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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

昨季覇者のアーセナルは順当、イヘアナチョはハットトリック!無風だったFAカップ4回戦

FAカップが盛り上がるタイミングということで、「Sportie」にて「なぜFAカップではジャイアントキリングが満載なのか?」という記事を書かせていただきました。プレミアリーグ勢が年明けから登場するので、トップクラブのサポーターはこの時期から熱心に観始める方が大半で、大会全体の仕組みを知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、1回戦までにほとんどのクラブが姿を消す過酷な大会であるFAカップの全体像と、ジャイアントキリングが発生しやすい理由について紹介させていただきました。記事を書きながら、4回戦ではどこが消えるのだろう、ヴィラ・パークとアンフィールドが怪しそうだ、最大のジャイアントキリングはウェストンホームズのトッテナム⁉(ファンの方、すみません)などとドキドキしていたのですが…。

まったくの無風でした。強いていえば、アンフィールドでリヴァプールが引き分けたというのがトピックスですが、強敵ウェストハム相手にブラナガン、テシェイラ、スチュワート、ブラッド・スミスを起用してのスコアレスドローは、むしろ「順当」という言葉がぴったりです。ここからは、楽に勝った順にいくつかのゲームを紹介してまいりましょう。

アウェイゲームを0-4と圧勝したのは、マンチェスター・シティ。アストン・ヴィラとの一戦では、ケレチ・イヘアナチョが大爆発しました。試合開始早々の4分、CKをニアのサニャがコースを変えると、まずはフェルナンドがヘディングシュート。クリアされたボールにすかさず反応し、スライディングボレーをポストの内側に当てたのがイヘアナチョでした。背番号72の2点めは24分、ゴール前でスターリングがバクナに倒されて得たPK。GKグザンは、蹴る前に動いてしまいました。イヘアナチョはこれで止まらず、74分には相手のバックパスミスを追ってハーフラインから独走。冷静にグザンの足元を抜き、ハットトリックを達成。スターリングがパスミスを突いてショートカウンターを成功させた4点めも、フェルナンジーニョの強烈なシュートのリバウンドに先に触ったイヘアナチョが、やや当たり損ねながらもスターリングのフィニッシュにつなげるオーバーヘッドアシストを決めています。プレミアリーグ最下位のクラブが集中力を失っては、大差がついても仕方がありません。

同じくアウェイで戦ったトッテナムも、コルチェスターを相手にしませんでした。12分、ラメラがあいさつ代わりのミドルをポストへ。先制までには26分かかりましたが、何が何でも左足のラメラがアウトにかけて出したパスを、右から冷静に決めたシャドリの一撃は完璧でした。前半はこの1点だけだったものの、後半もラメラがシュート以外は絶好調で、トッテナムのペースです。2点めは64分、エリック・ダイアーのミドルがDFに当たってコースが変わったゴールは「シュートを打っておけば何かが起こる」の見本でした。さらに79分にトリッピアーの完璧なクロスをシャドリが頭で合わせると、勝負は決まり。80分に、ポスト直撃のシュートがベン・デイヴィスに当たって入るオウンゴールで1-3となるものの、直後にシャドリのグラウンダーをトム・キャロルが左足ボレーで押し込んで終了。1-4でこちらも順当勝ちです。

プレミアリーグ上位のなかで、やや危なかったのはアーセナルです。コクランの復帰戦、エルネニーのデビュー戦となったバーンリーとのホームゲームは、開始2分にアンドレ・グレイにきわどいシュートを打たれ、サム・ヴォークスがオスピナと1対1になるピンチもありました。しかし、アレクシス・サンチェスを中心とする攻撃陣は次第にアウェイチームを圧倒。ギブスのクロスにアレクシス・サンチェスが合わせ、こぼれ球を右のチャンバースが思い切って狙ったシーンは1点モノでした。26分の先制ゴールは、アレクシスがチャンバースに打たせたおしゃれな股抜きパスが決め手でしたが、直前に起点となったエルネニーはいい動きをしていたと思います。

30分、チャンバースがサム・ヴォークスにヘッドで蹴り負けて同点を許しますが、後半早々にアーセナルが勝ち越します。53分、イオビ、ジルーが絡んだカウンターから、チェンバレンのグラウンダーをボレーで流し込んだのはやはりアレクシス・サンチェス。67分、縦パスの落としをもらったエルネニーが決めていれば最高のデビューでしたが、ここは力んで打ち上げてしまいました。追加タイムにもきわどいボレーを放ったエジプト代表は、合格点でしょう。最後の20分、トマシュ・ロシツキにも復帰のピッチの感触を確かめさせ、アルテタも慣らしたヴェンゲル監督としては、有意義な試合だったのではないでしょうか。エルネニーのプレミアリーグデビューは、2日のセインツ戦か7日のボーンマス戦のいずれかになると思われます。

下部リーグのクラブに負けたプレミアリーグ勢は、ひとつもなし。ワトフォード、クリスタル・パレス、ボーンマスが5回戦に進出しています。延長戦、PK戦、2つの再試合とサッカー大好きリヴァプールは、2月9日にアップトンパークに乗り込み、ウェストハムと決戦となります。本日のチェルシーとエヴァートンはアウェイですが、果たして…⁉

【FAカップ4回戦結果・再試合予定】
■1月29日
ダービー・カウンティ 1-3 マンチェスター・ユナイテッド
■1月30日
ボルトン 1-2 リーズ
アーセナル 2-1 バーンリー
レディング 4-0 ウォルソール
リヴァプール 0-0 ウェストハム
アストン・ヴィラ 0-4 マンチェスター・シティ
シュルーズベリー 3-2 シェフィールド・ウエンズデー
ノッティンガム・フォレスト 0-1 ワトフォード
クリスタル・パレス 1-0 ストーク
オックスフォード 0-3 ブラックバーン
ポーツマス 1-2 ボーンマス
コルチェスター 1-4 トッテナム
バリー 1-3 ハル・シティ
■1月31日予定
ミルトン・キーンズ・ドンズ VS チェルシー
カーライル VS エヴァートン
■2月9日再試合
ウェストハム VS リヴァプール
ピーターバラ VS WBA

