ビダル、ペドロ、シュナイデルラン…どこまでいけるか、2015-16アーセナル補強最新トピックス
OBで「スカイスポーツ」の解説者であるティエリ・アンリ氏から「優勝するためには、GK、CB、守備的なMF、ストライカーと一流どころが4人必要」と指摘され、ヴェンゲル監督が「アンリはオリヴィエ・ジルーでは足りないといっているが、彼は間違っている」と反論する一幕もあり、来季に向けてどこまで補強するのかが注目されています。
「ゴシップ大好きイギリスメディア」が、新聞の部数を稼げそうなネタが枯れがちなこの時期、何とかして読者を振り向かせようと魅力的な作文をしようとするのは承知の上で、報道のトーンから各ポジションの補強のステイタスを類推すると、以下の状況でしょうか。
【プレミアリーグ2015-16シーズン アーセナル獲得候補リスト】
GKチェフ(チェルシー)→交渉中・1000万ポンド(約19億円)
MFビダル(ユヴェントス)→交渉中・2500万ポンド(約47億5000万円)
MFシュナイデルラン(サウサンプトン)→交渉中・2500万ポンド(約47億5000万円)
MFキ・ソンヨン(スウォンジー)→照会のみ・1500万ポンド?(約28億4000万円)
MFミルナー(マンチェスター・シティ)→交渉中・
FWジャクソン・マルティネス(ポルト)→交渉中・2500万ポンド(約47億5000万円)
FWペドロ(バルセロナ)→交渉中・1500万ポンド(約28億4000万円)
レアル・マドリードも獲得に乗り出すといわれているユヴァントスのビダルを「既にアーセナルと合意している」と伝えたのはイギリス紙「デイリー・スター」。ニュースソースは、アレクシス・サンチェスのガナーズ加入を報道したチリのテレビ局のジャーナリストで、「コパ・アメリカ後にビダルはアーセナルに移籍する。彼は(アレクシス・)サンチェスとチリ代表コンビを組む」と語ったと書いています。ビダルについては「デイリー・ミラー」も3500万ユーロ(=ポンドでは2500万相当・約47億円)になる見込みと報道。複数紙で具体的な話が取り沙汰されている状況は、かなり脈ありとみていいかもしれません。「プレミアリーグに残って、チャンピオンズリーグに出場できるクラブに移籍したい」と語ったシュナイデルランはチェルシーとバッティングしているともいわれており、キ・ソンヨンはあくまでもビダルやシュナイデルランの代替案。今季プレミアリーグでブレイクしたアレクシス・サンチェスとビダルの「チリ・コネクション」が成立すれば、他の2件はそのまま立ち消えになると思われます。
バルサのペドロ・ロドリゲス獲得が近いと報じているのはイギリス紙「メトロ」。ジャクソン・マルティネスについては、5月25日にポルトがラージョ・バジェカーノの元スペインU-21代表FWアルベルト・ブエノ獲得を発表したことから、移籍を望んでいるポルトガル・プリメイラリーガの3季連続得点王がいよいよ動くと注目されています。ポルトのピント・ダ・コスタ会長が、「ぜひ残ってほしいが、誰かが3500万ユーロを支払うといったら止められない」とコメント。こちらも、バカンスの季節が終われば具体的な話が始まるといわれています。
交渉中ではありながら、「スカイスポーツ」がリヴァプールと競合していると伝えているミルナーが厳しかったとしても、ビダル、シュナイデルラン、ジャクソン・マルティネス、ペドロから2人獲れたら充分でしょう。「ポゼッション重視の今のアーセナルにプラスアルファを加える」なら、中盤を動き回って相手の攻撃をつぶしながらゴールも奪えるビダルと、ともすると二次元になりがちなガナーズにヘディングの強さを加味できるジャクソン・マルティネスのセットがよさそう。「カウンターサッカーシフトもできるアーセナルに生まれ変わる」なら、長いボールを簡単に通してくれるシュナイデルランと、裏への抜け出しがうまくジルーやウォルコットより間違いなくシュートが巧いペドロの組み合わせが魅力的です。
ストライカーとセントラルMFに加えてチェフを迎え入れ、ヴェンゲル監督が必要性を否定しているCBまで獲るなら、私はアーセナルをチェルシーと並ぶ来季のプレミアリーグ優勝候補に推したいと思います。それにしても、毎年のことながら、アーセナルは移籍関連ニュースが多いですね。ワールドワイドに多くのサポーターを抱えるこのクラブは、「困ったときはアーセナルネタで」と部数UPを目論むマスコミからの人気も相当高いようです。ガセネタにはご用心。といいつつ、おもしろいガセネタが多いのがイギリスのタブロイド紙のやっかいなところ。プレミアリーグは選手だけでなく、こちらの層も厚いです。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新お疲れ様です。
