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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

もはやワールドクラスの100億円は当たり前!? サッカー選手の移籍金評価額ランキング

 TOP10にはリーガ・エスパニョーラが5人、プレミアリーグから5人。先週、スイスのサッカー専門のシンクタンク「CIESスポーツ」がレポートした「サッカー選手の移籍金評価額トップ100」は、何とも微妙な値付けです。プレミアリーグ勢トップは、3位に入ったチェルシーのエデン・アザールで、評価額は1億3050万ユーロ(約170億円)。今季リーグ戦でノーゴールの選手がクリスティアーノ・ロナウドより上とは…といいたくなるものの、総合的な評価はシーズンが終わってからなされるべきと考えれば、昨季プレミアリーグMVPが高いのは納得です。しかし一方で、今季ここまでプレミアリーグの得点王争いの頂点にいるルカクは、ジエゴ・コスタより上位の19位。こちらは前半戦の活躍を加味しているようにみえ、バランスの悪さが気になってしまいます。

いや、ランキング自体を云々するのはやめましょう。24歳のマフレズが46位に入っているのに相方のヴァーディは100位圏外で、83位のファン・マタの2つ上にチェンバレンがいるのを見ると、やはり年齢という要素は大きいようです。移籍金は、5年契約であれば5分割で計上されるもので、30代になって下り坂にさしかかる選手は下落するのが通常ですので、ルーニーやイヴラヒモヴィッチは100位に入っておりません。年齢に加えて考慮されているのは、直近実績、実際の取引価格などでしょう。それにしても、メスト・エジルが27位、66億円で、28歳とひとつ年上のセスクの77億円より下というのはお買い得です。セスクについては、昨季プレミアリーグの18アシスト、パス成功本数No.1の実績ということなのでしょうか。

もとい、個別の評価に拘泥するのはやめましょう。先ほど、誰が誰より上なのは…といい出したらキリがないと書いたばかりでした。とはいえ、ついついツッコミを入れながら見てしまうのが、この手のリストです。一喜一憂は、ご覧いただいたみなさまそれぞれで、愉しんでいただければと思います。

これを見て、あらためて思うのは、メッシやクリスティアーノ・ロナウドといったスペシャルな実績を残した選手でなくても、一流どころの移籍金に100億突っ込んでもペイする世の中になったのだなということです。売るほうは目いっぱい高く設定する移籍金は、買う側にとってプラスがあれば成立するわけです。金額の高騰をもたらしたのは、テレビとインターネットでしょう。アジア、アフリカ、北米に住んでいても普段のリーグ戦を観られるようになり、インターネットで関連情報が詳細に伝えられることにより、クラブと選手の認知度とブランド力が格段に上がったのです。それにしても、メッシの325億円は…。緻密に試算した評価額なのかバルサの言い値なのかはさておき、払いましょうというクラブは現われるのでしょうか。さすがに、この数字には頭が真っ白になります。

【サッカー選手の移籍金評価額トップ100】
1位/メッシ(バルセロナ)            2億5070万ユーロ(約325億円)
2位/ネイマール(バルセロナ)          1億5270万ユーロ(約198億円)
3位/アザール(チェルシー)           1億3050万ユーロ(約170億円)
4位/クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)
                        1億1400万ユーロ(約148億円)
5位/ハリー・ケイン(トッテナム)         9130万ユーロ(約120億円)
6位/スターリング(マンチェスター・シティ)    8980万ユーロ(約117億円)
7位/グリーズマン(アトレチコ・マドリード)    8830万ユーロ(約115億円)
8位/スアレス(バルセロナ)            8630万ユーロ(約112億円)
9位/アグエロ(マンチェスター・シティ)      8210万ユーロ(約107億円)
10位/アレクシス・サンチェス(アーセナル)      8190万ユーロ(約106億円)
11位/マルシアル(マンチェスター・ユナイテッド) 7780万ユーロ(約101億円)
12位/ポグバ(ユヴェントス)           7730万ユーロ(約100億円)
13位/デブライネ(マンチェスター・シティ)    7300万ユーロ(約95億円)
14位/コウチーニョ(リヴァプール)        7300万ユーロ(約95億円)
15位/トマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン) 7130万ユーロ(約93億円)
16位/レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン) 6960万ユーロ(約90億円)
17位/ベイル(レアル・マドリード)        6910万ユーロ(約89億円)
18位/ルカク(エヴァートン)           6820万ユーロ(約88億円)
19位/ジエゴ・コスタ(チェルシー)        6550万ユーロ(約85億円)
20位/ディバラ(ユヴェントス)          6250万ユーロ(約81億円)

ちなみに、アジア人の最高は、トッテナムのFWソン・フンミンの62位、3540万ユーロ(約46億円)。残念ながら、香川真司と岡崎慎司は100位に入っておらず、彼らより実績で劣る吉田麻也、いい歳になった本田圭佑や長友佑都は言わずもがなです。実績はこれからのマルシアルやスターリングのお値段が気になる移籍金評価額トップ100、疑問があれば、私ではなくスイスにお願いいたします。

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