負傷者続出のリヴァプールがアウェイ先勝。キャピタルワンカップ決勝まであと一歩!
8分にはフィルミーノのパスを受けたララナが強烈なミドル。ベンテケと並ぶと自らの強みを忘れてしまいがちなフィルミーノは、前に広大なスペースがあるポジションで輝いています。15分には、左にいたフィルミーノが自ら持ち込み、DFの股間を抜く見事なシュートを放つもポストの脇にそれ、CK。エムレ・ジャンやアルベルト・モレノが執拗に左サイドを狙う波状攻撃は、完全に引いたストーク守備陣がシュートコースを空けずにしのぎます。
19分、コウチーニョが突然のリタイア!ベンチには負傷明けのミルナーがいますが、長い時間は難しいのでしょうか。激痛のアクシデントに、クロップ監督はジョーダン・アイブを投入して、サイド攻略の継続を目論みます。25分のCKは、アフェライがフリーになっていました。グラウンダーに合わせたボレーが打ち損ないとなり、レッズは失点を逃れましたが、セットプレー対応という彼らの課題は改善していないようです。28分、フィルミーノの右からのクロスをララナが頭で逸らしたチャンスは、ジョーダン・アイブの左足シュートがバトランドの正面。レッズの守備は、中盤のプレスと2人でカバーするサイドの連携が効いており、シャキリとアルナウトヴィッチへの対策は万全です。
34分、2人めのリタイアは、足を引きずってベンチに下がったデヤン・ロブレン。ミルナー起用は、ルーカスを最終ラインに下げるという判断のようです。満身創痍のリヴァプールにとっては、勝利だけは奪って帰りたいゲームとなりましたが、37分にララナが右サイドを疾走した縦の崩しは鮮やかでした。フリーで中に通したグラウンダーを、ジョー・アレンが左に流すと、ノーマークだったジョーダン・アイブが左足を振り抜きゴール!見事な速攻を決めたリヴァプールに対して、ストークは直後、グレン・ジョンソンのクロスをアルナウトヴィッチがヘッドで合わせるも、当たりが薄く左に外れます。その1分後、敵陣でインターセプトに成功したフィルミーノが単独でペナルティエリアに侵入しますが、ドリブルが長くスライディングでクリアされます。前半は0-1。複数で囲んで確実にボールを奪うリヴァプールの守備が素晴らしく、ストークは前の選手が完全に消えています。
マーク・ヒューズ監督は、ハーフタイムにキャメロンに代えてウォルターズを投入。これを受けて、後半はストークの攻勢でゲームは進みます。リヴァプール守備陣は、セットプレーにはハラハラさせられるもののシュートコースはつぶせており、ハイクロスにも冷静に対応しています。58分、最終ラインからのスルーパスにシャキリが飛び出すも、一歩及ばず。レッズの囲い込みが効かなくなり、ボージャン・クルキッチに楔が入るようになったものの、ルーカスとコロ・トゥレが裏を狙う選手をよく見ています。守備ががんばっている一方で、リヴァプールの攻撃は前半より淡泊になってしまい、時折フィルミーノが放つミドル以外にアウェイサポーターが湧くシーンはありません。65分、ロングボール1本でアルナウトヴィッチが抜け出しかけますが、ミニョレがいち早く飛び出してキャッチ。68分にワンツーからジョーダン・アイブが左サイドでフリーになると、切り返しからのシュートは惜しくもニアポストの外。0-1のまま、残り時間は20分です。
76分、シャキリのCKにミニョレがバンザイするも、ファーの詰めが追いつかず。81分に右サイドから2人抜きを見せたシャキリは、コロ・トゥレの素晴らしいタックルに阻まれた後のCKで、ミニョレの不安定さを咎めるかのように直接ゴールを狙います。ジョー・アレンに代わってベンテケを入れ、順調に時間を消費していたクロップ監督のチームに、最後に厳しいアクシデントが待ち受けていました。体を張ってよく守っていたコロ・トゥレが、ハムストリングを押さえながら走っています。エムレ・ジャンが背番号4に声をかけて最終ラインに入ったレッズは、何とか守り切りました。92分にロングボールを受けて左に抜け出したウォルターズのクロスへのシュートがミニョレの前を横切ると、やがてタイムアップ。敵将と握手をかわしたクロップ監督が、その姿を探して最初にハグした選手は、やはりコロ・トゥレでした。
アウェイ勝利の代償は、3人リタイア、CB全滅。苦しみながらもリヴァプールが先勝し、次戦のアンフィールドで負けなければ3月のウェンブリーに歩を進めます。8日のFAカップや13日にアーセナルと激突するプレミアリーグのことは、負傷者の状況を確認してから落ち着いて考えましょう。今日はクロップさんのチームらしく、連携が取れた素晴らしい守備で勝ち取ったナイスゲームだったと思います。前半のフィルミーノとララナ、後半のルーカス、コロ・トゥレをリスペクトしたい一戦でした。「偽トップ」として伸び伸びとプレイしていたフィルミーノを見ると、ベンテケとどう共存させればいいのかをついつい考えてしまいます。短期的には11番を最前線にというのが答えなのでしょうが…。クロップ監督の悩みのタネは確実に増えてしまいましたが、キャピタルワンカップ決勝まであと一歩です!
