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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

決勝はレアル・マドリード!4度めのファイナル進出を果たしたクロップとレッズの欧州激闘史。

ビジャレアルとのアウェイゲームは、前半2-0の劣勢から3発をゲットして2-3の逆転勝利。2試合トータル5-2としたリヴァプールが、3年ぶりのファイナル進出を決めました。同一シーズンに、チャンピオンズリーグ、FAカップ、リーグカップの決勝に進むのは、プレミアリーグ史上初の快挙です。

クロップ監督のCLファイナルは通算4回め。ミゲル・ムニョス、サー・アレックス・ファーガソン、マルチェロ・リッピ、カルロ・アンチェロッティと並んで史上最多となりました(翌日、アンチェロッティが5回め達成…!)。リヴァプールの指揮官に就任した2015-16シーズン以降、6シーズンでCL3回&EL1回の決勝進出は素晴らしいのひとことです。

というわけで、今回は「クロップ体制における欧州激闘史」を振り返ってまいります。2015-16シーズンのヨーロッパリーグは、ブレンダン・ロジャースが指揮を執った最初の2戦はいずれもドロー。10月にやってきたドイツ人マネージャーは、ルビン・カザン、ボルドー、シオンに2勝2分でグループステージを突破しました。得点者を見ると、エムレ・ジャン、ジョーダン・アイブ、ベンテケという懐かしすぎる名前が並んでいます。

ノックアウトラウンドに入ると、アウグスブルグに2試合トータル1-0、マンチェスター・ユナイテッドに3-1でベスト8。ドルトムントとの初戦を1-1で終えた後、アンフィールドのセカンドレグは66分まで1-3という苦しい展開でしたが、コウチーニョ、サコ、デヤン・ロブレンのゴールで大逆転勝利を収めました。

準決勝は、今季CLで戦ったビジャレアル。エル・マドリガルでは1-0で敗れたものの、ホームゲームは3-0完勝。プレミアリーグで8位のクラブは、セヴィージャに勝ってCL出場権をゲットしたかったのですが、スタリッジの先制ゴールを守り切れず3-1で敗れました。大会得点王は、3ゴールのスタリッジ&ララナ。この頃はまだ、破壊力があるチームとはいえませんでした。

欧州戦線がなかった2016-17シーズンをプレミアリーグ4位で終え、2017-18シーズンにはチャンピオンズリーグに参加。セヴィージャ、マリボル、スパルタク・モスクワと戦ったグループステージは、3勝3分で1位通過です。マリボルに0-7で圧勝。同じく7-0で勝ったスパルタク・モスクワ戦は、サラー、マネ、フィルミーノのフロントスリーがCLで全員決めた最初のゲームでした。

ラウンド16のポルト戦も、マネがハットトリック、サラーとフィルミーノもゴール。マンチェスター・シティにダブルを喰らわせ、ローマとの撃ち合いを制したレッズは、ファイナルでレアル・マドリードと激突しました。サラーが前半で負傷リタイア、ロリス・カリウスが2度のエラー。力を出し切れなかったチームは、3-1の完敗で準優勝に終わりました。

チャンピオンズリーグを制した2018-19シーズンは、パリ、ナポリ、ツルヴェナ・ズヴェズダという厳しいグループに入り、3勝3敗で何とか勝ち抜けという不穏なスタートでした。しかし、ノックアウトラウンドからは別のチーム。バイエルンに敵地で1-3勝利、ポルトには2試合トータル6-1で圧勝。準決勝のバルセロナ戦は、3-0で敗れた後のアンフィールドで4-0という奇跡的な逆転勝利を果たしています。

トッテナムとのファイナルは、サラーの先制PKとオリギの追加点で完勝。タイトルを守る立場となった2019-20シーズンは、プレミアリーグ27節までで26勝1敗という無類の強さを誇り、CL連覇を期待されていたのですが…。ナポリ、ザルツブルグ、ヘンクのグループを4勝1分1敗で抜けた後、アトレティコ・マドリードにアウェイで1-0敗戦。アンフィールドで1-0として、延長戦でフィルミーノが先に決めながらも、97分から3発喰らってあっけなく大会を去りました

