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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Burnley】さすがペップ、攻守の主力を欠いても2-0完勝…!

われらがマンチェスター・ユナイテッドは、「ヴァランとマグワイアがダブルで欠場するかも!」と大騒ぎしていたわけですが、ペップ率いるマンチェスター・シティも大きなダメージを抱えたまま、バーンリー戦に臨んでいました。当日の昼に戻ってきたブラジル代表の選手を起用できず、ガブリエウ・ジェズスとエデルソンが欠場。前線と最終ラインは、つぎはぎだらけでした。

バンジャマン・メンディは、れいの事件でリヴァプールの「HMP Altcourse」に拘留中。クラブは無期限の出場停止としており、昨季プレミアリーグ王者は「本職のレフトバックがいないチーム」と化しています。ルベン・ディアスとカイル・ウォーカーを休ませたペップは、GKステッフェンの前に、ジョアン・カンセロ、ジョン・ストーンズ、ラポルテ、ナタン・アケを配しています。開幕に間に合わなかったジョン・ストーンズは、トップフォームを取り戻すのに時間がかかり、バーンリー戦は今季の公式戦初出場でした。

デブライネ、ロドリ、ベルナルド・シウヴァの中盤はいいとして、3トップもやりくりを強いられています。夏のマーケットでハリー・ケイン獲得に失敗したため、ただでさえセンターフォワードの層が薄いのに、フェラン・トーレスは足首を痛めて年内絶望。18歳のリアム・デラップも負傷リタイアで、ストライカーは全滅です。前線に並んだのは、マフレズ、スターリング、フォーデン。攻撃的な交代カードは、グリーリッシュとジンチェンコのみという非常事態です。

対するバーンリーは、今季プレミアリーグで未勝利とはいえ、アーセナルを苦しめ、レスターと引き分けたチームです。早い時間にゴールを決めたかったマン・シティは、キックオフから積極的に仕掛けています。フォーデンがアグレッシブにドリブルで斬り込み、マフレズも5分にカットインからミドルシュート。攻め続けたホームチームは、12分に先制ゴールをゲットしました。

スターリングのサイドチェンジを受けたジョアン・カンセロが右サイドで粘り、ボックスの脇に入ったベルナルド・シウヴァにパスを通すと、グラウンダーをトラップしたフォーデンが左足で強烈なシュート。ポープが弾いたボールに詰めたのは、好調をキープしているベルナルド・シウヴァでした。

セーフティリードをめざすホームチームは、15分にも決定機を創ります。左からファーに浮かしたデブライネのクロスに走り込んだジョアン・カンセロのボレーは、ポープが腹に当てて何とかクリア。デブライネ、フォーデン、ベルナルド・シウヴァが今季プレミアリーグで揃ってアシストゼロとは意外です。

バーンリーがチャンスをつかんだのは22分。自陣からの縦1本でラインの裏に抜けたコルネは、ステッフェンとの1対1でシュートをぶつけてしまいました。31分、ロドリのサイドチェンジを追ってボックス右に入ったのはマフレズ。中でフリーだったスターリングに合わせようとしたキックは明らかにミスで、ポープがキャッチした瞬間、天を仰いで頭を抱えています。

ラポルテのロングフィードで、フォーデンが左を突破したのは33分。折り返しがロートンに当たってニアに転がると、走り込んだマフレズは左足のボレーを打ち上げてしまいました。35分、ラポルテの不用意なパスをカットしたジャック・コークがボックス左に持ち込みますが、クロスはジョン・ストーンズに阻まれ、こぼれ球に反応したブラウンヒルのシュートは右に切れていきました。

1-0で後半に入ったマン・シティは、なかなか2点めを決められません。50分に左から仕掛けたスターリングがベルナルド・シウヴァを縦に走らせると、マイナスのグラウンダーを叩いたマフレズのボレーはクロスバーにヒット。好調のベルナルド・シウヴァとフォーデンが仕掛ける速攻は、ラストパスが決まりません。

59分、ショートコーナーからマフレズが中央に放り込み、コリンズがクリアし損ねたボールがラポルテの足元に転がりますが、左足のシュートはクロスバー越え。マン・シティの70分の追加点は、2度の味方の転倒で集中力を欠いたバーンリー守備陣にとって、悔やまれる失点でした。マフレズのドリブルへの対応が遅れ、右のデブライネのクロスがピーテルスに当たってこぼれると、キープしたウェストウッドが倒れた瞬間、4人が棒立ちになってしまいました。

先着したデブライネの一撃がネットを揺らすと、バーンリーの選手たちはファールを主張しますが、ジャッジがひっくり返る雰囲気はありません。79分にマクニールのFKをコリンズがヘッドで落とし、ゴール前に飛び出したクリス・ウッドがバーに当てたシーンは、枠に収めていればオフサイドを取られていたでしょう。

かくして、マン・シティは2-0完勝。危ないシーンはありましたが、きっちり勝ち切ることができるのがペップのチーム。3ゴール以上を記録しているゴールゲッターがいないのは懸念材料ではありますが、誰がどこに入ってもクオリティがさほど落ちないのはさすがです。最終ラインは昨季のベストメンバーで、前線にCR7とサンチョを加えてもクオリティが安定しないチームのサポーターとしては、うらやましい限りです。ああ…。


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“【MAN.CITY×Burnley】さすがペップ、攻守の主力を欠いても2-0完勝…!” への1件のコメント

  1. 飯田 より:

    非常事態でもこれだけのスタメンが組めるシティは層の厚さが頭2つぐらい抜けてますね。
    レッズサポですが、本当に羨ましいです。

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