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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×MAN.CITY】ストライカーも司令塔も沈黙…注目のダービーはドロー決着!

楽しみ半分、恐怖半分、気合充分のマンチェスター・ダービーです。昨シーズンのプレミアリーグなら、アグエロ、ダヴィド・シルヴァがいないと聞けば、勝てそうと思えたのですが、今はそうはいきません。新加入のデブライネ、スターリングはやはり脅威。「ナンド&ジーニョ」の片割れフェルナンジーニョの攻撃への貢献度が上がっており、プレミアリーグ開幕から5試合連続クリーンシートを達成した立役者である主将コンパニが復帰。オタメンディ、サニャ、コラロフの最終ラインを統率します。対するマンチェスター・ユナイテッドは、ファン・マタがスタメンに戻り、マルシアル、エレーラ、シュナイデルラン、シュヴァインシュタイガーという中盤。ロホとバレンシアのSBにフィル・ジョーンズ、スモーリングのCBコンビと、開幕時のラインナップから様変わりしています。昨日30歳になったトップのルーニーには、バースデーゴールを期待したいところです。

キックオフから、めまぐるしく攻守が変わるスピーディな展開が続きます。最初のチャンスはアウェイのマン・シティ。フェルナンジーニョとのワンツーでゴール前に飛び出したスターリングのシュートは、フィル・ジョーンズが足を伸ばしてCKに逃れます。マンチェスター・ユナイテッドの希望はマルシアル。15分にはフェルナンジーニョのイエローカードを誘っており、いい位置でFKをもらえれば、大きな武器のひとつとなります。押し気味なのはアウェイチームですが、マン・ユナイテッドの寄せが速く、デブライネのラストパスはボニーやヤヤ・トゥレにつながりません。20分に2対2に持ち込んだカウンターのチャンスも、ロホがヤヤを抑えてフィニッシュを許しません。

25分、マルシアルが3人を次々と抜いたシーンも、マタのスルーパスがカットされて決定機にならず。両者ともシュートが打てません。41分のCKに合わせたヤヤ・トゥレのヘッド、その2分後にデブライネのパスにヤヤ・トゥレが右足で合わせたボレーは、厳しいチェックにあっていずれも枠に飛びませんでした。あっという間の前半は、0-0。両チームの守備網に綻びはなく、緊張感の高いゲームです。前半をシュートゼロで終えたマンチェスター・ユナイテッドは、ルーニーやシュヴァインシュタイガーにミドルシュートのチャンスがあり、積極的に狙っていったほうがいいでしょう。プレミアリーグ1位と3位の決戦は、残り45分の1点勝負になりそうな雲行きです。

49分、左のマルシアルからの展開でマークがずれ、初めてのシュートはエレーラ。1分後のCKを叩いたマルシアルのヘッドは、わずかに右ポストの外に抜けていきます。54分という早い時間にスターリングをヘスス・ナバスとは、ペジェグリーニ監督も思い切りました。前半、足を気にしていたバレンシアのサイドに移ってきたデブライネは、要警戒です。

62分、カウンターにいこうとしたマン・シティの縦パスがカットされ、飛び出したマタに渡りそうになりますが、GKジョー・ハートが素晴らしい出足でクリア。66分、ファン・ハール監督の1枚めは動きが悪くなったマタをリンガード、74分の2枚めはシュヴァインシュタイガーをフェライニです。76分、ペジェグリーニ監督は、ケガ人だらけのアウェイ戦だけに引き分けやむなしと考えているのでしょうか。コンディションに不安があるヤヤ・トゥレを諦め、デミチェリスを投入しました。

80分、バレンシアがついに座り込んでしまいました。ダルミアンが入ったため、ファン・ハール監督に攻めのカードはなくなりました。完全に消えていたボニーがイヘアナチョに代わり、残り8分です。84分、マンチェスター・ユナイテッドに最大の決定機が訪れます。マルシアルの絶妙の浮き球パスがラインの裏に出て、ジョー・ハートの目の前でリンガードがプッシュ。これは惜しくもバーを叩き、ホームチームの先制はなりません。88分、長いFKをフェライニが頭で落とすと、スモーリングのボレーが右隅を襲いますが、ジョー・ハートのビッグセーブでCKです。結局0-0。この結果を喜んでいるのは、選手のやりくりが大変なペジェグリーニ監督のほうでしょう。

