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FAがユーロ予選のイングランド代表22人を発表。3人の若手の活躍に期待します!

大スランプなど特段の理由がない限りは実績のある選手を重視し、プレミアリーグでいいプレイを披露している選手はすぐに試す。ホジソン監督らしい、まっすぐな人選なのではないでしょうか。 ユーロ2016予選のグループEで6戦6勝、2位スイスに6勝ち点差をつけて独走しているイングランド代表は、9月5日にアウェイでサンマリノ戦、8日にはウェンブリーでスイス戦を予定しています。イングランドサッカー協会(FA)が発表した22名は納得の顔ぶれ。前線にはルーニー、ハリー・ケイン、スターリング。中盤にキャリック、ロス・バークリー、デルフ、ミルナーといった主軸をおさえ、最終ラインの中央にはストーンズとジャギエルカのエヴァートンコンビとスモーリング、ケーヒル。SBは、右はナサニエル・クライン、左はギブスとルーク・ショーというメンバーです。

今回の注目は、プレミアリーグ開幕4試合を無敗で走っているスウォンジーから、中盤を仕切るジョンジョ・シェルヴィが選ばれたことと、好調レスターをマフレズとともに牽引しているジェイミー・バーディの抜擢でしょう。ウェルベック、レイトン・ベインズ、ウィルシャー、ヘンダーソン、スタリッジ、フォースターといった常連が負傷で離脱しているチームは、シェルヴィやバーディにとってチャンスだと思います。スイス戦は「いつものメンバー」でいくのかもしれませんが、勝利が計算できるサンマリノ戦では、ホジソン監督には将来を見据えた思い切った起用をみせてもらいたいところです。

予選突破はほぼ確実であるという状況を考えれば、もう数人、新しい選手を試してもよかったのではないかと思います。今季プレミアリーグ出場1試合でわずか11分のギブスよりは、左からの好クロスでリヴァプールを苦しめたアーロン・クレスウェル。中盤のライアン・メイソンとともにトッテナムの軸となってほしいエリック・ダイアー。あるいはプレミアリーグ2位につけている強いクリスタル・パレスのサイドのキーマン、ウィルフリード・ザハなどはどうでしょう。今は時期尚早かもしれませんが、春のテストマッチには、ジョーダン・アイブやデル・アリが昨春のハリー・ケインさながらに食い込んでくれればと期待しています。スイス戦に負けさえしなければ1位確実という状況は、若い選手に場数を踏ませる絶好機ですので、これを存分に活かしてイングランド人選手の底上げを図っていただければと思います。母国に優秀な選手が多いことが、プレミアリーグの強さとおもしろさを支える最大の要素ですので。

この2試合で、私が活躍を期待している若手が3人います。いちばんの注目はロス・バークリー。昨季は停滞感があったエヴァートンの大型MFは、ようやくスケールの大きいプレイを取り戻しつつあり、ゴール前での落ち着きさえ伴えばルカクとともにゴールを量産し始めるでしょう。2番手は、マンチェスター・ユナイテッドでレギュラーポジションをものにしたルーク・ショーです。昨季は度重なる負傷でトップフォームでプレイする時間がほとんどなかった左SBにとって、2015-16は飛躍のシーズンになるのではないでしょうか。縦に突破できるだけでなく、中を使うタイミングが秀逸な彼の攻撃力は、先輩格のギブスやレイトン・ベインズにも決して引けをとりません。最後のひとりは、ストークのGKバトランドです。プレミアリーグにおいて、最も外国人頼みとなっているポジションがGKです。ホジソン監督は、この2年間で安定感が増したジョー・ハートを絶対的守護神として信頼しているのだと思われますが、実力差のある相手とのゲームでは若手に経験を積ませて、エースのリタイアというアクシデントに対する受け身をとっておくことも必要でしょう。

以下、イングランド代表の22人です。いちばん多くの選手を輩出しているのは、意外にもマンチェスター・ユナイテッドなのですね。スモーリングはここ数ヵ月でずいぶんよくなりました。サポーターとして、彼の活躍にも期待しています。

【ユーロ2016予選 イングランド代表メンバー】
■GK
ジョー・ハート(マンチェスター・シティ)、ジャック・バトランド(ストーク)、
トム・ヒートン(バーンリー)
■DF
ナサニエル・クライン(リヴァプール)、キーラン・ギブス(アーセナル)、
ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)、ガリー・ケーヒル(チェルシー)、
ジョン・ストーンズ(エヴァートン)、フィル・ジャギエルカ(エヴァートン)、
クリス・スモーリング(マンチェスター・ユナイテッド)
■MF
マイケル・キャリック(マンチェスター・ユナイテッド)、
ジェームス・ミルナー(リヴァプール)、ロス・バークリー(エヴァートン)、
ジョンジョ・シェルヴィ(スウォンジー)、ライアン・メイソン(トッテナム)、
アレックス・オクスレード=チェンバレン(アーセナル)、
ファビアン・デルフ(マンチェスター・シティ)
■FW
ラヒム・スターリング(マンチェスター・シティ)、ハリー・ケイン(トッテナム)、
ウェイン・ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)、
ジェイミー・バーディ(レスター・シティ)、セオ・ウォルコット(アーセナル)

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“FAがユーロ予選のイングランド代表22人を発表。3人の若手の活躍に期待します!” への3件のフィードバック

  1. KOPくん より:

    ここ数年でスリーライオンズの顔ぶれもだいぶ変わってきましたね。
    改めて感じましたが、代表選手が全員自国リーグというのはこれだけの選手が揃っていて珍しいことですよね。ここがいいところでもあり、足りないところなのかなぁ…と感じています。

    メンバー表のところ、クラインがセインツになっています!笑

  2. パチ より:

    スモーリングとストーンズの新世代CBコンビとか見てみたいですね。
    ケーヒルとジャギエルカだとどうしても伝統のイングランドCBって感じで、今のボールをつなぐスタイルを考えるとちょっとイマイチ感があるので、スモーリングの成長も考えたらスモーリング中心に使ってほしいなと。

  3. にわかLivファン より:

    KOPくん さん>
    失礼しました。訂正させていただきました。プレミアリーグのクラブよりも明確にレベルが高いといえそうな他国のクラブは限られており、サラリーもいいので、スペインの2強から誘われない限りは出ていく動機がないのでしょうね。スペインから選手が出ていくのは、うまいのにトップクラブに入れない選手がいるという層の厚さによるところも大きいでしょう。イタリアを出る選手も、プレミアリーグやバイエルン、パリ、マドリード&バルセロナのようなサラリーを払ってくれるクラブから誘われてこそ、ですので。

    パチさん>
    ですね。おもしろいと思います。

    —–
    初コメです
    いつも楽しく読ませて頂いています

    個人的に、リバプールの若手で言えばアイブよりもジョーゴメスに期待しています
    本業でない左SBで、攻撃はともかくとして守備は年齢を考えると驚く位完成されているので、中央のポジション、CBでストーンズとのマージーサイドコンビが見たいな、と思ったりします

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