2022.02.05 チームの話題(全体・他クラブ)
現地メディアの記者が検証!「ファン・デ・ベークとデル・アリは同時に輝くのか?」
冷静に考えてみると、難しいテーマです。デッドラインデーに新たなステージに立つと決まった3人は、ともに喜びを分かち合うことができるのでしょうか。エヴァートンの指揮官に就任したフランク・ランパードと、マンチェスター・ユナイテッドでストレスを溜めていたドニー・ファン・デ・ベーク、トッテナムで苦しんでいたデル・アリ。「スカイスポーツ」のベン・グラウンド記者が、「ランパードの下で、彼らはそれぞれフィットするのか」と題したレポートを配信しています。
プレミアリーグでは、27試合2ゴール1アシスト。しかしアヤックスでレギュラーに定着した3シーズンは、91試合28ゴール23アシスト。決定的なパスを出せるだけでなく、ボックスに入ってフィニッシュに絡めるファン・デ・ベークは、10番にふさわしいタレントに見えます。
一方、直近の2シーズンはプレミアリーグ25試合1ゴール1アシストとくすぶっているデル・アリは、ポチェッティーノとともに戦った5年は155試合50ゴール33アシスト。こちらも、ストライカーに近いエリアでプレイさせたいMFです。彼らは共存できるのか?イングランド代表で、スティーヴン・ジェラードと一緒に輝けなかった指揮官の苦難をトレースしてしまうのか?「スカイスポーツ」の記者が試みる最初の検証テーマは、「ダブル10番として機能するのか」です。
【プランA:4-1-4-1】
GKピックフォード、DFコールマン、ジェリー・ミナ、ゴドフリー、マイコレンコ。アンカーにアラン、2列めにアンソニー・ゴードン、ファン・デ・ベーク、デル・アリ、リシャルリソン。ワントップにカルヴァート=ルーウィン。
次節のプレミアリーグ、セント・ジェームズ・パークのニューカッスル戦における予想メンバーともいえそうな布陣です。前線のビッグネームを全員起用するなら、この形が自然ですが、左サイドで好調のデマライ・グレイをベンチに追いやり、リシャルリソンをゴールから遠ざけるのが最大の懸念です。
守備にまわったとき、アランの両脇はしっかり埋まるでしょうか。うまくバランスを取れなければ、「オランダ代表が上がると、後方をカバーするデル・アリの持ち味が殺される」といった結果に終わるかもしれません。この布陣がまずまず機能したとしても、負傷離脱中のドゥクレが復帰すれば、ランパード監督は最適配置を見直すのではないでしょうか。ベン・グラインド記者は、後方を厚くするプランBも推しています。
【プランB:5-3-2】
GKピックフォード、DFコールマン、マイケル・キーン、ジェリー・ミナ、ゴドフリー、マイコレンコ。MFアラン、ファン・デ・ベーク、デル・アリ、2トップにリシャルリソン&カルヴァート=ルーウィン。
最終ラインが3枚ないし5枚の2トップは、デマライ・グレイ、タウンゼント、ゴードンといったウインガータイプを使いづらくなります。この布陣も、ドゥクレ、デル・アリ、ファン・デ・ベークがポジションを争うという構図は変わらず。アランをアンカーに据える限り、3人のうちひとりがベンチスタートとなるのは避けられません。
記者が用意したフォーメーションは、残り2つです。ゴードン、タウンゼント、デマライ・グレイ、リシャルリソンをサイドで活かせる4-3-3については、「ファン・デ・ベークとデル・アリをインサイドに配すると、どちらの持ち味も活かせなくなる可能性あり」と警告。ファン・デ・ベークを6番に下げる4-2-3-1は、アランの負担を減らせるものの、4-1-4-1と同様にデル・アリとファン・デ・ベークが交互に下がる複雑さが気になります。
同じ4-2-3-1でも、2列めにデル・アリ、ファン・デ・ベーク、リシャルリソンを並べる形はおもしろそうです。ポチェッティーノ時代のスパーズが多用していたデル・アリ、エリクセン、ソン・フンミンの再現。ドゥクレとアランを中盤に並べ、デマライ・グレイやゴードンにはルーカス・モウラのようなオプションになってもらうというプランです。基本をこの布陣として、攻めたいときは4-1-4-1や4-1-3-2にスイッチするのが妥当なのではないでしょうか。
CBの層が薄く、WBやサイドのMFをうまくこなせそうな選手が少ないチームゆえ、3バックはあくまでもオプションでしょう。アストン・ヴィラを率いるジェラード監督も似たような課題を抱えており、コウチーニョとブエンディアを両立させようとすると、サイドにまわるダニー・イングスの得点力は確実に削がれます。どうする、フランク・ランパード。とはいえ、これは「ファン・デ・ベークとデル・アリがダブルで復活する前提」のうれしい悩みですが…!
