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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×West Ham】ホットライン炸裂!ハリー・ケイン&ソン・フンミンで3発ゲット!

プレミアリーグ30節のロンドンダービーは、トッテナムが3-1でウェストハムに完勝。デヴィッド・モイーズ監督と選手たちのTOP4チャレンジは、終幕を迎えたようです。残り8試合で、2試合消化が少ないアーセナルと6ポイント差。ハマーズが全勝しても、ガナーズは6勝1分3敗で上回ります。

コンテの3-4-3にミラーリングで対抗したモイーズ監督が、自軍の限界を示したのは52分でした。マイケル・アントニオとマスアクを下げ、ヤルモレンコとフォルナルス。木曜日に開催されたELラウンド16のセヴィージャ戦で、ラスト1分まで走り抜いたマイケル・アントニオはアンタッチャブルな存在ですが、指揮官は電池切れと判断したのでしょう。一方、ボクシングデー以来の先発となったマスアクは、ライバルとのシックスポインターでは使いたくなかったはずです。

左WBはフィットしておらず、先制点の原因となってしまい、攻撃をリードするストライカーを代えた後はトーンダウンしてしまいました。ベストメンバーが揃えば、リヴァプールやチェルシーを倒す底力があるチームですが、ヨーロッパリーグで勝ち進みながら、プレミアリーグで上位に進出するには駒不足だったということでしょう。せめてボーウェンがいれば、違う展開に持ち込めたかもしれません。

3ポイントをゲットしたスパーズのほうは、やはりあの2人が勝因でした。2月のリーズ戦で、コンビのゴール&アシスト37回というプレミアリーグレコードを達成したハリー・ケイン&ソン・フンミンです。先制ゴールは、9分。敵陣でマスアクから奪ったボールがハリー・ケインに渡り、3人に囲まれながらボックス右を突破したエースがニアのソン・フンミンに送ったグラウンダーが決め手でした。

7番は触れなかったものの、ズマの足に当たったボールがゴールに飛び込み、1-0。これでスパーズは、勢いに乗りました。11分の決定機は、クルゼフスキを加えた3人のカウンター。自陣からドリブルで上がった21歳のニューフェイスは、ハリー・ケインとワンツーをかわしてファビアンスキの前に躍り出ると、打つと見せかけて横にいたソン・フンミンにラストパスを通しました。

ボールが後ろに出たため、倒れながら打ったダイレクトショットは右のポストに阻まれましたが、マスアクとクレスウェルのサイドは崩せるという手応えを得たのではないでしょうか。24分の追加点もホットライン。ハリー・ケインの美しすぎるスルーパスが左のソン・フンミンに通ると、ズマのチェックを問題にしなかった左足シュートがCBの足で跳ねてネットに届きました。

35分、左からのCKにドーソンが競り勝ち、右に流れたボールをベンラーマが押し込んで2-1。このゴールは、ハマーズの唯一のオンターゲットです。コンテ監督が「今日は楽しめた」「とてもいいチームだ。われわれと対戦するのは難しいだろう」と自画自賛したゲームは、88分1発で決着します。ロリスのパントを、10番がバックヘッドでラインの裏に送ると、ファビアンスキと1対1になった7番が難なくネットに突き刺しました。

「僕はただ、彼にとってもうひとつのオプションになるように走るだけだ。こっちに出てこないときは、他の選手やハリー自身がシュートを打つスペースができるだろう。ハリーとの関係については、もう100回以上話しているよね。こんなストライカーが隣にいるなんて信じられない。今日、彼はゴールを決められなかった。本当にかわいそうだ」(ソン・フンミン)

52分、ソン・フンミンが中央からドリブルで仕掛けたカウンター。ラストパスをもらったハリー・ケインが、1対1となったファビアンスキにシュートをブロックされなければ、タイムアップの笛を聞いた後にピッチに戻った7番の表情は、もっと晴れやかだったのかもしれません。プレミアリーグにおける2人のゴール&アシストのレコードは、39回に伸びています。


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