海外でも、オフシーズンは一番雑誌や新聞が売れるらしいですね、やはり移籍話にはみんな興味があるんでしょう。
ビダル…、来たらものすごくいい補強ですが、ポグバの去就も不透明なので、ないかな、と思います。
あとは、CF、ウォルコット、ウェルベックを監督が、どうとらえているか?でしょうか、個人的には、
ここを補強しないと、また来シーズン、得点力が…、と嘆くことになる気がしますが、今までの監督の
経緯からして、しない可能性も否定できないですね…、レンタルで出しているサノゴやキャンベルもいますし。
サノゴは、もう1,2年レンタルで武者修行でもいいと思うんですが、キャンベルは一度しっかり使って
あげてほしいですね、レンタル続きで、あれだけ結果を出してきた選手なので、このままでは可哀想です。
ただ、キャンベルはどちらかというと、サイドで活きる選手なので、選手層分厚いですよね、ここは…
(とはいえ、補強ポイント違いますが、ペドロは欲しいですね、あんないい選手が、この移籍金は格安です)。
なので、絶対補強するであろうDMFは、現実的に考えればシュナイデルラン狙いでしょう、ビダル来たらびっくりです。
あとは、状況次第でしょうか、大物獲得チャンスがあれば、敏速に動くかもしれません、金銭的にも
問題ないですし、個人的には、管理人さんと同じく、DMF、CF、CBまで獲得できたら満点ですが、果たして…。
ビダルは最低でも60〜70億円以上はユベントス要求しますよ。特にプレミアなら。
昨年夏にマンチェスターユナイテッドのアメリカ人オーナーがトリノに出向き、ビダル獲得に移籍金80億円&年俸増額提示しました。
しかしビダルは拒否。ユーベは期限切れを理由に拒否した。
ただビダルはレバークーゼン時代にハインケス監督と一緒にバイエルン行こう!と誘いを拒否し、当時CL出場権もないユベントスを選んだ。
ビダルはユーベではトップ下から中盤ダイヤモンド全てのポジション可能なため貴重な存在です。
もし移籍するにもビダルは金よりもこれから勢いあるクラブを選びそうです。
ユナイテッドやシティよりもアーセナルを選びそうです。
—–
サッカー小僧!さん>
ポグバとビダルは、どっちかを引き留めるためにどっちかを出すということはあるかもしれません。ジョエル・キャンベルは、使われた時間が短かったのは確かですが、昨季のプレイを見た印象ではガナーズの錚々たるメンバーに食い込んでいくのは厳しいかもしれませんね。
鬼さん>
昨季は半年前に契約延長をしたばかりだったのですが、1年経って残り2年となったので、それなりに金額は下がるかと思います。おっしゃるとおり、ビダルは金で動くタイプではなさそうで、口説き甲斐ありますね。
どんな補強をしようと、ヴェンゲルでは優勝できないんじゃないですかね。
ビッグマッチに勝てない、相手のカウンター戦術に対処できない、自軍の戦術に柔軟性が無い、これでは戦力以前の問題だと思いますが。
過去10年間でプレミアのタイトルを獲ってない、CLでも優勝が無い、または優勝争いすら近年は無い、がそれを証明してます。
グーナーの中にはFAカップを獲ったので勝者のメンタリティーがとか言う方々もいますが、戦力を補強した今季も例年通りでしたし、ヴェンゲルな限りアーセナルの優勝はないんじゃないでしょうか。
ベンゲル不要論者現れましたね。
一つの意見として尊重すべきなのは承知してますが、補強ゴシップを楽しみたい自分としては興ざめしてしまいました。
ビダルは昨年末にメディアから叩かれていたのが気になります。ファンとの関係が良好でないのら、付け入る隙があるかと思います。
ジャウミーニャさん>
バイエルンに2011年に来る前のユップ・ハインケスを「単なるモチベーター」「戦術的には古い」「彼では優勝できない」といっていた人は多かったのですが、2012-13で、バルサ本命のなか、あまりに衝撃的なCL制覇です。アーセナルの戦力が純粋積み上げで充実してきたのは、「最後の主力引き抜き」ファン・ペルシ&ソング退団以降ですので、もう少し様子を見てあげてもいいのではないでしょうか。ここ3~4年のマンチェスター・シティを見ていると、「戦術以前の問題でアーセナルやリヴァプールは戦力差が大きかった」という状態だったともいえますので。
新参さん>
長い間、タイトルを獲れなかったヴェンゲルさんを見てきた方々が、「もうだめなのではないか」「優勝は無理」と思う気持ちは理解いたします。が、一方で、ディ・マッテオ監督がCLを勝つなどとは誰も想像していなかったわけで、勝負ごとのおもしろさは「未来予測できないこと」だと思ってます。
