「イングランドに戻りたい」…ヨアン・キャバイェにぴったりのプレミアリーグのクラブは?
結局、2014-15シーズンは24試合出場、スタメンはわずか13試合。プレミアリーグでは素晴らしいミドルシュートを武器に得点を重ねていたキャバイェは、短い出場時間のなかでは真価を発揮できず、ゴールは1本に留まっています。今回のインタビューでは、彼は明確にプレミアリーグでプレイしたいと語っています。「もし、イングランドに戻るチャンスがあるなら、関係者は移籍がうまくいくようにスマートに振る舞ってほしいと願っているよ」。
キャバイェの視野の広さ、長短のパスの正確さを評価するクラブは多いと思われますが、現状、29歳になったセントラルMFを獲りたいと手を上げるクラブはあるでしょうか。アーセナルが興味を示しているといわれているものの、彼らが今ほしいのは、コクラン不在時に後ろを締めてくれる選手でしょう。シュナイデルランが第一候補といわれるマンチェスター・ユナイテッドも然り。エムレ・ジャンを中盤に上げればジェラードの穴は埋まるリヴァプールは、ヘンダーソンとジョー・アレンもいるうえに、インテルのコヴァチッチ獲得に向けて交渉中です。マンチェスター・シティにはヤヤ・トゥレが君臨しており、トッテナムはエリクセンとライアン・メイソン、ベンタレブで間に合っています。セスクとマティッチがいるチェルシーに入団すれば、パリからロンドンに舞台を変えて、同じ控え選手の苦さを味わい続けることになりそうです。
どうやら、プレミアリーグ上位クラブのニーズは、総じてキャバイェよりも重心が後ろにある選手にあるようです。では、中堅以下はどうでしょう。すぐにでも手を上げてくれそうなのは、ニューカッスル時代のボスであるパーデュー監督が指揮を執るクリスタル・パレス。ジェディナクとのコンビでキャバイェが中盤に構え、長いボールでパンチュンやザハを走らせるサッカーはおもしろそうです。懸念があるとすれば、キャバイェとパリの契約が2017年まで残っていること。パリにしてみれば、移籍金約2300万ユーロ(当時のレートで約32億円)で獲った選手ですので、出すとなればそれなりの金額を要求したいところです。これに対して、クリスタル・パレスが呑むか引くかはわかりません。キャバイェが求めている「スマートさ」が発揮されなければ、交渉はまとまらないかもしれません。
プレミアリーグの中堅クラブが移籍金に二の足を踏むとすれば、ドイツやイタリアなどの可能性を模索するか、さもなくばもう1年、耐えがたきを耐えることになります。しかし、実はひとつだけ、キャバイェというパーツがぴったりはまり、移籍金を用意できそうなクラブがあります。シュナイデルランの移籍が確実なサウサンプトン。ぽっかり空いたワニャマの横に入れば、キャバイェは相当輝けるのではないでしょうか。30歳を目前にした控え選手の値段が、シュナイデルラン移籍で得られる額を上回ることはないはずです。
セインツのフロントとクーマン監督がその気にならないと実現しない話ではあるものの、キャバイェなら、負傷が多かったシュナイデルランよりもチームに貢献してくれる可能性があります。キャバイェには、焦ってパーデュー監督の元に飛び込むのではなく、シュナイデルランの動向を見極めたうえで次の居場所を決めることをお勧めしたいところです。来季のセインツには、プレミアリーグだけでなくヨーロッパリーグという活躍の場もあるのですから。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
トッテナムは間に合ってないぜ
エリクセンは中盤でもポジション違うし
メイソンはCL狙いにいくならまだスタメンはったら厳しいレベル
ってなわけでようこそキャバイェ(笑)
確かにメイソンはスパーズサポーター以外には過大評価されてるイメージですね。キャバイエが来ればベンタレブと共に素晴らしい中盤を構成できると思います。
リヴァプールもまた、展開力のある中盤センターがおらず、キャバイエを必要としているクラブの1つだと思いますね。
プレミアリーグ大好き!さん トリッピーさん>
トッテナムは優先順位の問題、リヴァプールは方針としてキャバイェは必要としないのではないかと思いました。トッテナムは、最前線とDFの強化が先ではないかということですね。とはいえ、パウリーニョとデンベレを両方売るというところまでメスを入れるなら、キャバイェは有力候補になると思います。リヴァプールにはエムレ・ジャンがおり、既にミルナーをおさえているので、これ以上ベテランで中盤を強化することは考えないのではないかとみています。