デ・ヘア移籍と同時発表⁉ マンチェスター・ユナイテッドが獲得をもくろむオブラクという大器
カシージャス、ヴィクトル・バルデスが2強に君臨した期間が長かったため、セリエAやプレミアリーグ、ブンデスリーガのようにGKが高額で移籍することがなかったスペインで、この金額はちょっとした話題になりました。10代の頃から大きな期待を寄せられながら、ベンフィカのゴールマウスに立つまでに時間がかかったGKに対して、バルセロナのブラボやシュテーゲンより多くのお金が支払われたところに期待の高さが感じられます。
とはいえ、当時のアトレティコ・マドリードは揺れていたのか、獲得直後にベンフィカに買い戻しを持ちかけていたようです。ベンフィカのルイス・フェリペ・ヴィエイラ会長は、「オブラクは2回も逃亡しようとした」と語っており、高額移籍が双方にとって納得のいく話ではなかったことを示していました。順調な滑り出しとはいえなかったオブラクが、モヤの負傷というアクシデントはあったものの1年もしないうちにレギュラーを奪取できたのは、「クルトワに匹敵する逸材」といわれるそのポテンシャルゆえでしょう。
4月のチャンピオンズリーグ準々決勝、マドリードダービーで見せたオブラクのセーブは絶品でした。開始早々のベイルとの1対1もさることながら、ハメス・ロドリゲスの左足アウトは、シュートの出所が見えない難しい対応だったはずです。高い瞬発力でワールドカップ得点王のシュートを弾き出し、スコアレスドローに持ち込んだ22歳の移籍について、アトレティコ・マドリードがマンチェスター・ユナイテッドにOKを出すとすれば、先輩のデ・ヘアの2000万ユーロ(約28億円)を超える着地となるのは確実です。
マンチェスター・ユナイテッドには、プレミアリーグで実績のあるロリス獲得という話もありましたが、セーブはいいもののキックに難があるなど善し悪しがわかっているGKよりも、まだ底を見せていない原石の伸びしろに賭けるという今回の話のほうがおもしろいと思います。しかし、若いオブラクは、デ・ヘアがそうだったようにプレミアリーグにフィットするのに時間がかかるかもしれません。この話は、ヴィクトル・バルデスがいてこその補強でしょう。アトレティコ・マドリードが出すかどうかはわかりませんが、近い将来、デ・ヘアがいたことを忘れさせてくれるかもしれない大器の獲得が早く決まってくれることを願うばかりです。(ヤン・オブラク Williamluk atletico)
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そろそろ噂じゃなくて獲とく報道がほしいです。
LVGが素早く補強したいと言ってたと思うのですが、ウッドなだけに心配ですね。補強ポイントが豊富ですがデパイ以来、噂の域をでない報道ばかりです。デヘアも抜けたら補強ポイントはさらに増加です….。