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“昨季覇者のアーセナルは順当、イヘアナチョはハットトリック!無風だったFAカップ4回戦” への9件のフィードバック

  1. 駆け出しグーナー より:

    主さんが言う通り有意義な試合でした

    個人的にイウォビが躍動していたのがとても嬉しかったです

    エルネニーのデビュー、コクラン・ロシツキー・(オスピナ)の復帰戦として、とてもいい試合でした

  2. NA28 より:

    今年のレスターに次ぐダークホースウェストハム相手に0-0はブラナガンら若手には大きな自信を持たせてくれると思います。

    リバプールのアカデミーにはいい選手たちがいるので、ぜひプレミアで彼らを早く見たいです。特に今のオジョはベンテケを押しのけられると思うんですが、経験で圧倒的に勝るベンテケをクロップは信頼しているのでしょうかね。

  3. シティふぁん より:

    イヘアナチョ落ち着いてて素晴らしいですね
    アグエロ シルバ ヤヤも休養ができましたし
    サニャのCBが試せてクリーンシートでした
    イヘアナチョがCL登録されるかもわかりませんね

  4. ヤンガナ大好き より:

    FAカップ4回戦は若手有望株の活躍が目立ちましたね!

    シティーのイヘアナチョ、完全にブレークしました。本当に今後が楽しみですね!同じフォワードではガナーズからハルにレンタル中のアクボムが、ハットトリック達成しました。

    ヤンガナでは久々スタメンのチェンバースが躍動してました。まだまだ荒削りですが楽しみな逸材です。

    カップ戦はリーグ戦と違った観戦の楽しみ方があって本当に楽しいです。ベスト16の組み合わせ、今から楽しみです。

  5. makoto より:

    駆け出しグーナーさん>
    イオビ、よかったですね。一気に5人も戦力の目処が立つ試合など、なかなかないですよね。

    NA28さん>
    ベンテケは本調子のときは驚異的なので、クロップさんはうまく力を引き出そうとしているのではないでしょうか。オジョは今月、何回か見ましたが、ピッチのどこにいるかがパッとみてわかるいい選手ですね。

    シティふぁんさん>
    シュートチャンスに慌てないですよね。メッシやクリスティアーノ・ロナウドクラスのとてつもない選手に化ける可能性があるのではないでしょうか。

    ヤンガナ大好きさん>
    そういえばアクポムもでしたね。私も、カップ戦では若手の活躍に注目してます。その意味では、レッズが1試合増えたのは楽しみもひとつ増えたということでして…。(ファンのみなさま、すみません)

  6. 新参 より:

    後半戦を考えると、チェンバースとサンチェスの出来が嬉しかったですね。

    明らかにサイドアタッカーに翻弄されるかつてのチェンバースではなく、距離感をつかんで簡単にはやられない守備ができるようになってます。ドビュッシーが移籍するようなので、セカンドチョイスとして活躍して欲しいです。

    また、サンチェスは怪我開け早々に1G1Aなので波に乗れそうです。あとは、バルサ戦に向けて、エジルとのチューニングが出来れば、ジャイアントキリングも夢じゃないと思います。

    イウォビの躍動、エルネニーデビュー、ロシツキ・コクラン復帰と、点差以上にポジティブな一戦であったのは間違いありません。

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    上でもご指摘があるように、エルネニーがデビューして、イオビがブレイク。ロシツキ、コクラン、それとサンチェスも復帰したのは実質、冬の補強といえますね(再びケガという名の「放出」がなければ良いのですが(笑))。
    ここで気になるのが、スタメンとベンチをどうするか、言い換えると、ベンチ外を誰にするかなんですよね。キャンベルもブレイクしたし、フラミニもコクラン離脱時にがんばってくれたので、また戦力外にするのは忍びないです。ロシツキはフィットネスが厳しいのでベンチ外はありそうですが、あとは誰を外すか。イオビにはまだカップ戦メインで頑張ってもらい、アルテタはリーダーシップがあるけど、同じくフィットネス的に問題があって、あとは…チェンバレンあたりは気を引き締めないとありえますかね。
    Makotoさんはだれを外すのが、戦力、チームのムード等の点から妥当かとお考えですか。

  8. シティズン より:

    イヘアナチョはバロテッリやスターリッジのように技巧派黒人ストライカーとしてプレミアで名を馳せそうな予感
    彼の落ち着きはユナイテッドのマルシャルに近いものがあります
    アグエロとのツートップがハマりつつあるのでまた4-4-2に回帰するかもですね

  9. makoto より:

    新参さん>
    そうですね。一気に戦術的な選択肢が増えました。バイエルンに勝ったチームですので、ジャイアントキリングなどとご謙遜しなくてもいいのでは?と思いました(笑)

    プレミアリーグ大好き!さん>
    イオビはこれからの人なので、リーグ戦はローテーションでときどきベンチ入り、アルテタはピッチの外で活躍していただく「プレーイングが少ないプレーイングマネージャー」、あとひとり外せといわれれば残念ながらフラミニかな…というところです。フラミニは、守りを固めたたくなる展開が考えられるゲームでベンチ入り、でいいのではないかと思います。

    シティズンさん>
    プレイバリエーションは、マルシアル以上ですね。パス、ドリブル、シュートとすべてのプレイで相手のタイミングを外すのがうまいのが素晴らしいです。

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