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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

揺れ動く発言…リヴァプールか、マドリードか。ルイス・スアレスはどこへいく!?

プレミアリーグ残留か、スペイン行きか?ルイス・スアレスの微妙な発言が、イングランドのメディアを賑わせています。「レアル・マドリードがスアレスを獲得リストに入れた」とスペインメディアが報じたのは5月24日。それを受けて「レアル・マドリードから話があればノーとはいえない」とスアレスが発言し、直後に代理人が「スアレスはリヴァプールに残る。ハッピーだと本人がいっている」と移籍を否定。これで話は沈静化したかと思いきや、昨日、本人が「環境を変えるにはいい時期なのかもしれない」とかぶせてしまい、BBCがそのコメントを報道する、といった次第です。

プレミアリーグでトップクラスの技術と得点力を誇る選手のコメントなので、大々的に報道されるのは当然です。今までどんなことがあってもスアレスを擁護し、応援してきたリヴァプールファンの心情を考えれば、これらの言葉にハラハラするのは当たり前。スアレスは、しゃべりすぎですね。これでは、残留しても移籍しても、関係者やサポーターの心の中にしこりが残ってしまいます。

もうひとつ気になるのは、イギリスのメディアの報道批判をしていること。確かに、メディアはときどき行き過ぎた記事を書き、悪意を感じさせる取り上げ方をすることもありますが、それに対して同様にメディアを通じて非難をすることで得られるものは何もないと思います。ましてや、エヴラとのトラブルや噛み付き事件などで、自ら種をまいてしまったことがあったのも事実。ファンを慮る気持ちがあるのなら、チームに「移籍したい」とだけ告げて、外には沈黙を通しているルーニーのようにふるまったほうがいいのではないでしょうか。

リヴァプールにしてみれば、この得がたいタレントを全力で引き止めにいくのは当然として、万が一移籍ということになっても、ロジャース監督がめざすサッカーにフィットしたFWを獲得できればさほど弱体化もなく、むしろチーム改革を進めるチャンスと捉えることもできるでしょう。来季、アレンも戻ってきますし、シーズン後半のスタリッジとコウチーニョの活躍を見れば、不安より期待のほうが膨らみます。テベスとクリスティアーノ・ロナウドを立て続けに失ったマンチェスター・ユナイテッドや、F.トーレスが不調で後継者のあてもないままアネルカとドログバを放出したチェルシーは、一時期少ししゃがんだものの、深刻な低迷を回避して新しいチームで結果を出しています。アグレッシブに新チームを構築し始めたリヴァプールの進化に期待しましょう。

自分で感じているよりも、あなたは皆に愛されているのだから、今考えるべきは、その期待にどう応えるか、だけですよ。(写真著作者/Jimmy Baikovicius)

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