「Sportie」に、マンチェスター・ユナイテッドのお金にまつわる記事を寄稿いたしました。
現在、欧州の移籍市場がオープンになっており、プレミアリーグのクラブにおいても「誰を獲った」「誰が放出された」という話題が日々、メディアを賑わしております。そんななかで、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティなどが100億円~200億円という派手な出費をするのを見て、「収支は赤字にならないの⁉」「FFPは大丈夫なの?」と疑問に感じていらっしゃる方も多いのではないかと思います。記事ではマンチェスター・ユナイテッドが発表している損益計算書を取り上げ、収益と支出について概要を紹介させていただいております。お時間があるときに、目を通していただければ幸いです。
ややこしいのは、決算書、キャッシュフロー、FFPルールと、サッカークラブにまつわる重要な指標が3つ存在することですね(厳密には資産と負債まで入れて4つですが)。「会計は赤字でもFFPはセーフ」「会計的には獲得可能でも、キャッシュフローがまわらないから見送り」などということもあり、われわれプレミアリーグファンの会話のなかでも、これらが混同されることがままあります。このあたりについては、私の知識と情報の範囲ながら、今後も折に触れて紹介させていただければと思います。調べていくと、お金の話は奥が深くておもしろいんですよね。最近、「マンチェスター・シティが大型補強に走っているのはFFPペナルティが解除されたから」と書いている日本のメディアを見かけますが、これは芯を食った表現ではなく「商業収入を中心に売り上げが増えた」「選手の売却や給与体系の見直しなどで人件費の圧縮が進んだ」「過去の大型補強における移籍金の償却が大方終わった」といったところが主な理由でしょう。この話は、また、おいおい。(オールド・トラフォード 写真著作者/Andre Zahn)
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リンク先の記事を読ませていただきました。レアルやユナイテッドってめちゃくちゃ大きな企業だという印象が強いのですが、日本の企業と比べると王将や吉本興業くらいだ、と言われると意外だなと感じる部分もありました。逆に日本の一般企業って稼ぎが大きいんですね。サラリーマンやバイトさんも自分をそんなに卑下しなくてもいいと思うんですけれどね。
Uボマーさん>
チェーン店、ECサイト、メーカー、ゼネコン、金融系などの大手はいずれも販売網が大きいので、儲けの規模も「スタジアム=単一拠点」のサッカークラブとはケタ違いですね。シティフットボールグループが目論んでいるのは、「ワールドワイドなサッカークラブチェーン」なのではないかとにらんでいます。