンドで加わったアタッカーにも労働許可は下りず、レンタル先のシュツットガルトとハノーファーで結果を出せないまま、3年後にパルチザン・ベオグラードに売却されてしまいました。
あまりにも高かったハイベリーとエミレーツの壁。ノースロンドンに招かれる直前まで、名古屋グランパスで指揮を執っていたアーセン・ヴェンゲルは、日本人選手を高く評価していたのですが、チャレンジした選手たちはレンタル先で苦しんだだけで終わっています。浅野がセルビアに去ってから、2年。4人めの勇者が、デッドラインデーにサプライズ移籍を果たしました。冨安健洋は、稲本と浅野が壁を見上げた時と同じ22歳。しかし、彼の評価と入団時のチーム状況は、苦い経験を積んだ2人とは大きく異なります。
アドオン込みの移籍金1980万ポンド(約30億円)は、即戦力に支払う金額です。稲本が入団したのはプレミアリーグとFAカップを制したばかりのトップクラブで、浅野が加わったのは前シーズンを2位で終えたCLの常連でしたが、冨安を引き入れたチームはプレミアリーグで最下位に沈んでいます。巻き返しを図りたい指揮官とTDがどうしてもほしかったタレントと解釈していいでしょう。
「タケヒロは、ス十ロングなDF。セリエAや国際的なレベルでの経験が豊富だ。優れた守備力、高い技術力、ボールを持ったときの冷静さを備えた万能型のディフェンダーでもある。彼はわれわれのチームにおいて重要なメンバーとなるだろう。代表での任務を終え、合流してくれるのを楽しみにしている」(ミケル・アルテタ)
現地メディアの評価は…「CBもSBもこなし、3バックでも4バックでもプレイできる万能型」といった判で押したような紹介が多く、彼らの本音は「Who is Takehiro Tomiyasu?」でしょう。ぶっちぎりで絶賛しているのは「フットボールロンドン」。アーロン・カターソン=レイド記者は「The Japanese Javier Mascherano(和製マスチェラーノ)」という大げさなキャッチフレーズで日本代表に寄せられる期待をレポートしています。
「多様な守備の役割をこなす能力の高さから、セザル・アスピリクエタと比較されることもある(筆者註:初耳!)」
「ブレントフォードが空中戦に弱いベン・ホワイトを狙ってきたが、1試合あたり3.51回の空中戦勝利を記録していたトミヤスは、その対策にもなる」
「アルテタ監督が好む4-2-3-1の右サイドバックに入るだろう。ビルドアップでは、セントラルMFのグラニト・ジャカがボールを前に送るために下がり、3バックになることが多いが、ボールをキープした際に冨安がベン・ホワイトやガブリエウとともに3バックに入れば、スイス人MFは中央にいられる。これによって、スコットランド人の左SBキーラン・ティアニーが前に出て、素晴らしいクロス能力を活かせるようにもなる。彼の加入は、ガナーズの両サイドにバランスを与えてくれるだろう」
記事を読んだ最初の感想は「ほめられすぎて、引くわ~(私がほめられたわけではありませんが)」でしたが、その後じわじわと期待感が高まってまいりました。いや、楽しみですね。セドリク・ソアレス、カラム・チャンバース、メートランド=ナイルズと3人いるポジションにわざわざ加えた新戦力が、レギュラーに定着する可能性は充分にあると見ていいでしょう。タケヒロ・トミヤスには、他国からエミレーツを眺めるしかなかった日本人選手たちの悲しい歴史を変えてもらえればと期待しています。デビュー戦は、宮市しか体験していないプレミアリーグ…!?
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