競馬的に予想するなら、アーセナルがビダルを獲得したら来季プレミアリーグでは優勝争い必至、ディフェンディングチャンピオンに次ぐ堂々の2番人気でしょう。2013-14シーズンは24節まで首位にいて、ラムジーとエジルの離脱がなければあわや…というところまでいったのですから、致命的なケガ人が出なければチェルシーとも争えると思います。楽しみですね、夏の補強。
コメント返して下さってありがとうございます。
ちなみに私は戦力以前に戦術、戦略面に問題があり、もうヴェンゲルではこれから優勝出来ないと思っています。
主さんもおっしゃってましたが、カウンターを取り入れるのは良いと思います。実際今季シティに勝ってますし、CLでもアンリ主体のカウンター戦術で準優勝した記憶もあります。
現在のチームにも、スピードのあるサンチェスやウォルコット、ポストプレーのできるジルー、三列目からの飛び出しで得点能力のあるラムジーなどいるのですから、カウンターをもっと取り入れても良いと思います。
ただヴェンゲルはそれを取り入れない、または自分の理想とするサッカーに固執して、相手に攻略されやすくなるという戦略的な弱点が見受けられる以上、ビッグタイトルは無理だと判断しています。
その戦術がバルサやバイエルンのように研究されても止められないレベルなら良いですが、容易く攻略されてしまうレベルであるという現状が、ここ10年間の結果だと思っています。
逆にグーナーの方に聞きたいのですが、ヴェンゲルでこれから優勝できると思うのか、そしてその根拠はどういったものであるのか聞いてみたいですね。
—–
更新ご苦労様です。
エジルとサンチェスの獲得でアーセナルも状況さえ整えば多額の資金をつぎ込んでの補強を
行うクラブだと認識されましたからね。そして補強ポイントが多く見えるのでしょう。
マルティネスに限らず前線には補強はないでしょう。ウェルベック・ウォルコットの覚醒を
辛抱強く待つのがベンゲルですからね。いい補強になると思いますが・・・
チェフの獲得はシュチェスニーの放出が伴うでしょうからねぇ・・・難しいでしょう。私は
アーセナル史上最高の補強になる可能性すら感じていますが・・・本当に残念です。
ビダルかシュナイデルランなら私なら前者ですかね。ビダルの経験は大きな力になるかなと
思うからです。ビダルの獲得は正しく『ビックサマー』ですしね。このポジションは絶対に
補強が必要だと私は思います。たとえフラミニとディアビが残留しても・・・たとえ彼等が
ベンチ入りすらままならなくなると分かっていても・・・セントラルMFだけは何としても
即戦力補強を行って欲しいです。
—–
更新お疲れ様です。
個人的にはビダルよりもシュナイデルランです。ビダルは年齢がネックで稼働年数に期待しにくいです。金額的にも今季のインパクトもここ数年と比べると物足りなく感じます。チリコネクションも良いですがフレンチコネクションもありですよ(笑)
カソルラの後継を探して欲しいのと前線を補強してくれれば・・・と思っていましたが全てはウォルコットの去就次第ですね。同じ大金なら多少ふっかけられてもラカゼットにチャレンジするのがグーナー的には面白そうだなとも夢見てますw
シュナイデルランは能力は勿論HGプレイヤーという事もあり、来季CL出場権を持っている
4クラブでの争奪戦になりそうですね。
その中でも戦力となるHGプレイヤーの拡充が必須のチェルシー&マンC辺が
相場以上の移籍金を積んでくるのでは。
出場機会や週給でマンCが争奪戦を制するのではと予測しますがさてどうなりますかね。
ビダルが来てくれたら最高ですが、個人的にはスケールの大きさを感じるモナコの
コンドグビアが来てくれたら嬉しいですね。
tomoさん ぐなきちさん>
「経験重視・現実主義のtomoさん⇔伸びしろ重視・ロマンもほしいぐなきちさん」と受け取りました。ビダルは、早々にアーセナルのスタイルにフィットしそうなので、決まったら盛り上がりますね。
ゆうまさん>
ミルナーを11試合しか先発で使わなかったマン・シティが、中堅クラブの主軸だった選手にスタメンの椅子をチラつかせることをしますかね?おっしゃるとおり、お金は優位に立とうとはしそうですが…。コンドグビア、おもしろいです。
—–
ジャウミーニャさん>
