2022.06.14 選手トピックス
どちらがより効果的!?ダルウィン・ヌニェスVSアーリング・ハーランド、スタッツ徹底比較!
6月13日0時44分、ベンフィカの公式サイトがダルウィン・ヌニェスのリヴァプール移籍を発表しました。短いメッセージが伝えているのは、ポルトガルの名門クラブから証券市場委員会(CMVM)に通知がなされたことと、移籍金は7500万ユーロ(約6000万ポンド)で、アドオンを入れると1億ユーロ(約8540万ポンド=141億円)に達すること。文末に「本契約は、選手がリヴァプールFCと契約を締結することを条件としている」と添えられています。
「スカイスポーツ」のライブブログが、ベンフィカのリリースを報じたのは13日6時。「ガーディアン」は、月曜日にメディカルチェックが完了する予定と報じています。「BBC」の速報は15時過ぎ。ファン・ダイク獲得の際の7500万ポンドを上回るビッグディールは、交渉の本格化を伝えるニュースからたった4日で「Done deal」という鮮やかな速攻でした。
その3時間後、ライバルの後を追うように、マン・シティが新たなストライカーの入団を正式に発表。5120万ポンド(約83億円)というバーゲン価格を伝えた「BBC」は、「セルヒオ・アグエロの後継者を求めるクラブの探索を終わらせる契約」と表現しています。
マンチェスター・シティは21歳のアーリング・ブラウト・ハーランド、リヴァプールは22歳のダルウィン・ヌニェス。ブンデスリーガで24試合22ゴール7アシストのノルウェー代表と、プリメイラリーガで28試合26ゴール4アシストのウルグアイ代表は、来季のプレミアリーグが終わるまで対決ムードを煽られるでしょう。
「スカイスポーツ」のアダム・スミス記者によると、昨シーズンの欧州主要リーグにおける90分あたりのオンターゲット数とゴール数は、1位ダルウィン・ヌネス、2位アーリング・ハーランドだったそうです。ゴールは1.07対1.03、オンターゲットは1.80対1.73。プレミアリーグの2強に加わったヤングスターの激突は、世界最高のストライカーを決めるバトルになるのかもしれません。
こんな話を聞くと、さらに詳細にスタッツを比べてみたくなります。2021-22シーズンの数字を探してみると…おお!同じことを考え、記事にまとめてくれたジャーナリストが既にいました。「スポーツイラストレイテッド」のデイモン・カー記者が付けた見出しは、多くのプレミアリーグファンの心をわしづかみにするのではないでしょうか。
「Darwin Nunez + Liverpool v Erling Haaland + Manchester City: Stats Comparison And Breakdown | Who Is the Better Signing?(ダルウィン・ヌニェス+リヴァプール vs アーリング・ハーランド+マンチェスター・シティ。スタッツ比較と詳細分析~どちらがいい補強なのか?)」
さっそく、記事に目を通してみましょう。いやー、のっけからそそります。
「両者はフィジカルも能力もよく似ている。長身で速い。パワフルなストライカーで、どちらの足でもフィニッシュできる。しかしながらダルウィン・ヌニェスは、リンクアップがはるかに多い。対してアーリング・ハーランドは、攻撃の途中で関与するより、最後の仕上げに絡むのを好む」
「ダルウィン・ヌニェスは、サディオ・マネのように左サイドから入ってドリブルでボールを運ぶのが好きだが、アーリング・ハーランドは中央から直線的に上がり、スルーパスを受ける傾向がある」
「プレースタイルからすると、両者とも相手チームの方が合っているように思える。ヌニェスは攻撃の組み立てに参加するのが好きで、ハーランドはペースアップと素早いカウンターで守備陣を窮地に陥れる。しかし、彼らがそれぞれのチームに入ることで、リヴァプールとマンチェスター・シティはゲームに変化を加え、予測されやすい現在のプレイを進化させることができる」
