「マンチェスター・ユナイテッドがペドロ獲得」は、もしかしてガセネタですか!?
怪しげなのは、スペインが「マルカ」、イギリスが「デイリー・メール」と、勇み足や作文が多いメディアが先頭に立って報じていることと、マンチェスター・ユナイテッドとバルセロナがそれぞれ提示しているとされる金額が記事によってまちまちなこと。プレミアリーグ側は2500万ユーロ(約33億5000万円)から商談を始めようとしており、欧州王者はペドロのバイアウト条項の3000万ユーロ(約40億2000万円)を譲らないはずというのが基本ですが、それぞれの数字はメディアによって微妙に前後しています。もしかしたら、両紙とも飛ばしていらっしゃるだけかもしれませんが、結局この話は、マンチェスター・ユナイテッドに獲る気があるかどうかだけでしょう。本気でいくのであれば、彼らは金額に関しては妥協するのではないかと思われます。
2009-10シーズンから頭角を現し、メッシ、アンリ、ズラタン・イヴラヒモヴィッチ、ビジャ、ネイマール、アレクシス・サンチェス、スアレスなど錚々たるメンバーのなかで常に存在感を発揮してきたペドロが、40億円で獲得できるなら安いものです。2013-14シーズンにはキャリアハイのリーガ15ゴールを挙げており、28歳になったばかりで脂が乗り切ったFWは、入団が決まればマタやバレンシアといった面々を即座に押しのけて、マンチェスター・ユナイテッドの右サイドに定着するはずです。サイドから中に入ってくるタイミングが絶妙で、最終ラインの裏を取るのがうまい選手なので、ルーニーとの相性はよさそうです。トップにルーニー、左からデパイ(あるいはヤング)、マタ、ペドロといった布陣が基本となるのではないでしょうか。
「メッシやネイマールのコンディションに不安があるバルセロナは、8月11日に開催される欧州スーパーカップのセビージャ戦までペドロに残ってほしいとオーダーしている」という報道もあり、その真偽のほどはわかりませんが、バルセロナが本気でシーズン6冠を獲りにいっているのであれば、ない話ではなさそうです。来週ディ・マリアのパリ・サンジェルマン移籍が発表になり、その翌週にペドロ決定という流れでしょうか。
私がどことなく盛り上がらないのは、ディ・マリアが1年で去ってしまうことに対する消化不良感が残っているのと、ペドロという大物が安く獲れるというネタ自体の現実感のなさ、そしてもうひとつは、なぜこんなにおいしい商談をチェルシーが決めにいかないのだろうという疑念です。「アザールとペドロがめまぐるしく左右をスイッチしながら、ジエゴ・コスタと3人でボコボコシュートを打ってくるんです」といわれれば、独走優勝していただいて結構ですのでオールド・トラフォードではドローで許してくださいと白旗を揚げてしまいそうになります。「サイドの頭数は足りてるから、獲れなくても痛くはないんですよね」と虚勢を張りながら、秘かに果報を寝て待つとしましょうか。うーん、どうもモヤモヤします。レギュラーを取りやすそうなのはこちらですが、チャンピオンズリーグで優勝をめざすなら、あちらさんのほうが圧倒的に可能性は高そうなのですが…。
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ここまで煙が立ちまくっててガセでしただったら逆に面白いですけど、ウイングの補強には慎重に動いて欲しいもんです。チームを離れるのはベンチメンバーな訳ですし、有望な若手も何人かいます。控えで使うのに腰が引けるような大物を引っ張ってくるより強烈なロイヤリティーを表明してくれてるヤングと開幕前に契約延長をして気持ち良くプレーさせてあげる事や若手を抜擢して少し先のユナイテッドの礎を築いていく事を優先させて欲しいです。
グローリーグローリーさん>
そうなんですよね。ペレイラやヤヌザイ、リンガードが入るすき間がなくなることには、いささかの不安を覚えます。