【West Ham×New Castle】パイェVSワイナルドゥム。新司令塔対決は、2発決めたパイェの完勝!
新しい顔が楽しみで、チャンピオンズリーグに備えてスルーしようと決めていたカードをついつい見てしまいました。アーセナルとリヴァプールを食いながら、ボーンマスとレスターに負けてしまった「大物キラー」ハマーズは、本拠地アップトン・パークで未勝利のチームが相手となれば、きっちり勝ち点3で終わらせたいところです。
ニューカッスルが押し気味だった10分、左から攻め上がったノーブルが軽く流したグラウンダーを右足のコントロールショットで決めたのはパイェ。ゴール右上に一直線に飛んだ完璧なボールには、名手クルルといえども触ることはできませんでした。14分のニューカッスルの反撃は、左サイドからトヴァンがワンツーで崩しかけるものの、ラストパスを受けたサコがオフサイド。その3分後に左サイドをモーゼスがドリブルで突破したシーンは、中のサコとパイェが枠におさめきれません。直後にスルーパスからヤンマートがGKランドルフと1対1となるシーンがあり、GKが足で同点を防ぐなど、めまぐるしく攻守が入れ替わるゲームです。24分、パイェの巧みなドリブルからラストパスを受けたランジーニが放ったミドルは、バーの上に消えていきます。
左からトヴァンが仕掛けないとチャンスにならないニューカッスルと、クヤテやノーブルからサイドに長いボールを出し、縦に速い攻撃を仕掛けるウェストハム。42分、オグボンナが太ももの裏を伸ばしてしまい、ジェンキンソンに代えざるをえなくなったのは、ビリッチ監督にとっては痛いアクシデントです。42分、ウェストハムはカウンターのチャンス。ランジーニ、パイェとつながったボールを最後に受けたのは右を走っていたモーゼスでしたが、シュートはうまく当たらずゴール右に逸れていきます。前半は1-0。トヴァン頼みのニューカッスルには工夫が必要です。
48分、ニューカッスルは慎重に入るべき後半の立ち上がりに失敗しました。カウンター一発、2人を強引に抜き去ったのはヴィクター・モーゼス。ペナルティエリアで追いついてきたハイダラを切り返しでもう一度かわし、完全なるフリーでクルルを破ったシュートはバーに当たりますが、跳ね返りを叩いたパイェのボレーは文句なし!1点差に詰め寄りたいニューカッスルですが、53分、右からのボールに合わせたシッセのボレーは脛に当たってしまい、ポストの右に弾んでいきます。60分、マクラーレン監督は、アニータと運動量が少なくなったトヴァンを諦め、アヨゼ・ペレスとデ・ヨング。シソコがより中に入る代わりにワイナルドゥムが下がってしまったフォーメーションは、攻めあぐみの色を濃くしただけでした。
63分、アウェイチームに久しぶりのチャンス。左からのクロスがシッセとアヨゼ・ペレスがいる中央に入り、最後は右のヤンマートが強烈なシュートを放つも、DFがブロックしてCKに逃れます。81分、波状攻撃からデ・ヨングが左足で狙うと、DFに当たった難しいボールはGKランドルフが指先で弾き、これもスコアは動きません。リードするとセーフティファーストが徹底されるハマーズ最終ラインの堅さは、ヴェンゲル監督やロジャース監督でもこじ開けられませんでした。ニューカッスルに決定機と呼べるシーンはなく、87分の「モーゼスお役御免、アンディ・キャロル登場」というイベントは、ビリッチ監督の勝利宣言でしょう。ウェストハムは理想的な試合運びで2-0で完勝。クリスタル・パレスをかわして5位に浮上しました。
プレミアリーグ開幕から王様のように中盤を仕切るパイェの決定力と、今ならスランプのアザールからポジションを奪えそうなモーゼスの突破力。ニューモデルのウェストハムの魅力を堪能させていただきました。ニューカッスルは、トヴァンやシソコなどのタレントが揃うサイドからの攻撃を徹底できていれば、もっときわどい勝負に持ち込めたのではないでしょうか。攻撃の形が多彩なチームが順当に勝った一戦。マクラーレン監督のチームはプレミアリーグ5試合でたったの2ゴール。未だ勝利はありません。
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レスターvヴィラと言い、ウエストハムvニューカッスルと言い、今季は、昨年中~下位だったチーム同士の試合も見応えありますよね。
贔屓のチームよりも(負けてても)気楽に楽しめる分、ついつい追いかけてしまいます。
ウエストハムの守備は、おっしゃる通り特にリードしたとき、その高さと堅さはどこのチームも手こずるだろうなー、と思いました。
furabeさん>
逃げ切り態勢に入ったときは、堅いですよね。ソングが合流して新メンバーがよりフィットすれば、結構上にいくのではないかと怖れています。