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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

高額オファーのニュースから24時間、チェルシーがムドリクを強奪!どうする、アーセナル!?

「シャフタールのアクメトフ会長とチェルシーの共同オーナーであるベハダ・エグバリは本日、ミハイロ・ムドリクの移籍について話し合った。両者は選手の移籍に関する合意に非常に近づいている」(シャフタール・ドネツク)

「チェルシーはシャフタールと、ムドリクを獲得する条件について話し合っている。クラブ間で契約合意となったら、ウクライナ人選手は完全移籍に先立ち、ブルーズと個人的な条件について話し合うことになる」(チェルシー)

まさに、寝耳に水。マンチェスターダービーの勝利を見て、ハイテンションで現地メディアをクロールしていると、ミハイロ・ムドリクに関する信じられないニュースが目に飛び込んできました。彼らの公式サイトのTOPを飾っているのは、INAC神戸レオネッサから移籍した18歳のFW浜野まいかで、ハイジャックに成功した雰囲気は感じられないのですが…。

つい2日ほど前には、アーセナルが総額8000万ポンド(約125億円)に届くオファーで獲得間近と報じられていました。しかしその後、チェルシーがさらに上をいく金額を提示し、ディール成立に迫っているようです。ご本人は、日曜日にスタンフォード・ブリッジを訪ね、クリスタル・パレスとのロンドンダービーを見る予定と伝えられています。

「スカイスポーツ」によると、チェルシーが支払う初期費は6200万ポンド(約97億円)で、チャンピオンズリーグやプレミアリーグの制覇が条件となるアドオンは2650万ポンド(約41億円)。総額8850万ポンドは、ライバルがすぐに準備できる金額ではありません。ロンドン入りの主目的は、プレミアリーグ観戦や史跡巡りではなく、メディカルチェックとサインでしょう。

2つのクラブが「合意宣言」をしたのは、進行中のディールを既成事実化し、追加タイムのアーセナルの逆襲をプロテクトするためでしょうか。ムドリクの姿をスタンフォード・ブリッジで目撃した瞬間、われわれはディールの着地を認めることになりますが…。

ああ、やはり決まりです。クリスタル・パレスとのゲームのハーフタイムに、ウクライナ国旗を纏った彼がピッチに登場。ほどなく公式サイトにも、入団発表の記事がUPされました。8年半という長期契約は、移籍金の年度ごとの償却を安くするためでしょう。ガナーズ入りを熱望といわれていた選手は、高額オファーを選んだクラブに抗えなかったようです。

さて、本命をさらわれたエドゥSDとアルテタ監督は、代役として誰に目を向けるのでしょうか。「フットボールロンドン」のキーラン・ホーン記者が最初に挙げているのは、ロベルト・ゼ・デルビ監督との確執が報じられたブライトンFWレアンドロ・トロサールと、ブンデスリーガ15試合10ゴール3アシストと絶好調をキープしているボルシアMGのストライカー、マーカス・テュラムです。

レンヌでリーグアン16試合9ゴール3アシストのマルタン・テリエは、4000万ポンド台で獲得可能といわれています。22歳のマーカス・テュラムと25歳のテリエはさらなる成長が見込める逸材ですが、ガチガチのストライカー。マルティネッリのポジションをカバーしたければ、ユーティリティーが高いトロサールのほうがベターでしょう。

28歳のベルギー代表は、プレミアリーグ経験もアドバンテージ。サイドアタッカーなら、ジョアン・フェリックスとムドリクの加入で出口に近づきつつあるクリスティアン・プリシッチという選択肢もあります。プレミアリーグ制覇のチャンスを得ているこの冬は、将来性よりも早期にフィットしそうという観点で選んでもいいのではないでしょうか。

悩めるレッズに加わったコーディー・ガクポは、デビューからの2戦でシュート2本という苦しい船出となりました。得点力不足に陥っているチェルシーで、ムドリクは真価を発揮できるのか。そして、どうするアーセナル!? いつも思いますが、トランスファーマーケットは、フットボール以上に何が起こるのかわからないものです。ガナーズで決まりと思い込んでいたので、未だ現実感がありません。8850万ポンド、8年半…!


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