【MAN.CITY×Liverpool】完璧、ブラジルコンビ!走り抜いたリヴァプールが首位に圧勝!
背番号10は、左サイドで奪ったボールをそのまま中に持ち込むと、絶妙のタイミングで縦に走ったフィルミーノにパス。ベンテケの代わりにトップに入ったブラジル代表が左足で折り返したグラウンダーを、ニアで対応したマンガラは適切に処理することができませんでした。ポストぎりぎりに転がるボールにジョー・ハートは触れず。リヴァプールの最初のゴールは予想外のオウンゴールでしたが、プレミアリーグ首位チームはこの後もブラジルコンビの切れ味に悩まされることになります。
マンチェスター・シティは、右に入ったヘスス・ナバスがデブライネと役割が重なることが多く、いつになく窮屈そうにプレイしています。サイドが厚いということは、中が薄くなりがちということでもあります。デブライネらが入れるグラウンダーは点で合わせるボールとなり、シュクルテルやナサニエル・クラインがことごとく先着してシュートを許しません。22分、リヴァプールは自陣で相手をつぶすと、すかさず前線のフィルミーノへ。このパスを最初に触ったのはデミチェリスでしたが、マンガラに落としたボールをフィルミーノにさらわれ、戻ったコラロフは追いつけません。右サイドからのラストパスがオフサイドぎりぎりで飛び出したコウチーニョに通ると、難なくインサイドで流し込んだシュートはGKの股間をすり抜け0-2。マン・シティCBコンビの連携のまずさと、フィルミーノの調子のよさが双方際立った1点でした。
33分、次の1点も何とリヴァプール。コウチーニョのミドルをジョー・ハートが弾くと、こぼれ球を拾ったのはアルベルト・モレノ。中につながったボールをヒールで裏に出したエムレ・ジャンが見事でした。完全にフリーになったコウチーニョが、これもノーマークになったフィルミーノに軽く流せば失点は必至です。フィルミーノのプレミアリーグ初ゴールで0-3、絶体絶命となったマンチェスター・シティは、前半のうちに1点を返します。42分、シュクルテルのフィードをコラロフがヘッドでカットすると、これを持ち込んだのはアグエロ。昨季プレミアリーグ得点王は、ルーカスをフェイントで振り回し、右隅に完璧なシュートを叩き込みました。攻め合いが多いカードは、期待通りの1-3でハーフタイム。采配が空振りしたペジェグリーニ監督は、ヘスス・ナバスを下げてフェルナンジーニョ、ヤヤをデルフにチェンジです。
後半は、マンチェスター・シティの猛攻が続きそうな入りでしたが、リヴァプールは執拗なフォアチェックを仕掛けることで踏みとどまりました。55分、アルベルト・モレノを完全にフリーにしたエムレ・ジャン2度めのヒールは絶品でしたが、高速のクロスは中に通りません。63分、フィルミーノとコウチーニョが仕掛けたカウンターは、はやるコウチーニョの裏への飛び出しが早すぎ、オフサイドでゴールならず。直後、ここまで封じられていたスターリングがミルナーの不用意なバックパスをさらい、ミニョレと向き合うというビッグチャンスを迎えるものの、横に流したボールをアグエロがワンフェイントで狙うと、ゴールマウスに戻ったミニョレがビッグセーブ!依然として2点差は変わりません。
66分、アグエロに代わってイヘアナチョ。ペジェグリーニ監督は、病み上がりのエースに無理をさせません。クロップ監督は、直後にコウチーニョを下げジョーダン・アイブを投入。76分には、フィルミーノをベンテケにスイッチします。80分、カウンターからのベンテケの独走は外に持ち出してしまったためジョー・ハートに阻まれますが、このCKのこぼれ球をシュクルテルが強烈なボレーで右隅に叩き込み、勝負は決しました。デヤン・ロブレンが足をつるなど、アウェイチームは体力的に厳しくなっていたと思われますが、3点のリードを得て最後まで走り切りました。スターリングとデブライネに決定的な仕事をさせなかったリヴァプールの完勝は、妥当な結末だったと思います。