ストライカーが精彩を欠いた試合。デ・ヘアがダイビングキャッチするシーンはなく、相手のゴールに4度迫ったことを考えれば勝ちたい試合でしたが、ここはジョー・ハートの見事な対応をリスペクトするべきでしょう。両者とも最終ラインが統率されており、マタやデブライネが封じられる神経戦ながら、スリリングでいい試合だったと思います。気になったのは、ルーニーがチャンスボールを狙いにいかないこと。このプレイが続くようであれば、来年のユーロのピッチで彼の姿を見られなくなる可能性すらあります。来週末、プレミアリーグ11節のクリスタル・パレス戦での奮起に期待しましょう。

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“【MAN.UTD×MAN.CITY】ストライカーも司令塔も沈黙…注目のダービーはドロー決着!” への6件のフィードバック

  1. 実はグーナー より:

    マーシャルは落ち着いてて常に怖かったですね
    サニャ一人で抑えられないとわかると必ずもう一人つけて
    二人で見てるようにしてました
    シティは今日オタメンディが特に良かったと思います
    ペジェグリーニが珍しく守備的に戦って
    アウェイで引き分けられたのは悪くないと言えるでしょう

    —–
    質が高くていい試合でした
    フェライニが前線にいると得点の匂いがしてきますね
    単純な攻撃ですがやっぱり驚異です

  2. a より:

    62分、裏に抜け出してハートの飛び出しにあったのはエレーラではなくマタだと思います。ご確認ください。

  3. 汗かきスター より:

    更新お疲れ様です。
    テンションの高い、観ていて楽しい試合でした…が
    ルーニーとボニー、両チームのFWが重かったですねぇ>_<
    ボールが収まらなかったので、お互いに最後の所でイライラする事が多かったですね‼️
    しかし、スモーリングは成長が凄いですね^_^安心感がありました。PJとここまで差が出てくるかと。ロホも良かったですね。
    選手交代は、もうデパイは使わないんですかねぇ>_<ファン・ハール、自分で連れてきた選手に見切りが早すぎます(笑)

  4. グローリーグローリー より:

    ガチムチな潰しあいがハイテンポで行われてた前半はシュートさえありませんでしたが見ていてあっという間で面白かったです。後半はいつものダラダラした感じになりましたね。リンガードのシュートは決まってればかれのキャリアが変わってたゴールになっていたと思うので余計に残念です。ルーニーはいつまで我慢するでしょうか。まだシーズン序盤だしリーグも良い位置につけていてCLもなんとか残してます。キャプテンを外すという決断をする状況ではないように思えますがどうでしょうかね。マルシャルをトップに持って行ったら色々上手く回りそうな予感がした試合だけに考えてしまいます。

  5. 千葉ユナイテッド より:

    シティさぽさん>
    お互い、エースの動きとパスの出しどころをしっかり抑えて中盤でせめぎ合ったシブい一戦でした。おっしゃるとおり、オタメンディ、よかったですね。

    実はグーナーさん>
    フェライニをもっと前に送り出せるように戦ってもよかったと思います。ルーニーを代えるという選択もあったか、と。

    aさん>
    確認しました。マタですね。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。

    汗かきスターさん>
    「ストライカーがうまく機能していなかった」ことを考えれば、マルシアルがトップ、デパイ左という布陣は近いうちに使うのではないでしょうか。素晴らしきスモーリングの相棒にブリントが戻るチャンスがあるのかはわかりませんが。

    グローリーグローリーさん>
    ルーニーは、いきなりレギュラー剥奪などではなく、途中交代でデパイ、ペレイラ、リンガードなどに代える機会を増やし、オプションを増やせればいいのではないかと思います。リンガード、惜しかったですね!

    —–
    マンチェスターダービー 引き分けに終わりましだね。 個人的には好機を作りつつも決め切れない感じでしたね 来年3月のエディハドでのマンチェスターダービーがいまから楽しみです

  6. makoto より:

    千葉ユナイテッドさん>
    エティハドで勝てれば、うれしさ3倍です。楽しみです。

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