デル・アリ19歳、ヴィマー22歳…「逆R25」のトッテナム、若手新戦力を続々獲得!
さて、先日もダニー・イングスの契約満了を待たずに移籍金を払ってライバルクラブを制しようとしたと伝えられたトッテナムが、電光石火の早業でデル・アリに続く2人めの新戦力獲得を発表しました。大迫勇也や長澤和輝がいる1FCケルンからプレミアリーグにチャレンジするのは、オーストリア代表DFケヴィン・ヴィマー。昨季まではトップリーグでプレイしておらず、今季ブンデスリーガにデビューしたばかりの22歳は、32試合に出場して上のレベルでも充分通用することを証明しました。188センチと身長があり、フィジカルが強いレフティで、フェルトンゲンと同様に左SBもこなせる選手です。移籍金は公表されておりませんが、ドイツ誌「キッカー」は600〜700万ユーロ(8億円〜9億5000万円)ではないかと推測しています。フェルトンゲンとファシオのCBコンビ、あるいはエリック・ダイアーを加えた3バックでは、プレミアリーグ2014-15シーズン通算で53失点という守備の脆さは改善しないとみたのでしょう。
しかしまあレヴィ会長、相変わらず徹底した若手の青田買いです。見どころありそうな20歳前後の選手を買ってきて育て、頃合いをみて高く売り出すやり口は「ジャニーズ事務所か!?」とツッコミたくなります。新車とマンションとベテラン選手は、買うとき高く売るとき安いのが世の常ですが、それにしてもプレミアリーグ5位となれば、大物を獲ってきたらチャンピオンズリーグの常連になれるのではないかと色気を出しそうなものです。ハリー・レドナップ時代はファン・デル・ファールトやクラニチャルなど、旬の選手を獲ってチャンピオンズリーグに顔を出したりしていたのですが、「鳴り物入りはソルダードで懲りた」ということなのでしょうか。そういえば、レドナップ以降、監督も若手ばかりですね。いや、天晴れ。何事においても、徹底している姿というものは美しいものです。
というわけで、トッテナムの「美しすぎる来季フォーメーション」を作ってみました。まずは10秒ぐらい、見てみてください。どうぞ。
GK/アーチャー
DF/イェドリン、エリック・ダイアー、ヴィマー、ベン・デイヴィス
MF/デル・アリ、エリクセン、ライアン・メイソン、ベンタレブ、ダニー・イングス
FW/ハリー・ケイン
パッと見た感じ、ロリスがいないのが気になるぐらいで、「ふーん、なるほどね」と流してしまいそうになる自然な顔ぶれですが、何と平均年齢21.5歳!最年長は来月24歳になるライアン・メイソンで、プレミアリーグを3年以上経験した選手はベン・デイヴィスだけです。「サッカーには、ベテランの経験なんて要らないんです。若くてうまくて走れればオッケー!」と吹きつつ、この顔ぶれでチェルシーに勝っちゃったりしたら盛り上がりますね。
ちょっと遊んでみましたが、さすがに商売人のレヴィ会長でも、来月以降はソルダードやパウリーニョなどの売却案件に高い値札をつけてスペインあたりとゴリゴリ交渉をしつつ、ひとりやふたりは即戦力の25歳以上を連れてくるでしょう。「これで終了」だったら、それはそれでおもしろいですが…5月に新戦力獲得を終えるクラブなど前代未聞です。(フェデリコ・ファシオ 写真著作者/Gabrielcorbachobermejo)
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ショタコン(失礼!)といえば、お隣の赤いチームの専売特許かと思っていましたが、ToTがそうした方向性を模索しているとは気が付きませんでした。育成と結果の両立は難しい問題ですが、現場はもちろん経営陣の腹のくくり方が問われますね。
ASAPさん>
今季、ハリー・ケイン、ライアン・メイソン、ベンタレブらが育って5位に食い込んだので、自信たっぷりに若手シフトをかけているかもしれません。
スパーズは今季随分と失点が多かったので、DF陣か三列目に経験豊かな
実力者を獲って守備陣を締めてもらう方が良いのではと思います。