ここからは、記事に掲載されているスタッツ比較です。90分あたりの数字をピックアップしてみると、ダルウィン・ヌニェスが勝っているのはキーパスとチャンスメイクの本数、1ゴールに要する時間、ドリブル成功本数。アーリング・ハーランドが上回っているのは、シュート本数、パス本数と成功率、ゴールかアシストに要する時間、ドリブル成功率、ファールとオフサイドの少なさです。
スタッツを整理したデイモン・カー記者は、リヴァプールとマン・シティの課題に着目したうえで、改善効果が高そうなストライカーに軍配を上げています。プレミアリーグの頂点を争った2チームを並べると、パス本数23,588対26,132、成功率85%対90%はいずれもペップ。クロス成功率25%対19%、ビッグチャンスクリエイト97対87、シュート数729対718はクロップが勝っています。
流動的な偽9番で手数をかけて攻めるマン・シティに対して、決定的なパスやクロス1発でゴールに迫るレッズという図式です。記者の注目ポイントは、より多くのチャンスを創ったレッズがゴール数では94対99で負けていることです。
「リヴァプールはマンチェスター・シティよりポゼッションとパスが少ないが、より多くのチャンスを創り、シュートを試みている。それにもかかわらず、昨季のレッズはよりゴールが少ない。これは明らかな問題である。選手たちはチャンスを逃しているのだ」
「したがって、リヴァプールに冷静な9番が与えられれば、マンチェスター・シティが9番を得るよりゴールの期待値が高まる。クロスの精度が高く、本数も多いリヴァプールにダルウィン・ヌニェスはおあつらえ向きである」
「クラブに与える影響力、そしてプレミアリーグなどのトロフィー獲得のチャンスを高めるという観点で、より良い契約を選ぶとしたら、ダルウィン・ヌニェスでいく。多くの試合で、リヴァプールは大きなチャンスを逃したことを悔やんできたが、ヌニェスはそれに終止符を打つだろう」
なるほど。デイモン・カー記者の論陣は迫力があるのですが、ダルウィン・ヌニェスに突き付けられる「サディオ・マネを超えろ」というミッションは難易度が高く、ハーランドのほうは本職の9番がやってくると歓迎ムードです。よってここは、素晴らしいレポートを書いた記者の逆張りでいきましょう。答え合わせは、1年後に。2人とも、楽しみですね!
「スカイスポーツ」のライブブログが、ベンフィカのリリースを報じたのは13日6時。「ガーディアン」は、月曜日にメディカルチェックが完了する予定と報じています。「BBC」の速報は15時過ぎ。ファン・ダイク獲得の際の7500万ポンドを上回るビッグディールは、交渉の本格化を伝えるニュースからたった4日で「Done deal」という鮮やかな速攻でした。
その3時間後、ライバルの後を追うように、マン・シティが新たなストライカーの入団を正式に発表。5120万ポンド(約83億円)というバーゲン価格を伝えた「BBC」は、「セルヒオ・アグエロの後継者を求めるクラブの探索を終わらせる契約」と表現しています。
マンチェスター・シティは21歳のアーリング・ブラウト・ハーランド、リヴァプールは22歳のダルウィン・ヌニェス。ブンデスリーガで24試合22ゴール7アシストのノルウェー代表と、プリメイラリーガで28試合26ゴール4アシストのウルグアイ代表は、来季のプレミアリーグが終わるまで対決ムードを煽られるでしょう。
「スカイスポーツ」のアダム・スミス記者によると、昨シーズンの欧州主要リーグにおける90分あたりのオンターゲット数とゴール数は、1位ダルウィン・ヌネス、2位アーリング・ハーランドだったそうです。ゴールは1.07対1.03、オンターゲットは1.80対1.73。プレミアリーグの2強に加わったヤングスターの激突は、世界最高のストライカーを決めるバトルになるのかもしれません。
こんな話を聞くと、さらに詳細にスタッツを比べてみたくなります。2021-22シーズンの数字を探してみると…おお!同じことを考え、記事にまとめてくれたジャーナリストが既にいました。「スポーツイラストレイテッド」のデイモン・カー記者が付けた見出しは、多くのプレミアリーグファンの心をわしづかみにするのではないでしょうか。