ご意見、理解いたしました。ジャウミーニャさんと同様の考えの方も少なからずいらっしゃると思います。伺ったことについて私が思うのは、戦略面で「自分の理想とするサッカーに固執している(=よくいえば自分のスタイルをブレずに持っている)」のは、モウリーニョさんもグアルディオラさんもファン・ハールさんも、つまり一流といわれる方は同じで、なかでもポゼッションサッカーを志向している監督は、多くの場合、カウンターに対処できずにやられます。グアルディオラさんの負け方は、いつもそれですし、以前は無敵でしたが最近は欧州では止められています。バイエルンファンの方の中には、「ハインケスのほうがよかった」という方もいるかもしれません。少なくとも、フロントにはそういう方がいそうですね。要は、カウンターにやられる回数が少なければほめられ、多ければおいおいといわれるのだと思います。
一方、戦術面では4-1-4-1を試してみたり、カソルラをセンターにコンバートしたり、コクランを呼び戻したり、マン・シティ相手にカウンターに徹したりと、ヴェンゲルさんも変化を志向しています。私が、「様子を見てもいいのではないか」「アーセナルの優勝の可能性はある」と申し上げている根拠は、事実として変化があるからです。オーソドックスなサッカーをやっていたハインケスさんが、晩年、クロップサッカーを研究してスタイルを変えたように、ヴェンゲルさんも新しいことをやってくれるのではないかと期待しています。
2013-14シーズンは3月頭まで優勝争いをしていたチームですし、今季はエジルが最後に決めていれば、モウリーニョさんに勝ててました。サッカーは、「すごい監督のチームが勝つ」のではなく、「勝った監督がすごい」のだと思います。私は、ヴェンゲル監督の来季を楽しみにしています。負傷者が出なければいいんですけどね…。
ジャウミーニャさん>
以前のアーセナルに対する指摘であれば当てはまっている部分はありますが、今年一月以降のアーセナルに関していえば、どれも当てはまっていないです。
一月以降 PL
アーセナル 13勝3分3敗 勝ち点42 得点37 失点13
チェルシー 12勝5分2敗 勝ち点41 得点32 失点18
勝ち点はチェルシーと変わりなく、得失点はチェルシーより良いです。
トップ4相手の戦績(カップ戦含む) 2勝3分2敗
結果、内容とも去年より良くなっています。
カウンター戦術への対応も一月以降チームとして改善しています。
戦術への柔軟性に関しても今はチームとしての守りも良くなっていますし、エジルとカソルラを中心とした攻めも機能しています。
過去10年間ベンゲル監督がしてきたチーム作り、黒字経営、スタジアムの建設、若手の育成など仕事の中身を見てもらえればその凄さはわかると思います。
過去10年間でチェルシー、シティ、ユナイテッドが補強に費やした純支出の額を見れば、タイトル争いをできていないというその批判は当てはまらないのではないかと思います。
お金を使えるようになったここ二年でチームとして良くなっていますし、前に進んでいることがベンゲル監督で勝てると信じている一番の根拠です。
—–
makotoさんいつも面白いエントリ拝読しています。
ところで、リーグ優勝できるかいなかは、チームの給与総額がいかほどか、によると思います。
リーグの順位表と給与総額の順位表を比較すると、非常に高い相関を示しますよね。
アーセナルは給与総額の順位は近年5〜6位程度で推移してましたが、ベンゲルはその順位を常に上回ってきたはずです。
したがって、もし給与が高いビダルやマルティネスが来れば、給与総額も1位になるかもしれません。そうなれば優勝の確率も増すでしょう。
ベンゲルと比較されるモウリーニョは常にリーグ内で給与総額1位のチームを率いてきました。その上で保守的なサッカーに終始し、レアルでは給与で劣るバルセロナに負けています。給与総額順位より上位の結果を出すベンゲルの方が優秀だと個人的には思います。モウリーニョはそれに気付いているからこそベンゲルを攻撃するのではないでしょうか。
—–
あれ確か今季始めにははアーセナルの給料総額はチェルシー超えてるって記事があったような。
—–
http://www.soccermagazine-zone.com/archives/3179&source=s&q=%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%8A%E3%83%AB+%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC+%E7%B5%A6%E6%96%99%E7%B7%8F%E9%A1%8D&sa=X&ei=TshuVa2rGoa-mAW5loDQDg&ved=0CA8QFjAB
この辺の記事にありましたね。冬の移籍なんかで結局どうなったかはわかりませんが、チェルシーはシュールレ出してクアドラとかだからあまり変わらないですかね。
このコメント欄で言われた給料総額よりいい順位という意味でもモウリーニョは今季なかなかいい仕事をしたんじゃないでしょうか。