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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×Arsenal】ロリスはオウンゴール、ラムズデールは完璧!ガナーズが完勝でダブル達成!

ダービー、ダービー、ダービー。プレミアリーグ20節は、マンチェスターとロンドンでライバル同士が激突する注目の週末となっています。土曜日のマンチェスターダービーは、テン・ハフ監督率いるマン・ユナイテッドが速攻2発で逆転勝利。先ほど終わったチェルシーVSクリスタル・パレスは、カイ・ハヴェルツの1発でホームチームが3ポイントをゲットしています。

さて、最後のカードは、193試合めとなるノースロンドンダービー。80勝51分61敗と勝ち越しているアーセナルは、ダブル達成でマン・シティとの差を8ポイントに広げたいところです。ホームで戦うトッテナムにしてみれば、11ポイント差のライバルにこれ以上引き離されるわけにはいきません。コンテ監督のスタメンには、クルゼフスキが復帰しています。

GKロリス、DFロメロ、エリック・ダイアー、ラングレ。アウトサイドにドハーティーとセセニョン、中盤はホイビュルクとサール、前線にはクルゼフスキ、ハリー・ケイン、ソン・フンミンが揃っています。ノースロンドンダービーで歴代最多の14ゴールをゲットしているハリー・ケインは、プレミアリーグ18戦15発と絶好調です。

アウェイのガナーズは、いつものメンバーです。ラムズデール、ベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ、トーマス・パーティー、ジャカ、サカ、ウーデゴーア、マルティネッリ、エンケティア。立ち上がりから、両者ともにハイプレスで相手のパスコースを限定しています。

4分に左でキープしたマルティネッリは3人に囲まれ、強引なシュートはブロック。左からカウンターを仕掛けるセセニョンは、クロスが味方に合いません。アーセナルの最初の決定機は7分。敵陣のボックス右でラングレのパスをウーデゴーアがカットし、こぼれ球を拾ったマルティネッリが左に浮かすと、エンケティアがロリスと1対1になりました。

左足のシュートは、プレミアリーグ屈指の守護神が足に当ててセーブ。11分のFKをウーデゴーアが中央に入れると、トーマスのヘッドはクロスバーを越えていきます。14分、先制はガナーズ。トーマスのロングフィードで右から上がったサカが右足でクロスを上げると、セセニョンに当たったボールをロリスが弾き切れず、ボールはゴールラインを越えてしまいました。

0-1とされたスパーズは、18分にチャンスをつかみます。中央に流れて縦パスを収めたセセニョンが、密集を縫うように抜けてきたソン・フンミンに超絶スルーパス。ゴール前で打った右足のフィニッシュは、体を投げ出したラムズデールが足でブロックしました。

22分にホイビュルクが放ったロングシュートは、トーマスがブロック。1分後、ウーデゴーアのミドルが右隅に飛ぶと、ロリスが外に弾き出します。25分、サカのクロスをファーで受けたマルティネッリのヒールキックはスパーズ守備陣が外に掻き出し、こぼれ球を叩いたトーマスのボレーは右のポストを直撃しました。

アウェイチームの2点めは36分。右からサカがドリブルで上がり、中央のウーデゴーアに預けると、完璧なミドルシュートが右のサイドネットに突き刺さりました。41分、ボックス右手前から蹴ったウーデゴーアのFKは壁にヒット。前半終了間際、右にいたホイビュルクのアーリークロスがニアに届くと、ハリー・ケインのヘッドはラムズデールがセーブしました。

前半は0-2。押され続けていたスパーズは、後半開始からプレスの強度を高めて巻き返しを図っています。49分にボックスの右脇からカットインしたクルゼフスキは、左足のコントロールショットをファーに外しました。敵陣で奪った50分のチャンスは、ドハーティーのパスを受けたハリー・ケインの強烈な一撃をラムズデールが右に弾き出しています。

52分の決定機の主役はセセニョン。ハリー・ケインとのワンツーでボックス左に抜けたWBは、右隅を狙ったシュートをラムズデールに足でクリアされました。56分にクルゼフスキが右から打ったシュートは、またもファーにアウト。57分に左から上がったマルティネッリが中のエンケティアに送ると、サールをかわして放ったシュートはロリスの正面です。

60分過ぎから、アーセナルがパスワークをスローに落とし、スパーズに持っていかれた主導権を奪い返そうとしています。69分のカウンターは、ジャカが右に出した素晴らしいラストパスで、エンケティアがロリスと1対1。左隅を狙ったフィニッシュは、間合いを詰めたベテランGKが足でセーブしました。

先に動いたのはコンテ監督。71分にドハーティーを下げ、リシャルリソンを投入しています。76分にはセセニョンとサールに代わり、イヴ・ビスマとペリシッチ。79分にボックス手前から蹴ったジャカのFKは、左に逸れていきました。

79分のアルテタ監督のカードは、マルティネッリをティアニー。82分からのスパーズの猛攻に対して、守備陣はシュートコースを塞ぎ続け、枠に飛んでくるボールはラムズデールが落ち着いてさばいています。86分、ジンチェンコが下がって冨安健洋。コンテ監督は、88分にラングレとクルゼフスキに代えてベン・デイヴィスとブライアン・ヒルを送り出しました。

94分、ファビオ・ヴィエイラとスミス・ロウがピッチへ。勝ちましたよと宣言するような交代策の後、間もなくタイムアップの笛が鳴り響きました。アーセナルはノースロンドンダービーでダブル達成。2位マンチェスター・シティとの差を8ポイントに広げました。

1対1を2回ずつ止めた両チームの守護神にとって、明暗分かれる結果となりました。片やはオウンゴールで先制を許し、もう一方はクリーンシート。判断ミスもファンブルもなかったラムズデールは、MVPに推されるべきでしょう。

敗れたスパーズは、前半の低調が悔やまれます。終了間際のハリー・ケインのヘッドと、戦い方を振り返ることができる15分で立て直したものの、絶好調の守護神と集中力が高い守備陣を擁するチームに対して、2点のギャップは致命的でした。

プレミアリーグの無敗記録を12に伸ばしたアーセナルの次節は、公式戦9連勝中のマンチェスター・ユナイテッド。4位に5ポイント差となったトッテナムは、ミッドウィークにマン・シティの本拠地エティハドに乗り込みます。首位チームが独走態勢を築くのか、あるいは三つ巴のバトルとなるのか。ようやく折り返しとなる2022-23シーズンは、目が離せない勝負が続きます。


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