プレミアリーグで最も優秀なストライカーは?…イギリス紙がルカクとアグエロを徹底比較!
では、そこに、「今」という一文字をつけたらどうでしょう。2015‐16シーズンのプレミアリーグ得点ランキング1位のジェイミー・ヴァーディ、あるいは15ゴール5アシストのロメウ・ルカク。13ゴール7アシストと、足せばルカクに並ぶリヤド・マフレズを「彼もストライカーに入れていいのでは?」と横から押し込む強引な方もいるかもしれません。ディーニーしかパスの供給源がないのに、14ゴールを挙げているワトフォードのオディオン・イガロはアグエロ以上、と主張されたら反論しづらいのも事実。ストライカーとしては走行距離ナンバーワンのハリー・ケインを無事是名馬で推す意見や、「いやいや、やっぱりアグエロ。負傷が多いから8発に留まっているけど、勝負強さと決定力は群を抜いている」という声も多そうです。
さて、果てしなく続きそうなこの論争に、おもしろい数字を放り込んでくれているイギリスメディアがあります。「デイリー・ミラー」の「Romelu Lukaku has been more clinical than Sergio Aguero this season – here’s why(今季は、ロメウ・ルカクはセルヒオ・アグエロより冷静だ~ここにその理由が)」と題された記事は、エヴァートンの絶対的エースが、ゴール数だけでなくシュートの正確さでも上回っているというデータを紹介しているのです。記事によると、ショットコンバージョンレート、つまりシュートが枠内にいく確率は、アグエロの22.2%に対してルカクは29.5%。1ゴールを決めるのに何分費しているのかを算出すると、アグエロが113分、ルカクは121分で、こちらは昨季プレミアリーグ得点王の勝ち。ルカクは1.3試合に1ゴールを決めており、アグエロの1.7試合よりハイペースでゴールを積み上げています。相手を抜き切る前にシュートを放つアグエロのスタイルと、点で合わせるプレイが多いルカクを数字だけで語るのは限界があるとは思うものの、3割近い枠内シュート率は大したものです。
このような比較記事が掲載されると、われわれのような血気盛んなプレミアリーグマニアは、「いや、ルカクはまだまだ!2011-12シーズンに奇跡的な逆転優勝を決めたQPR戦の追加タイムの決勝ゴールや、ラスト5分で2発決めた昨季のバイエルン・ミュンヘン戦の逆転ハットトリックみたいな、アグエロが見せる大試合での凄みはない」などと、ついつい感情的になってしまいそうですが、安心してください。入ってますから。客観的な数字を紹介し、ルカクを過少評価するべきではないとしながらも、「デイリー・ミラー」はこう結んでいます。
「So there we have it. Romelu is the better finisher this season, but it’s impossible to deny that Aguero is the ultimate game changer.(つまりこういうことだ。ルカクは、今季においてはより優秀なフィニッシャーだが、アグエロが究極のゲームチェンジャーであることを否定するのは不可能である)」
話は最後まで聞いてから、ですね。…すみません。落ち着きました。「デイリー・ミラー」がこの時期に2人を比較した背景には、キャピタルワンカップ準決勝での直接対決があったわけですが、本稿でお伝えしたかったのは、こういうことです。昨季プレミアリーグ得点王で、90分あたりのゴール数も第1位。プレミアリーグ通算86ゴールで南米選手第1位となったセルヒオ・アグエロのクオリティに、未だ22歳と成長過程のベルギー代表ストライカーが近づいているのだ、と。得点王争いの本命は、お疲れ気味のヴァーディよりもルカクでしょう。素晴らしいです!
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ルカクとバークリーに関しては,一時期伸び悩んでいる感じがして心配だったのですが,マルティネスの育成手腕が確かだったようで,見事一皮むけましたね。かつてドログバを取り逃した後悔があるヴェンゲル監督は「ネクスト・ドログバ」の呼び声高いルカクを獲得するのではないかと(妄想?)想像しています。とまあ,アーセナル以外の話にまで突っ込んできてすいません。
確かに将来性含めエバートン移籍後のルカクは怪物らしいストライカーですよね
今のエバートンは苦しい時間帯でもルカクにさえボールが渡れば一点もぎ取れますからね
アグエロも負傷の回数が減りさえすれば世界五指のストライカーとして名を馳せられたでしょうが…
スアレスと少し差をつけられてしまったような気がします
ルカクは 完全にベテランの風格ですが22歳なんですよね
すいません、途中で途切れてしまいました
ルカクは得点以外のプレーの精度がもう少し上がればと思う時はありますが、試合に与える影響力は年を経るごとに増しているので将来が楽しみです
メッシ、アグエロ、イグアイン、スアレス等、南米産ストライカー全盛の今、ルカクは頑丈でしなやかさも合わせもつ貴重なストライカーですね。最近、サッカー界もデータ分析が盛んですが、記事のデータ解析結果、今シーズンワンランクアップしたルカクを示していると思います。
ただ、昨年までのルカクは下位チームに強く、ビック4戦ではなかなか活躍できない印象でした。アグエロは記事のまとめにもあるように、ビックゲームにとにかく強く、勝負強いです!プレミア後半のエバートンの上位対決、ルカクの活躍を見守りたいと思います!
新参さん>
いえいえ、自由にご意見ください。今季は、2人ともいいですよね。ロス・バークリーがいるからこそ、ルカクが15発決められているのだなと思います。ジルーの10発にはエジルが必要だったように。
シティズンさん>
アグエロは、復帰してからシュートの精度が以前より悪いですね。CLまでに戻してくれればいいのですが。
ガナユさん>
確かに。一方で、ものすごい数のゴールを叩き出しながら、得点以外興味なし、というエッジの立ったストライカーになったらまたおもしろいです。上位クラブからは嫌われそうですが。
ヤンガナ大好きさん>
おお、いいところに目をつけましたね。そうなんです。今季も、マンチェスターの2クラブ、アーセナル、トッテナム、チェルシーという昨シーズンのプレミアリーグTOP5相手には、狙ったように見事にノーゴール!ルカクの課題は、そこですね。
シティズンとかいう奴がシティファンに成り済ましてて草