2022.12.09 FIFAワールドカップ2022カタール大会FIFAワールドカップ
「スカイスポーツ」が渾身のレポート!「キリアン・ムバッペを止めるのはカイル・ウォーカー」
「ワールドカップ準々決勝のイングランドVSフランスにおける決定的な問いだ。キリアン・ムバッペをどう止めるか?ガレス・サウスゲートと選手たちが解決策を思いつき、実行できれば、彼らは準決勝に向けて大きな一歩を踏み出せるだろう。しかしこれは、過去にフランスと戦ったチームの多くが答えられなかった質問である」
ピーター・スミスさんによる「スカイスポーツ」のレポートは、10000字に及ぶ力作です。テーマはシンプル。「How do you stop Kylian Mbappe?」。そして答えもシンプル。ムバッペとのマッチアップでやられたことがないカイル・ウォーカーが止めるのだ、と。
キリアン・ムバッペがいかに怖ろしい存在かは、これまでのスタッツを記せば充分に伝わるでしょう。ワールドカップで先発した試合は、9戦全勝。通算9ゴールは35歳のメッシと並んでおり、37歳のロナウドよりひとつ上。カタールのファイナルの2日後に24歳になる快足ウインガーは、ミロスラフ・クローゼの16発を越えるペースでゴールを量産中です。
今大会におけるムバッペのプレーエリアは、完全に左サイド。5つのゴールは、すべてボックス内からのショットで、中央が2発、左が3発です。イングランドが4バックなら、対峙するのはカイル・ウォーカーとジョン・ストーンズ。3バックならカイル・ウォーカーが右のCBに入り、外はトリッピアーという布陣になりそうです。
記事が着目したのは、ムバッペとカイル・ウォーカーがマッチアップした過去4試合で、マン・シティのSBが崩されたことが一度もないという事実です。初対決は、2017年のスタッド・ドゥ・フランス。78分の決勝アシストで、フランス代表の3-2の勝利に貢献したムバッペと対峙したのは、トリッピアーとフィル・ジョーンズでした。カイル・ウォーカーは逆サイド。本格的な対決の始まりは、2020-21シーズンのチャンピオンズリーグです。
準決勝のマンチェスター・シティVSパリは、1-2、2-0でプレミアリーグ王者がダブル達成。パルク・デ・プランスの無観客試合で封じられたムパッペは、敵地でのセカンドレグは負傷欠場でした。翌シーズンのグループステージは、ホームで2-0完勝、アウェイでは2-1の敗戦。シティ・オブ・マンチェスターでゲットしたゴールに、ベテランSBは無関係です。
今季のチャンピオンズリーグで、スプリントの時速35.6kmを記録したムバッペに対して、カイル・ウォーカーは3年前のプレミアリーグで37.8km。スピードで負けない32歳がエースを封じたら、イングランドは勝利に近づくはずです。
とはいえ、「ムバッペだけに集中するという考え方は甘い」。ルーク・ショーが指摘するとおり、ジルー、グリーズマン、ウスマン・デンベレにも要注意。ベリンガムとデクラン・ライスは、アドリアン・ラビオとチュアメニのパスコースを消さなければなりません。2日後に迫った決戦は、イングランドの守備の連携と、右サイドの攻防に注目したいと思います。(キリアン・ムバッペ 写真著作者/Sandro Halank)
ピーター・スミスさんによる「スカイスポーツ」のレポートは、10000字に及ぶ力作です。テーマはシンプル。「How do you stop Kylian Mbappe?」。そして答えもシンプル。ムバッペとのマッチアップでやられたことがないカイル・ウォーカーが止めるのだ、と。
キリアン・ムバッペがいかに怖ろしい存在かは、これまでのスタッツを記せば充分に伝わるでしょう。ワールドカップで先発した試合は、9戦全勝。通算9ゴールは35歳のメッシと並んでおり、37歳のロナウドよりひとつ上。カタールのファイナルの2日後に24歳になる快足ウインガーは、ミロスラフ・クローゼの16発を越えるペースでゴールを量産中です。
今大会におけるムバッペのプレーエリアは、完全に左サイド。5つのゴールは、すべてボックス内からのショットで、中央が2発、左が3発です。イングランドが4バックなら、対峙するのはカイル・ウォーカーとジョン・ストーンズ。3バックならカイル・ウォーカーが右のCBに入り、外はトリッピアーという布陣になりそうです。
記事が着目したのは、ムバッペとカイル・ウォーカーがマッチアップした過去4試合で、マン・シティのSBが崩されたことが一度もないという事実です。初対決は、2017年のスタッド・ドゥ・フランス。78分の決勝アシストで、フランス代表の3-2の勝利に貢献したムバッペと対峙したのは、トリッピアーとフィル・ジョーンズでした。カイル・ウォーカーは逆サイド。本格的な対決の始まりは、2020-21シーズンのチャンピオンズリーグです。
準決勝のマンチェスター・シティVSパリは、1-2、2-0でプレミアリーグ王者がダブル達成。パルク・デ・プランスの無観客試合で封じられたムパッペは、敵地でのセカンドレグは負傷欠場でした。翌シーズンのグループステージは、ホームで2-0完勝、アウェイでは2-1の敗戦。シティ・オブ・マンチェスターでゲットしたゴールに、ベテランSBは無関係です。
今季のチャンピオンズリーグで、スプリントの時速35.6kmを記録したムバッペに対して、カイル・ウォーカーは3年前のプレミアリーグで37.8km。スピードで負けない32歳がエースを封じたら、イングランドは勝利に近づくはずです。
とはいえ、「ムバッペだけに集中するという考え方は甘い」。ルーク・ショーが指摘するとおり、ジルー、グリーズマン、ウスマン・デンベレにも要注意。ベリンガムとデクラン・ライスは、アドリアン・ラビオとチュアメニのパスコースを消さなければなりません。2日後に迫った決戦は、イングランドの守備の連携と、右サイドの攻防に注目したいと思います。(キリアン・ムバッペ 写真著作者/Sandro Halank)
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シティvsPSGでの対戦で抑えられたからという論理が成り立つかというと疑問ではありますが、
ウォーカーが万全なら、それがムバッペだろうが、最盛期のCR7だろうが、チンチンにやられる
ような姿は想像でき無いようにも思います。
けれど、かたや32歳、かたや24歳、ある時に一気にパワーバランスが崩れるって可能性も
ありますよね