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止まらないレスター…アウェイ無敗の首位チームにリヴァプールが勝つ方法!

10月末にハル・シティとのキャピタルワンカップをPK戦で落とした後、レスターはプレミアリーグ7試合を6勝1分と絶好調。アウェイゲームでは4試合連続で3ゴールを決めており、今季ここまで敵地での負けがないというのが驚異的です。序盤戦で唯一対戦した昨季プレミアリーグの上位クラブ、アーセナルに2-5と大敗したこともあり、年末に固まった有力クラブの連戦で崩れるのではないかと思いきや、チェルシー、エヴァートンに連勝。最近の7戦のうち1点しか獲れなかったのは、ドローに終わったマンチェスター・ユナイテッド戦だけでした。本日、ボクシングデーに対戦する「4番めの刺客」リヴァプールは、本拠地アンフィールドでのプレミアリーグで3勝3分2敗とパッとしません。アウェイマイスターにレッズは勝てるのか?まずは、クロップ監督のコメントや負傷者の状況など、直近のレッズの動向から探ってみましょう。

結論から申し上げると、最近レスターと戦った昨季上位のどのクラブよりも、リヴァプールは厳しそうです。11月末のスウォンジー戦でようやく復帰したスタリッジは、たった3試合で再離脱。ハムストリングを痛めたシュクルテルが6週間、ふくらはぎに故障を抱え、クロップ監督が「ノーチャンス」と明言したミルナーは2週間のお休みと、上から下まで主軸が戦列を離れています。シュクルテルの代役となりそうなデヤン・ロブレンと、ただでさえ不安定なGKミニョレも負傷明けで、いきなりフルスロットルとはいかないでしょう。ドリンクウォーターの不在しか懸念がないレスターに対して、ここ4試合を2分2敗と不調のレッズが勝てるようにはみえません。

「彼らはゴールを奪うのに多くのチャンスを必要としない」とクロップ監督が表現するレスター戦の最大のポイントは、どちらが先制ゴールを決めるかでしょう。キャピタルワンカップのセインツ戦では開始1分でマネにやられ、プレミアリーグ17節のワトフォード戦で、ボグダーンのファンブルで奪われたゴールもキックオフから3分。「今シーズンよくやってしまっている試合の入り方を避けなければならない。0-1からの反撃より、1-0を守り切るほうが好みだ。レスター戦は立ち上がりから集中しなければならない」という指揮官の言葉を、選手たちが遂行できるかどうかが、試合の流れを大きく左右するはずです。

そしてもうひとつ、勝負を分けるポイントとなりそうなのは、レスターのカウンターに対するリヴァプールの対応です。私は、思い切って「中盤を省略してエンゴロ・カンテを無力化する」戦い方を選んでもいいのではないかと思います。レスターは、最終ラインからの長いボールによるカウンターは精度が低く、むしろ怖いのはカンテとキングのボール奪取から左右のマフレズ、オルブライトンにつながれる形です。ベンテケとフィルミーノを2トップに据え、ヘンダーソンやエムレ・ジャンからロングパスを彼らに集め、落としをトップ下のコウチーニョが拾う攻め方に徹すれば、カウンターを受けにくく、CBが強いとはいえないレスターは嫌がるのではないでしょうか。ボールを奪われる場所が相手の最終ラインなら、守る体勢を整える時間があるレッズは、ヴァーディや岡崎慎司、マフレズを自由にさせることはないでしょう。

現状のチームの課題について、クロップ監督はこんなこともいっています。「今いる選手たちは、その穴を埋めなくてはならない。それは非常に重要なタスクだ。選手たちはとにかく努力しているが、まだまだ若い」。現在、メルウッドで一緒に練習しているスティーブン・ジェラードのお話です。偉大なキャプテンがクラブを離れた後、チームの取りまとめ役として期待されたヘンダーソンがケガで長期離脱を余儀なくされ、レッズは強いキャプテンシーと中盤のコントロール機能を失ったまま戦うことになりました。チームを引っ張っていく役割は、ヘンダーソンとミルナーがトップフォームに戻れば、しっかり果たしてくれるでしょう。一方で、ピッチ上のポスト・ジェラードとしては、「アンカーにエムレ・ジャン」という布陣がおもしろいのではないかと思います。フィジカルが強く守備力があり、長短のパスを織り交ぜながら前線を動かせるドイツ人MFは、器の大きさはチームナンバーワンなのではないでしょうか。今はあくまでも準備の季節で、クロップサッカーの開花は来季以降と考えるのであれば、先を見据えた起用を忍耐強く続けていってもいいのではないかと思います。

まとめると、こうです。フォーメーションは4-3-1-2。アンカーにエムレ・ジャン、左右にララナとヘンダーソン、トップ下にコウチーニョを置いて、ベンテケとフィルミーノの2トップ。マンチェスター・シティやアーセナルのように強力なトップ下がいて、つないでくるチームにはルーカスを置きたくなりますが、2トップのレスターなら攻撃力が高いエムレ・ジャンのほうがおもしろいと思います。サイド攻撃に対する備えが万全で、中盤のプレスが厳しいレスターには、長いボールを一発で入れてモーガンとフートを困らせましょう。キックオフは、日本時間の12月27日午前0時。エキサイティングなゲームを期待します。

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“止まらないレスター…アウェイ無敗の首位チームにリヴァプールが勝つ方法!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    レスター戦ネガティブ要素満載で、不利な状況ばかりではありますが、ここは謙虚にレスターを迎え、これぞアンフィールドでのゲームを期待したいところです。コウチーニョからベンテケ&フィルミーノへのラヴリーパスからのゴールを期待します。クリーンシートは望めないので、2-1もしくは3-2で勝利して欲しい、、、、。

  2. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    おっしゃるとおりですが、そのロングボールからの攻めが機能しないですよね・・・。
    結局はムラのあるベンテケとフィルミーノの出来次第ではないでしょうか。
    みなさんおっしゃるとおり守りきるのは難しいと思うので、どのように攻めるか、または攻める意識を90分維持できるかが肝だと思います。
    中盤、ミルナーのいない穴をヘンダーソンやジャンが埋められるかもレッズの試合をつくれるかの重要なキーだと思います。
    前節のように簡単には負けてほしくないですね。
    気合いれて応援したいと思います。

  3. 爪楊枝 より:

    ベンテケがいるので、ロングボール合戦にするのも1つの手ですが、レスターの両CBはそれが得意なんですよね。
    ショートカウンターは受けにくくなる代わりに、間延びしやすくなるので、レスターのテンポになっていきそうな気もします。
    クロップがどう攻略を目指すのか見ものですね!

  4. ロシツキー より:

    更新お疲れさまです、いつも読ませて頂いています。
    モーゼスではなくモーガンではないでしょうか?
    お言葉ですがすみません。

  5. makoto より:

    Mackiさん>
    引き気味に構えたほうが、レスターはやりにくくなると思いますが、クロップ監督がそこまでやるか、ですね。

    nyonsukeさん 爪楊枝さん>
    横からではなく、縦かナナメがおもしろいと思うのですが…。普通のクロスにはレスターは滅法強いのですが、こぼれ球を競る形、あるいは低めのボールをフィルミーノがDF背負って収める形なら、守りにくくなるのではないかと考えてみました。

    ロシツキーさん>
    すみません!別でヴィクター・モーゼスについて書いたばかりで、手が滑りました。ありがとうございます。訂正させていただきました。

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