クロップ、ビリッチ、ラニエリ…攻撃的なプレミアリーグを明るくリードする、3艘の黒船!
中堅クラブがトップクラブに対して引き過ぎるシーンが減り、リーグ全体でアウェイ勝利が増えたのは、ビリッチ監督がエミレーツでの開幕戦でアーセナル相手に0-2で勝ったのが大きかったのではないでしょうか。彼らに続けとばかりにクリスタル・パレスがスタンフォード・ブリッジでチェルシーを倒すと、スウォンジーはマンチェスター・ユナイテッドに完勝し、昨季のダブルから続く3連勝。「元祖」のウェストハムは、8月末にアンフィールドでリヴァプールに0-3と圧勝すると、9月はマンチェスター・シティ、10月にはチェルシーと、大物食いを連発。12月のマンチェスター・ユナイテッド戦は0-0のドローで終わりましたが、負傷離脱してしまった素晴らしい新戦力、ディミトリ・パイェが健在だったら、4杯めのおかわりを完食できていたかもしれません。11月7日のエヴァートン戦でパイェを失ったハマーズは、その後の4試合を3分1敗、得点力が落ちてしまい2ゴール以上のゲームが1試合もなしとわかりやすく降下中です。それでもプレミアリーグ4位と5勝ち点差の8位なら、健闘といっていいでしょう。
さらにこちらは、健闘の域を超えて「最強」という声まで聞こえてきています。10勝5分1敗、勝ち点35でプレミアリーグ首位を走るレスター・シティ。ラニエリ監督が掲げる降格ゾーン脱出の勝ち点40という目標は、クリスマスには達成してしまうかもしれません。マンチェスター・ユナイテッド相手に互角の試合でドローに持ち込み、チェルシーに完勝したこのチームは、未だアーセナルにしか負けていません。エヴァートン、リヴァプール、マンチェスター・シティと続く年末の強豪連戦を無敗でしのぐようなことがあれば、いよいよ事件の匂いが漂ってきます。チェルシー戦で負傷した中盤の軸・ドリンクウォーターの穴がうまく埋まれば、ジェイミー・ヴァーディ、リヤド・マフレズ、エンゴロ・カンテが絶好調のチームが、ペジェグリーニ監督やクロップ監督を降参させてもおかしくありません。岡崎慎司は、欧州主要リーグで首位に立っているクラブで16試合中14試合に出場しているのですから、2ゴールは少ないなどと不安を口にするべきではないのかもしれません。ラニエリ監督はチェルシー戦に勝利した後、喜びを隠すことなくこんなコメントを残しています。
「魔法のような魅力的な時間を過ごしている。それでもハードワークを続けなければならない。夢から覚めたくないんだ。ファンと一緒に夢を見続けていたい」
いやー、いいですね!純粋で明るい老将の言葉を聞いていると、応援したくなってしまうのですが、いよいよ首筋が寒くなってきたマンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、6位ぐらいでガマンしてもらわないといけません。もとい、ウェストハム、リヴァプール、レスターが、どんなサッカーでプレミアリーグファンを楽しませてくれるのかを、引き続きウォッチしてまいりたいと思います。
プレミアリーグ前半戦を語る今年の漢字は、明るい3人に敬意を表して「明」がいいのではないでしょうか。チェルシーが16位に沈む下剋上ムードを反映して、本能寺から一文字いただく「変」なども考えたのですが、こういうものはポジティブなほうがいいでしょう。え?漢字はいらない?…失礼しました。このうえは、次節のエヴァートンVSレスター、そしてアーセナルとマンチェスター・シティの激突が楽しみですね!と明るく畳みたいと思います。また明日!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
レスターは奇をてらったようなことはしてないみたいですけど、中盤で奪って素早く攻める戦術的に穴の少ない良いサッカーをしてますね。
個人的にはクロップが好きなのでリヴァポーに期待してます。
Shionさん>
サイドからのクロスや、トップに楔を入れられた時の対応がきちんとできており、攻撃が速いですね。レスター、素晴らしいです。