「Darwin Nunez + Liverpool v Erling Haaland + Manchester City: Stats Comparison And Breakdown | Who Is the Better Signing?(ダルウィン・ヌニェス+リヴァプール vs アーリング・ハーランド+マンチェスター・シティ。スタッツ比較と詳細分析~どちらがいい補強なのか?)」
さっそく、記事に目を通してみましょう。いやー、のっけからそそります。
「両者はフィジカルも能力もよく似ている。長身で速い。パワフルなストライカーで、どちらの足でもフィニッシュできる。しかしながらダルウィン・ヌニェスは、リンクアップがはるかに多い。対してアーリング・ハーランドは、攻撃の途中で関与するより、最後の仕上げに絡むのを好む」
「ダルウィン・ヌニェスは、サディオ・マネのように左サイドから入ってドリブルでボールを運ぶのが好きだが、アーリング・ハーランドは中央から直線的に上がり、スルーパスを受ける傾向がある」
「プレースタイルからすると、両者とも相手チームの方が合っているように思える。ヌニェスは攻撃の組み立てに参加するのが好きで、ハーランドはペースアップと素早いカウンターで守備陣を窮地に陥れる。しかし、彼らがそれぞれのチームに入ることで、リヴァプールとマンチェスター・シティはゲームに変化を加え、予測されやすい現在のプレイを進化させることができる」
ここからは、記事に掲載されているスタッツ比較です。90分あたりの数字をピックアップしてみると、ダルウィン・ヌニェスが勝っているのはキーパスとチャンスメイクの本数、1ゴールに要する時間、ドリブル成功本数。アーリング・ハーランドが上回っているのは、シュート本数、パス本数と成功率、ゴールかアシストに要する時間、ドリブル成功率、ファールとオフサイドの少なさです。
スタッツを整理したデイモン・カー記者は、リヴァプールとマン・シティの課題に着目したうえで、改善効果が高そうなストライカーに軍配を上げています。プレミアリーグの頂点を争った2チームを並べると、パス本数23,588対26,132、成功率85%対90%はいずれもペップ。クロス成功率25%対19%、ビッグチャンスクリエイト97対87、シュート数729対718はクロップが勝っています。
流動的な偽9番で手数をかけて攻めるマン・シティに対して、決定的なパスやクロス1発でゴールに迫るレッズという図式です。記者の注目ポイントは、より多くのチャンスを創ったレッズがゴール数では94対99で負けていることです。
「リヴァプールはマンチェスター・シティよりポゼッションとパスが少ないが、より多くのチャンスを創り、シュートを試みている。それにもかかわらず、昨季のレッズはよりゴールが少ない。これは明らかな問題である。選手たちはチャンスを逃しているのだ」
「したがって、リヴァプールに冷静な9番が与えられれば、マンチェスター・シティが9番を得るよりゴールの期待値が高まる。クロスの精度が高く、本数も多いリヴァプールにダルウィン・ヌニェスはおあつらえ向きである」
「クラブに与える影響力、そしてプレミアリーグなどのトロフィー獲得のチャンスを高めるという観点で、より良い契約を選ぶとしたら、ダルウィン・ヌニェスでいく。多くの試合で、リヴァプールは大きなチャンスを逃したことを悔やんできたが、ヌニェスはそれに終止符を打つだろう」
なるほど。デイモン・カー記者の論陣は迫力があるのですが、ダルウィン・ヌニェスに突き付けられる「サディオ・マネを超えろ」というミッションは難易度が高く、ハーランドのほうは本職の9番がやってくると歓迎ムードです。よってここは、素晴らしいレポートを書いた記者の逆張りでいきましょう。答え合わせは、1年後に。2人とも、楽しみですね!
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