オリオル・ロメウ獲得で補強順調サウサンプトン。ヨーロッパリーグを戦える布陣まで、あと2人⁉
プレーオフを勝てばヨーロッパリーグ本大会出場が決まるセインツは、昨季より確実に忙しくなりそうで、クーマン監督が舵取りを間違えればプレミアリーグで11位に終わったエヴァートンのように停滞してしまう可能性もあります。しかし私は、今シーズンのセインツは、次なるヨーロッパリーグ出場権争いにもしっかり食い込んでくるのではないかとみています。昨年獲得したタディッチ、マネらはなかなかのヒットでしたが、この夏のセインツも、プレミアリーグファンをなるほどと納得させるようなおもしろい補強を続々と決めています。
ナサニエル・クラインの代役を担うセドリック・ソアレスは、さっそくニューカッスル戦で正確なクロスをグラツィアーノ・ペッレに合わせ、その攻撃センスを披露しました。アルデルヴァイレルトの後釜として加入したスティーブン・コーカーは、戦い方に問題があったQPRでの悪戦苦闘から解放され、CBのレギュラーをつかむ可能性は充分です。CBについては、イギリスの複数メディアがセルティックのオランダ代表フィルヒル・ファン・ダイクの獲得間近と報じており、彼が加入すればここ2年で急激な成長を見せた遅咲きのフォンテをベンチに追いやってしまうかもしれません。吉田麻也も大変です。クコ・マルティナまで加入した最終ラインの補強次第では、吉田の立ち位置は「右SBでもCBでも控えの2番手」になってしまうかもしれません。
シュナイデルランの後継者として獲得したヨルディ・クラーシが3週間の離脱となったのは残念ですが、戻ってくれば、すぐに中盤の仕切りをまかされることになるはずです。守備を締めるワニャマ、司令塔タディッチと身体能力の高いマネ、パスセンスのいい20歳のウォード=プラウズは健在。さらに昨日、セインツはチェルシーにいたオリオル・ロメウの獲得を発表しました。スペインの各年代で代表に選ばれていたロメウは、ロンドンオリンピックで日本代表とも戦った選手です。デブライネがブレイクし、ルカクがエヴァートンのエースとなった「安心と信頼のチェルシーブランド」で、プレミアリーグを22試合経験している23歳のMFは、試合数が増えそうなセインツの中盤に選択肢を与えてくれるでしょう。そしてもうひとり、昨季1年を棒に振った選手の復活を忘れてはいけません。イングランド代表として、ワールドカップブラジル大会で活躍するはずだったジェイ・ロドリゲス。彼がトップフォームを取り戻せば、タディッチ、マネと並ぶ2列めは破壊力抜群です。
点取り屋のグラツィアーノ・ペッレがいないときは、シェーン・ロングと新戦力のファンミが起用されることになります。ヨーロッパリーグ予選のフィテッセ戦ではこの2人でゴールを奪っており、小技が冴えるファンミはここぞというときのオプションとして機能すると思われます。ジェイ・ロドリゲスを含む8人の「新戦力」は、いずれも楽しみな選手ばかり。さらにCBひとりと、ワニャマがいなくても守備を落ち着かせられるMFが獲れればクーマン監督は満足でしょう。岡崎慎司のレスター。キャバイェのクリスタル・パレス、シャキリのストークが話題になっていますが、サウサンプトンもおもしろいので、ぜひ試合を観てみてください。今週末のプレミアリーグはエヴァートン、20日のヨーロッパリーグプレーオフではデンマーク王者のミッティランと戦うセインツを、目いっぱい楽しみたいと思います。
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セインツ、若干贔屓目ではありますが、確かに更なる飛躍が期待できると思います。主力を数人抜かれても、組織だった堅い守備と若いタレントの躍動で、昨年同様に上位食いもまたあるのではないでしょうか?
ちなみに地方ののどかな港町サウサンプトンは、サポーターもいい意味で熱すぎず、でも人懐こくて皆で仲良く楽しく応援する、いい人たちです♪(昨年、現地での印象)
furabeさん>
私も、サウサンプトンはいきましたが、とてもいいところですよね!furabeさんと同じく「人がいい」印象が強く残っています。