レッズサポーターのみなさん、おめでとうございます!前線からの守備と最終ラインの落ち着き、そして切れ味鋭い速攻は、これぞクロップサッカー。素晴らしいゲームでした。マンチェスター・シティはコンパニとオタメンディを出せなかったことがすべてではないでしょうか。後ろが不安だったためにフェルナンドを前に置いたのだと思われますが、ホームで守備的なフォーメーションを敷いたのに先に堤防が決壊してしまうと、今度は攻撃の薄さが気になります。マンチェスター・シティは自滅に近い不本意な敗戦で、ポールポジションから陥落となってしまいました。
トップと2位が敗れるという今節の結果を受けて、誰も想像できなかったことがついに現実となりました。プレミアリーグ13節終了時の首位は、レスター・シティです。
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更新ご苦労様です。
正直ゲーム開始前はドローが妥当と見ており弱気でしたが、終わってみれば完勝でしたね。クロップがゲーム前にこのシティ戦が待ち遠しかったとコメントしておりましたが、この2週間のブレイク中に代表メンバー以外は相当練習を積んだんでしょうね。
観ていて楽しいゲームでした!
ELでリバプールとドルトムントの対戦を見てみたい、と思わせる内容でしたね。というかここ数試合を見てクロップ監督は手堅いフットボールをしていくんだろうと思っていたので、この結果は意外でした。
コウチーニョとフィルミーノのコンビが秀逸でしたね。
ミルナーやララーナ、チャンらがどんどん動いてプレスをかけて奪ったら2人のブラジル人コンビを中心に相手ゴールを急襲と。
これからリバプールと対戦するチームで後ろでのボール捌きが苦手なチームは苦戦することになりそう…。
更新ご苦労様です。
勝てても泥臭く1点差、よくて引き分けだと誰もが予想していた試合が、まさかの4-1。
私が見たかった試合はこれです。
これほどの完勝は予想しなかったですが、コウチとフィルミーノが代表に呼ばれず、メルウッドに残っていたため、いい試合をする予感はありました。
みなさんもおっしゃっていますが、クロップサッカーが浸透してきたと思います。
ブラジルコンビだけでなく、今節はチーム全体がクロップ中心に動き始めたと感じさせる試合だったと思います。
私が特に成長と改善がみられたと思うプレーヤーはロブレンです。
ロジャース政権から見違える動きで、シティの攻撃をことごとく防いでいました。
たしかに攻撃に繋がるフィード力のあるサコーのほうが合っているとは思いますが、今節のロブレンは移籍後のベストゲームだったのではないでしょうか?
冬の移籍市場も注目されていますが、現存のプレーヤーを復活または成長させる力もクロップ監督は持ち合わせていると思います。
今日のパフォーマンスがどれほど持続するかがキーでしょうが、とにかく今節は最高でした!
Mackiさん>
クロップさんが、フィルミーノが集中して練習できたのが大きかったといってましたね。「お値段以上」になりそうで、いい補強だったのではないでしょうか。
Uボマーさん>
素晴らしかったですね。選手たちは、やってて楽しいので実際の走行距離よりも疲れを感じないのではないでしょうか。
パチさん>おっしゃるとおりですね。年内でいえば、ニューカッスル、ワトフォード…。ボクシングデイのレスターも、実はクロップ監督とは当たりたくないのではないかと思います。
nyonsukeさん>
「穴埋めはできる」といっていたとおり、デヤン・ロブレンは気持ちが入ってましたね。ロジャース監督時代には、チームのスタイルと選手の「合う・合わない」がよく語られていましたが、そんな話があったのを忘れてしまうぐらい、全員にモチベーションの高さを感じました。クロップ監督なら、バロテッリも蘇生できたのではないか?などと思ってしまいます。