プレミアリーグでは、27試合2ゴール1アシスト。しかしアヤックスでレギュラーに定着した3シーズンは、91試合28ゴール23アシスト。決定的なパスを出せるだけでなく、ボックスに入ってフィニッシュに絡めるファン・デ・ベークは、10番にふさわしいタレントに見えます。
一方、直近の2シーズンはプレミアリーグ25試合1ゴール1アシストとくすぶっているデル・アリは、ポチェッティーノとともに戦った5年は155試合50ゴール33アシスト。こちらも、ストライカーに近いエリアでプレイさせたいMFです。彼らは共存できるのか?イングランド代表で、スティーヴン・ジェラードと一緒に輝けなかった指揮官の苦難をトレースしてしまうのか?「スカイスポーツ」の記者が試みる最初の検証テーマは、「ダブル10番として機能するのか」です。
【プランA:4-1-4-1】
GKピックフォード、DFコールマン、ジェリー・ミナ、ゴドフリー、マイコレンコ。アンカーにアラン、2列めにアンソニー・ゴードン、ファン・デ・ベーク、デル・アリ、リシャルリソン。ワントップにカルヴァート=ルーウィン。
次節のプレミアリーグ、セント・ジェームズ・パークのニューカッスル戦における予想メンバーともいえそうな布陣です。前線のビッグネームを全員起用するなら、この形が自然ですが、左サイドで好調のデマライ・グレイをベンチに追いやり、リシャルリソンをゴールから遠ざけるのが最大の懸念です。
守備にまわったとき、アランの両脇はしっかり埋まるでしょうか。うまくバランスを取れなければ、「オランダ代表が上がると、後方をカバーするデル・アリの持ち味が殺される」といった結果に終わるかもしれません。この布陣がまずまず機能したとしても、負傷離脱中のドゥクレが復帰すれば、ランパード監督は最適配置を見直すのではないでしょうか。ベン・グラインド記者は、後方を厚くするプランBも推しています。
【プランB:5-3-2】
GKピックフォード、DFコールマン、マイケル・キーン、ジェリー・ミナ、ゴドフリー、マイコレンコ。MFアラン、ファン・デ・ベーク、デル・アリ、2トップにリシャルリソン&カルヴァート=ルーウィン。
最終ラインが3枚ないし5枚の2トップは、デマライ・グレイ、タウンゼント、ゴードンといったウインガータイプを使いづらくなります。この布陣も、ドゥクレ、デル・アリ、ファン・デ・ベークがポジションを争うという構図は変わらず。アランをアンカーに据える限り、3人のうちひとりがベンチスタートとなるのは避けられません。
記者が用意したフォーメーションは、残り2つです。ゴードン、タウンゼント、デマライ・グレイ、リシャルリソンをサイドで活かせる4-3-3については、「ファン・デ・ベークとデル・アリをインサイドに配すると、どちらの持ち味も活かせなくなる可能性あり」と警告。ファン・デ・ベークを6番に下げる4-2-3-1は、アランの負担を減らせるものの、4-1-4-1と同様にデル・アリとファン・デ・ベークが交互に下がる複雑さが気になります。
同じ4-2-3-1でも、2列めにデル・アリ、ファン・デ・ベーク、リシャルリソンを並べる形はおもしろそうです。ポチェッティーノ時代のスパーズが多用していたデル・アリ、エリクセン、ソン・フンミンの再現。ドゥクレとアランを中盤に並べ、デマライ・グレイやゴードンにはルーカス・モウラのようなオプションになってもらうというプランです。基本をこの布陣として、攻めたいときは4-1-4-1や4-1-3-2にスイッチするのが妥当なのではないでしょうか。
CBの層が薄く、WBやサイドのMFをうまくこなせそうな選手が少ないチームゆえ、3バックはあくまでもオプションでしょう。アストン・ヴィラを率いるジェラード監督も似たような課題を抱えており、コウチーニョとブエンディアを両立させようとすると、サイドにまわるダニー・イングスの得点力は確実に削がれます。どうする、フランク・ランパード。とはいえ、これは「ファン・デ・ベークとデル・アリがダブルで復活する前提」のうれしい悩みですが…!
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