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メディカルチェック完了…アーリング・ブラウト・ハーランドのマン・シティ移籍は間もなく発表!

ドイツのメディアは一斉報道。「BBC」「ロイター」までが配信したストライカーの移籍は、間もなく発表されるようです。アーリング・ブラウト・ハーランド。モルデ、レッドブル・ザルツブルク、ドルトムントで121試合92ゴール、チャンピオンズリーグで史上最年少の20発と驚異的な得点力を見せつけた21歳は、ブリュッセルのエラスム病院でメディカルチェックを終えたと伝えられています。

行き先はもちろん、プレミアリーグ連覇を目前にしたマンチェスター・シティ。いや、「悲願のチャンピオンズリーグ初制覇にあと1歩まで迫った」というべきでしょうか。「スカイ・ドイツ」によると、ストライカーは既に退団の意志をクラブに告げたとのこと。マン・シティのフェラン・ソリアーノCEOも、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOにバイアウト条項を行使すると宣言したそうです。

報じられている契約解除金は、6300万ポンド(約101億円)というバーゲン価格。ただし、バイアウト条項に則るためには、通常は数回に分ける移籍金を一括で支払う必要があります。契約の詳細を詰め切れば、正式に決定。プレミアリーグ最強クラブが、公式戦29試合28ゴール8アシストのワールドクラスを獲得という絶望的なニュースが世界に流れます。

「スカイスポーツ」のインタビューに応じたユルゲン・クロップ監督は、「新たなレベルに進むための移籍」と表現しました。「アーリング・ハーランドが来れば、彼らが弱体化することはない」といい切った指揮官は、自らのレベルを上げる以外に勝つ手立てはないと語っています。

「シティが発展を止めることはないと知りながら、私は新しい契約にサインした。われわれがハッピーになれるかどうかを決めるのは、シティではない。われわれ自身が、この状況をどう切り開くかを決めるんだ。フットボールで勝つために、多くの機会とさまざまな方法がある。われわれは、これというものを見出さなければならない」

2021年8月まで、アーリング・ブラウト・ハーランド獲得におけるトップランナーと目されていたマンチェスター・ユナイテッドは、モルデ時代のボスだったスールシャールの解任とともに、チャンスを手離したように見えます。ノルウェー人ストライカーの新たなサラリーは、週給40万~50万ポンドといわれていますが、カバーニとマルシアルを手離すクラブが払えない額ではありません。

プレミアリーグで6位に沈むクラブは、場外のマンチェスターダービーでも完敗を喫したのでしょう。長期的なヴィジョンをもってリーグ制覇とビッグイヤー獲得をめざすクラブと、短期間に2人の指揮官が去った先行き不透明のクラブは、争奪戦といえるような状況にもならなかったのかもしれません。

昨年の夏、ハリー・ケインを取りそこなった王者は、はるかに安く、若く、強力なゴールゲッターを獲得しました。ライバルクラブの対抗策は、出番が減りそうなガブリエウ・ジェズスやスターリングを口説くことと、直接対決の際に驚異的な得点力を封じることぐらいです。われわれにできるのは…。毎週見せつけられるゴールシーンにため息を漏らしながら、近年は2席限定となったCL出場権争いに一喜一憂することぐらいですね。

蝉時雨 タイトルは遠く なりにけり(涙)


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