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更新ご苦労様です。
薄氷の勝利でしたが、ウェストハム戦をひきずらず内容もよかったのではないでしょうか。
前線はコウチの怪我が痛いですが、当分はフィルミーノ、ララーナ、アイブでいいのではないでしょうか。
ベンテケはフィットするまでジョーカーとしての起用でよいと思います。
中盤はアレンが非常によかったですし、やはりミルナーがいるとチームは落ち着きます。
ジャンはアンカーポジションが効いてました。
昨日の記事でも話題になっていましたが、今冬の補強は怪我人で全滅のCBと層の薄いSBの即戦力を獲得すればよいと思います。
中盤より上は怪我人の復帰を待ち、現戦力で熟成させたほうが来季につながると思います。
(結果、CL権獲れない可能性はありますが…)
GKは獲れたら獲りたいですが、クロップ監督のコメントからするとどうですかね。
とにかく、最近のモヤモヤを吹き飛ばすいい試合でした。
しかし、よくトゥレとルーカスのコンビで0におさえられたものです。
ぜひCOCは優勝したいですね!
更新ご苦労様です。
0-1という僅差の勝利でしたが、ハマーズ戦から大きく改善されたと思います。要のコウチーニョを怪我で失いましたが、その後のオプション(フィルミーノ、ララーナ、アイブ)は今後のリーグ戦でも戦えるのではないでしょうか。
フィルミーノは今日のような使い方は効きますね。ベンテケとの共存は難しいですが、他のかたもコメントしておりますがベンテケは当分ジョーカー起用がよいかなと思います。
中盤もジャンやアレンが踏ん張り、ルーカスに至ってはCBで奮闘とチームとして戦ってました。あとミルナーが途中出場ですが、やはり彼がいると締まりますね。あと、コロの奮闘とルーカスのCBはよく抑えてくれました。
CBが本日すべて失ってしまいましたが、やはり冬の補強はここでしょうかね。
ハマーズ戦を引きずらない、気持ちをしっかり切り替えたいいゲームでした。ここまで来たらCOCは絶対に優勝したいですね!
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ここはひとつポジティブに考えると、イロリのような若手CBにチャンスか巡ってきた、ルーカスの新たにCBとしてのオプションが増えた、移籍市場のターゲットが明確になったという感じでしょうか。かなり、無理がありますね…
ローン移籍などを上手く使って切り抜けていってほしいですが、
プレミアでクロップは無理だ
クロップの戦術うんぬんじゃなくてリバプールの日程がプレミアでも一番キツいせいで起こった怪我ですよね、これ。
1月27日から全て中2日以内の試合でコウチーニョとCBが故障、慢性的な怪我持ちの主力2人とロジャース時代から酷使してきたミルナー、またゴメスやイングスはクロップがきた直後にシーズン絶望。
明らかにクロップの責任と言える怪我は一つもないと思います。CBの故障者が全てクロップのせいなら、更に走り回る前線のジャン、ルーカス、フィルミーノやララーナはとっくに離脱してるはずです。
クルトワの復帰戦でやらかしたのとか最近のプレミアを見てて思うんですが、CK時に相手選手がGKにちょっと異様なぐらい貼り付き過ぎな気がします。
もちろん昔から小さい選手がGKの前に立ち邪魔をする動きはありましたけど、最近は複数人でGKを囲んだりしてないですか?
サッカーのスクリーンって言うより、バスケのゴール下でリバウンド争いしてるぐらい激しいです。
あれだけ囲んでファールにはならないんですかね
nyonsukeさん>
いいサッカーでした。これは優勝を期待してしまいますね。エヴァートンとマン・シティならやっぱりマージ―サイドですか?
Mackiさん>
ここぞというときにはベテラン、大事ですね。エムレ・ジャンの体力は化け物だと思いました。
リバサポさん>
おっしゃるとおり、冬は何とかレンタル等の補填でしのいで、トレーニングなど、シーズン前の取り組みからしっかり組み立てていかないといけませんね。
あ さん>
もしそうであれば、ロベルト・マルティネス、マクラーレン、ヴェンゲル、ファン・ハールは全員無理ですね…。直近までは、彼らのほうが負傷者が多かったので。試合数が少ないドイツのバイエルンであれだけ負傷者を抱えたペップも、こないほうがいいかもしれません。目的は負傷者を出さないことではなく勝つことであり、大事なのは「この状況をどう改善するか」ですので、無理と決めずに手腕に注目しようと思っています。就任からまだ3ヵ月、カップ戦の優勝に近づいているチームですから。
NA28さん>
12月の頭から、筋肉系の負傷者が断続的に出ているので、クロップ監督が及ぼした変化が選手の体に影響を与えている可能性は否定はできないと思います。ただし、大事なことは「誰のせいか」ではなく「どう改善するか、そして勝つか」ですので、今後のやりくりや負傷者予防策などに期待していきたいと思います。いいサッカー、いい監督ですよね。
名無しさん>
囲むこと自体はファールではなく、チェフやゴメスははねのけてボールをパンチしているので、あまり気にしていませんでした。セットプレーをより重視しているチームが増えたなかで、そういう戦術が増えたという面はあるかもしれませんね。
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負傷者の少なくする、長引かなくするって点では今もうプレミアにいませんが、モウリーニョと彼のスタッフの手腕は水際立っていました。練習メソッドの違いなんでしょうね。
プレミアリーグ大好き!さん>
そうだと思います。モウリーニョさんとチームスタッフが取り組んでいるメソッドを読みましたが、メンタル面まで考えられている奥が深いものでした。