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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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相手はキプロス4位、こちらはほぼベストメンバー…ELのマン・ユナイテッドはまさかの苦戦!

チームマネジメントも、選手層も、戦い方も。キプロスで苦戦するマンチェスター・ユナイテッドと、セーフティリードを築いて悠々と勝ったアーセナルを見て、彼我のギャップはこれほど開いてしまったのだと実感させられました。ヨーロッパリーグ3節で、オモニア・ニコシアと戦ったテン・ハフ監督のチームは、2-3というきわどいスコアで何とか3ポイントをゲットしました。

GSPスタジアムのピッチには、クリスティアーノ・ロナウドとブルーノ・フェルナンデスがいます。昨季プレミアリーグで2人合わせて28ゴールのエースと司令塔が、この試合に先発しているというだけで、既に違和感があります。最終ラインは現在のベストメンバー。エリクセン、カゼミーロ、アントニー、サンチョは、全力で勝ちにいくときの顔ぶれです。

テン・ハフ監督の目論見は、「前半で圧倒的な差をつけて、後半の早い時間に主力を下げる」だったはずです。オモニア・ニコシアは、昨シーズンのキプロスファーストディヴィジョンは7位で、現在は4位という微妙なチーム。序盤から押していたマンチェスター・ユナイテッドは、決定機を逃し続けています。

9分にアントニーのパスをボックス左でもらったロナウドが、右隅を狙って強烈なシュート。GKがさばきにくいコースではあったのですが、ファビアーノは冷静にセーブしました。17分にアントニーが決めていれば、楽な展開に持ち込めていたのではないでしょうか。

リサンドロ・マルティネスの絶妙な縦パスでフリーになった21番は、自ら打てたのにブルーノ・フェルナンデスに流し、明らかなミスタッチと気づいて両手を広げて叫んでいます。1分後、ロナウドがダイレクトで出したラストパスで、GKの前に躍り出た8番は、ループシュートをクロスバーに阻まれてしまいました。

先制は何とオモニア。自陣でマラシアから奪ったブルーノが単独で持ち込み、並走していたアンサリファルドにラストパスを通しました。右足で浮かしたフィニッシュは文句なし。プレミアリーグでTOP4をめざすクラブは、ハーフタイムで1-0というまさかの展開で後半に突入しました。

ようやく同点ゴールが決まったのは、53分。後半の頭にサンチョと代わったラシュフォードがラインの裏でロングフィードを収め、ロナウドのスプリントにつられたミレティッチのマークを外すと、きれいなコントロールショットを右隅に決めました。63分に逆転ゴールをゲットしたのは、直前にブルーノ・フェルナンデスの後を継いだばかりのマルシアルです。

リサンドロ・マルティネスの縦パスをダイレクトで左に流した、ラシュフォードのヒールが絶妙。ワンタッチでミレティッチをかわしたマルシアルは、GKがニアを空けているのを見て、左のポストぎりぎりに突き刺しました。

ダロトがラインの裏に飛び出し、GKをかわしたのは78分。ボックス左に出たSBが打ち切れず、中でフリーだったロナウドに託すと、右足のダイレクトはポストに当たってしまいました。自らに対する怒りを露わにした7番は、84分にボックス左から完璧なグラウンダーを通し、ラシュフォードの2発めをお膳立てしています。

85分にダロトのサイドを崩され、カコウリスにボレーを決められたときは、この展開で失点するかとがっかりしました。何とかリードを守って2勝1敗。2ゴール1アシストのラシュフォードと、素晴らしい縦パスを連発したリサンドロ・マルティネスは素晴らしかったのですが、ほぼベストメンバーで2失点とは…。

週末のプレミアリーグはエヴァートン。マージーサイドダービーをスコアレスドローに持ち込んだチームを、侮ってはいけません。リンデロフは大丈夫でしょうか。左サイドはルーク・ショーにまかせ、そろそろカゼミーロを定着させて、すっきり勝ってもらえればと思います。いやー。


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“相手はキプロス4位、こちらはほぼベストメンバー…ELのマン・ユナイテッドはまさかの苦戦!” への1件のコメント

  1. ぎぐ爺 より:

    カゼミーロを起用しないのと同じくらい謎なのが
    (このゲームは使ったけど週末は果たして・・)
    サンチョのLWG起用。全く機能していない。

    スペースが空いていないと、何も出来ず横か後ろにパスを出すだけ。
    LWGで使うの止めて、RWGでアントニーと併用するのが良いと思う。

    ブルーノを左、エリクセンとフレッジのインサイドで、カゼをアンカー
    これで結構安定すると思うんだけどなぁ。
    さらに攻撃的に行く時は、フレッジ外してLWGにラッシュフォードorガルナチョ
    みたいな。

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