2020-21は、ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、マティプが続々と負傷リタイアした苦しいシーズン。アヤックス、アタランタ、ミッティランのグループステージは4勝1分1敗で首位だったのですが、ライプツィヒを2試合トータル4-0で退けた後、レアル・マドリードに3-1、0-0で完敗しました。

2021-22シーズンはアトレティコ・マドリード、ポルト、ミランという「死の組」で6戦全勝。インテル、ベンフィカ、ビジャレアルという幸運なドローを得て、順調にファイナルに進出しています。ここからは、クロップの5シーズン総括と、今季の予想(といいつつ願望)です。

■クロップレッズのチャンピオンズリーグの戦績は、35勝9分11敗。
 初年度のヨーロッパリーグを入れると41勝14分13敗。
■CLのサラーは55戦33発、マネは54戦24発、フィルミーノは48戦20発。
 マネのノックアウトラウンド15発は、プレミアリーグの選手で最多。
■クロップ就任後の大会最多ゴールは2017-18シーズンの41ゴール。
 サラーとフィルミーノが10ゴール、マネは8ゴール。
■プレミアリーグ勢とのCL・EL直接対決は、4勝1分と負け知らず。
 敗退はすべてスペイン勢との対戦で、6勝1分7敗と劣勢。
 ビジャレアルを除くと3勝1分6敗とさらに劣勢…。
■レアル・マドリードには1分2敗。

さて、ファイナルの相手はレアル・マドリードに決まりました。長々と書き連ねてまいりましたが、何がいいたかったかというと、こういうことです。

「ファイナルに出てきてほしかったのは、無敗のプレミアリーグ勢、すなわちペップ」
「スペイン勢は苦手、レアル・マドリードとの対戦は勝利なし」
「よって、過去の戦績から予想すると優勝はアンチェロッティのチーム」
「ただし今季のリヴァプールは、自己ベストの大会10勝、スペイン勢に4戦全勝」
「これだけ強ければ、レアル・マドリードが相手でも、もしかして…!」

ファイナルの最大のポイントは、「前回大会のエスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノで2発喰らったヴィニシウスを、サラー、ヘンダーソン、アーノルドで止められるか」。マティプが外に誘い出されたら、ベンゼマやロドリゴにやられる可能性が高くなります。決戦は2022年5月28日、ベンゼマのモチベーションが上がるスタッド・ドゥ・フランス。リベンジを果たしたいレッズの最高のフィニッシュを妄想してみました。

「最終スコアは、2018年のキーフ&2021年のマドリードと同じ3-1返し。ヴィニシウスと同サイドのアーノルドが2アシスト、サラーが2ゴール。ノックアウトラウンドのゴール数でプレミアリーグ勢最多のランパードと並ぶサディオ・マネが、単独TOPとなる16発めをゲット!」

いかがでしょうか?


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“決勝はレアル・マドリード!4度めのファイナル進出を果たしたクロップとレッズの欧州激闘史。” への2件のフィードバック

  1. まさやん より:

    更新お疲れさまです。
    レアル相手には苦手なイメージがどうしても拭いきれないですね。
    今日のシティ戦観ててもとてつもない底力も怖いですし。
    でもサラーが決勝でレアルと当たりたいと言ってたように、みんなのモチベーションも上がるのを期待してます。
    今年のチームはレッズ史上最強だと思うので是非リベンジを果たして欲しいと願ってます!

  2. 五月病のこじらせ上手 より:

    神様、仏様、カリム様。
    ヴィニシウスやロドリゴはオフザボールも素晴らしい。
    お互いに凄まじい攻撃力を備えているクラブなので、意外と撃ち合いの出入りの激しい決勝になるのではと予想します。
    中盤の構成力と両SBのクオリティの差が試合結果を左右しそうです。

    頑張れレッズ!

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