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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Leeds×MAN.CITY】予想通りの4発快勝!3ゴールに絡んだのはフィル・フォーデン!

2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ決勝は、リヴァプールVSトッテナム。2020-21シーズンはチェルシーVSマンチェスター・シティ。近年のプレミアリーグ復権は、素晴らしい指揮官によるチームづくりもさることながら、FAが1990年代後半から手がけたユース世代強化も理由のひとつといえるでしょう。

年代ごとの育成コンセプトの設計、教育のインフラ整備、無名の選手を発掘するシステムなどの枠組みを構築したのは、FAの初代テクニカルディレクターに就任したハワード・ウィルキンソン。20年がかりのプロジェクトによって、2017年にはU-17ワールドカップ、U-19欧州選手権、U-20ワールドカップの3冠を達成しました。

リヴァプールはトレント・アレクサンダー=アーノルド、チェルシーはメイソン・マウント、リース・ジェームズ。マンチェスター・ユナイテッドからマーカス・ラシュフォードが頭角を現し、アーセナルではスミス・ロウ、ブカヨ・サカが順調に育っています。

マンチェスター・シティのヤングスターといえば、フィル・フォーデン。土曜日のプレミアリーグ35節、0-4で快勝したリーズ戦は圧巻でした。先制は13分、左からFKを蹴ったのは21歳のレフティ―です。中央に上がったボールは、走り込んだロドリの頭にピタリと合い、完璧な一撃が右のサイドネットを揺らしました。

0-1で折り返した54分の追加点も、フォーデン発のセットピース。右から上げたCKがファーのルベン・ディアスに届き、ヘッドの折り返しをニアで受けたナタン・アケが左足で押し込みました。3点めは、エデルソンのキックからパス2本の速攻。ジョアン・カンセロが斜め前にいたフォーデンに預けると、ドリブルで突進した若きプレーメイカーは、中央で裏を取ったガブリエウ・ジェズスに絶妙なスルーパスを通しました。

右足のシュートが足元に飛び込んだメシエの上を抜き、勝負あり。93分には、中央の混戦から中途半端なクリアを拾ったフェルナンジーニョが、ゴール左にミドルシュートを叩き込みました。リヴァプールとの得失点差を1に詰める文句なしの3ポイント。デブライネとマフレズを温存し、ベルナルド・シウヴァに10分しかプレイさせなかった指揮官は、レアル・マドリード戦でベストメンバーを揃えるはずです。

フォーデンに話を戻しましょう。今季プレミアリーグは25試合8ゴール5アシスト。ビッグチャンスクリエイト10回はリーグ6位で、クロス成功34本は8位に着けています。グリーリッシュが来ても出番を減らさず、結果を出し続けているレフティは、いずれはデブライネの後継者としてプレミアリーグの主役になるのではないでしょうか。

前線はどこでもOK。トップ下もインサイドも、セントラルMFもこなしてしまう器用なアタッカーは、21歳にして既に11のタイトルを手にしています。4回めのプレミアリーグ制覇まで、あと4つ。チャンピオンズリーグとワールドカップも視界に捉えています。

3つのビッグタイトルをゲットできれば、2022年は忘れえぬ1年になるでしょう。レアル・マドリードとの決戦は、スターターか後半からか。大事なアウェイゲームでも、精度の高いクロスとラストパスに注目しましょう。


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